感傷旅行 ― 晩春北海道旅行記 その4 ― [旅行中 国内編]
小樽駅から出て、駅前の様子に驚いてしまったのだけれど、考えてみればほぼ10年ぶりの小樽駅前である。
そりゃ変わるよな...駅前で呆け顔を続けている訳にも行かないので、歩き出すことにした...さてどこに行こうかな。
駅前通りを港に向かってすぐ、右手には大きなアーケードが続いている。
以前は「都通り商店街」と言っていたかな、この駅前アーケードは、昔は小樽で一番の繁華街で、朝から夜まで賑やかだった。
今歩くと、人通りも少なく、さびれた雰囲気も感じられたが、しかし思ったよりも店が開いているのは心強い。
ここは観光都市小樽の、観光地域からは少し離れた、ふだんの雰囲気が感じられるアーケード街だ。
まだ20代の頃、夏に冬にと小樽を訪れて、何回このアーケードを歩き、店に入ったことだろう。
ゆっくりと歩いていると、様々なことが思い出されてくるのだった...おっ、小樽名物「ぱんじゅう」の店も健在だ。
昼ごはんを食べて帰ろう ― 晩春北海道旅行記 その5 ー [旅行中 国内編]
快晴の小樽を歩いていたら大汗をかいてしまい、さらに飲まず食わずでここまで来たのでバテ気味である。
もう無理は利かない年なんだなあ...などと思っていると、妻から、昼過ぎには小樽に着くよ、との連絡があった。
...昼過ぎかぁ...なんとなく時間が曖昧なんだけど、なにしろ義母を乗せて車でくるのだから仕方がない。
で、もう少し時間に余裕がありそうなので、小樽運河から堺町まで、王道の観光コースを歩いてみようと思い立ったのだった。
運河には観光用のボートが運行されていて、満員の乗客という盛況ぶりである。
今日は日差しが強いけれど雲一つない晴れ、運河の上は気持ち良いだろうなあ。