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神保町散歩 [街あるき]





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 去年の晩秋のことになるけれど、友人のS君と神保町を散歩した。

 S君にとってもわたしにとっても、神保町は懐かしいところで、折に触れて訪れる。

 この日は、S君から、近いうちに「学士会館」が建て替えになるらしいから覗きに行きませんか、と提案があった。




 そこで、神保町で待ち合わせ、まずは懐かしい神保町の街を歩いてみる。

 この街も変わったなあ...大通りに古書店が並び、奥の小路には様々な店が、魅力的な店があった、のに。

 今や再開発の名のもとに、その古くからの街並みは姿を消しつつある...でもね、再開発って正義なの?




 それでも、冒頭の写真のように、味わい深い古書店も残っていて、こういう店を覗きつつの街歩きはとても愉しい。

 あ、この時はまだ「スヰートポーヅ」の建物は残っていたのだった。

 ひょっとしたら再開するのかな、という淡い希望も叶わず、残念、建物は取り壊されてしまった。






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 そうやって街を歩き、やって来たのは「学士会館」である。

 関東大震災以降の1928(昭和3)年竣工の、いわゆる震災復興建築なのだろうか。

 戦前の雰囲気を伝える堂々とした作りが素晴らしい。







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 「学士会館」とは、「学士会」という組織が運営するものである。

 学士会とは、旧帝国大学(国立7大学)出身者の親睦と知識交流を図る目的で設立された団体のこと。

 なので、本来は、学士会の会員のみが施設を利用できるのだが、今では一部を除き一般に開放されているようだ。

 会館ロビーの重厚な佇まいは、戦前の建築の典型に思える。

 ロビーの隅に、今日目指す「紅楼夢」という中国料理の店がある。







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 「紅楼夢」の中に入ると、天井が高くそして中国風にアレンジされた装飾がとてもよろしい。

 天井にはシャンデリアと扇風機、戦前の上海とか香港とか、そういった店の雰囲気がするなあ。

 昼前に入店したが、すでにほぼ満員で、人気の高さがうかがえた。







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 さて、なにを頼もうか...メニュを開いて相談だ。

 まずは点心を2品ほど...ここでお酒を呑めればいいのだけれど、生憎S君は下戸で、わたしも昼酒はちょっと。

 焼売と水餃子を...どれも大きくそしてたっぷりの量が嬉しい...味も上々だった。







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 点心2品を食べながら、ではメインを注文しよう、と、S君はもち麦を使ったエビ炒飯を。

 彼はなにを思ったか大盛りにしてしまい、やってきたら本当の大盛り。

 30cmほどの大皿に山盛りの炒飯で、これを見て、S君もわたしも眼を剥いて驚く。

 ...まあ、二人でシェアすればなんとか行けるか...と、この時はそう思った...能天気にも。







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 わたしが頼んだ、あんかけ堅焼きそばがすこし遅れてやってきた。

 こちらは大盛りではなく普通盛...のはずなのに、これもまた山盛りである。

 太麺をバリバリに揚げた麺がこれでもか、と盛られていて、上に掛かるあんも質量ともにたっぷりだ。




 卓上に揃った料理を呆然と眺めて、さて食べようか...でも、お互いの注文したものを食べるのに精いっぱいである。

 わたしはバリバリの太麺を食べるのに手間取りつつ、咀嚼しているうちに満腹感が...ううう。

 S君の皿を見ると、彼の努力の割に、炒飯の山が減っていかない。

 そうこうと、形相を変えつつ30分ほどか、どうにか食べ終えて、ホッと一息ついた。

 デザートはいかがですか、と皿を片付けにきた店の方が言う...ムリだよもう。




 わたしもS 君も一応大学を卒業した「学士様」なのだけれど、とても学士会に入れる立場ではなく...

 ...それでも、こうやって、評判の中華料理を食べられて、この日は美味しい一日になったのだった。

 「学士会館」は近いうちに取り壊しとなる模様で、会館内部の施設も次第にサービスを取りやめているらしい。

 この日、「紅楼夢」で質量ともに満足の昼ご飯を食べられたことに満足するべきなのだろう。







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向日葵

きゃあ!いっちばぁぁ~~ん!!

なんとも美味しそうな方焼きそばですね。
by 向日葵 (2024-03-26 11:49) 

ma2ma2

堅焼きそば好きですが、たまに口の中を切っちゃいます。
by ma2ma2 (2024-03-26 12:12) 

ニコニコファイト

うわ~~~~~~!これは美味しそうなかた焼きそばですね。
by ニコニコファイト (2024-03-26 12:47) 

くまら

神保町にはカレー屋さん探しで行った記憶があります
ただ、昼飯時に行くとどこも列
何処入るかも迷い、結局違う店に入ったのでした~
by くまら (2024-03-26 13:11) 

Cedar

■ナツパパ様
>でもね、再開発って正義なの?

断じて正義なんかではありません。街と文化の破壊に「開発」という美名をつけて誤魔化す。こんなことがまかり通るのはお隣の超大国と二ホンだけですね。

by Cedar (2024-03-26 13:30) 

nachic

神保町、懐かしいなぁ。もう随分変わってしまったんでしょうね。
中華屋さんの炒飯って、お店によって量も違うし少なくてもガッカリだし、昭和生まれは残すことにすごく罪悪感がありますね^^;。
前記事でナツパパさんのお母様とうちの母も今同じような感じです。少し前に、座る事も定まらないようになってしまって、姉の家にいますが、ショートステイとデイで繋ぎながら介護度を上げてもらって入所できる所を順番待ちしています。
by nachic (2024-03-26 13:52) 

よしあき・ギャラリー

懐かしいです。
もう、20年以上も前に定年退職を控えたころ、勤務先が近いこの界隈は随分歩きました。紅楼夢も何回か行きました。
by よしあき・ギャラリー (2024-03-26 14:25) 

(。・_・。)2k

これくらいなら 1人で食えそうな量です
加齢で体力は落ちても食欲だけは落ちないんですよねぇ
by (。・_・。)2k (2024-03-26 15:52) 

めぎ

うわぁ、ここ、懐かしい…
私も旧帝大卒ではないのですが、旧帝大で教授をしていたことのある指導教授に何度か連れられて入ったことがあります。
量が多いこと、たしかその当時から。
つい先日その教授が亡くなりましてねぇ。
ここの辺りを歩いたこと、思い出していたところなんですよ。
時代が変わっていくのを感じます。
by めぎ (2024-03-26 16:03) 

トリバン

呼んだ?(大笑)
東京に来て助かることは、苗字の漢字の説明が楽なところです。(大笑)
by トリバン (2024-03-26 17:34) 

ナツパパ

向日葵さん。
一番乗りありがとうございます。
ここの堅焼きそばは太めの麺で食べ応えがあり、とても美味しかったです。
でも、かなりの回数咀嚼しないとノドに入っていかず、結果あっと言う間に満腹になりました。
友人の炒飯も美味しそうなので、少し分けてもらうことになっていたのですが、
とてもそこまでいかず、惜しいことをしました。
by ナツパパ (2024-03-26 19:24) 

ナツパパ

ma2ma2さん。
>たまに口の中を切っちゃいます。
そうなんですよねえ、ふとした弾みに切っちゃうことってありますよね。
記事の焼きそばも麺が太めで、食べていると口中で暴れることったら(笑)
それをなんとか凌いで無事食べ終えることができましたが、もし口中傷ができたら、
この麺を食べ続けるのも難しかったかもしれませんよ。
by ナツパパ (2024-03-26 19:27) 

ナツパパ

ニコニコファイトさん。
固めの麺も上に掛けられたあんも、どちらも質量ともに納得以上のものでした。
パリパリの麺、そして食べ続けていくうちに柔らかくふやけた麺、そのどちらも美味しかったです。
また食べに行きたいなあ、と思いつつ、今日までご無沙汰なのが残念です。
近いうちにはぜひ!
もち麦のエビ炒飯は、もち麦の在庫が無くなって、店では廃番になったようです。
by ナツパパ (2024-03-26 19:30) 

ナツパパ

くまらさん。
そうなんですよね、神保町というと、カレー屋さんが名物で、いろいろ特徴のある店が
何軒もあって、それぞれ食欲を誘います。
...でも、これも仰るとおり、どの店も混んでいて行列で...ほんと大変な思いをしますね。
有名店には必ず行列、はいつからそうなったのか...SNSで情報はすぐ広がりますしね。
それでなんでしょうね...でも、わたしもSNSで店の情報を得てますから、
まあこういう事に文句は言えないなあ、なんて思ったりもするんですよねえ。
by ナツパパ (2024-03-26 19:34) 

ナツパパ

Cedarさん。
やっぱり、そうですよね。
Cedarさんからのコメント、わたしも全面的に同意をします。
再開発は、その土地の方々がするのではなくて、どこかの開発業者がしていることが多く、
地域文化の継承とは名ばかりで、いつも画一的な姿にしてしまいます。
東京を同じようなビルばかりにして何が面白いんだろうなあ。
by ナツパパ (2024-03-26 19:37) 

ナツパパ

nachicさん。
年を取っても元気でいた母が、2週間の入院で見違えるような姿になった時には、
本当に驚きましたし、その母の世話をエンドレスでしなければならない状況には
本当に大変な思いをしました。
それでも、自宅に戻って元の暮らしをしていると、少しずつ元気になって来たのは、
本当に救われる思いでしたっけ。
この先どうなるのか、は不明なのですが、わたしたち夫婦だけで抱え込まず、
いろいろな助けを借りつつ過ごして以降、と思っているところです。
nachicさんのお母様、そして介護のnachicさんお姉さま、大変さが我がことのように感じます。
これから、皆さんにとっていい方向に進んでいくことを祈っております。
by ナツパパ (2024-03-26 19:43) 

ナツパパ

よしあき・ギャラリー さん。
あ、紅楼夢においでになってましたか。
昔ながらのオーソドックスな中華料理、という味わいで好きになりました。
初めての店、そして昼ごはんでしたので、焼売とか炒飯とか焼きそばとか、
無難なところをいただいたのですが、次回行けるとしたら、一品料理も食べてみたいです。
そうなると、何人かで行った方が色々楽しめるなあ。
営業中止までの間に、数人の友人を誘って行ってみようかなあ。
GWには、注文制のバイキングがあるそうで、完全予約制、うーむ行ってみたいです。
by ナツパパ (2024-03-26 19:48) 

johncomeback

拙ブログへコメントありがとうございます。
「学士会館」は聞いたことがありますが、
旧帝国大学(国立7大学)出身者じゃないと
入会できないとは存じませんでした。
僕は北大に進学できなかったので入会できませんね。

by johncomeback (2024-03-26 19:51) 

ナツパパ

(。・_・。)2kさん。
えええっ...これ余裕で行けちゃいますか、すごい!
わたしたち二人とも、けっして小食ではないのですが、それでも、食べ終えたときはもう
アップアップの状態でしたねえ。
でも、思い切り満腹になるまで食べるって、快感ですよね、うん。
...ただ、そうやって満腹になった後、若い頃は満腹が快感だったのですけれど、
今となっては、満腹が、どちらかというと不快感になりがちで、遺憾ながら歳を感じます。
by ナツパパ (2024-03-26 19:51) 

ナツパパ

めぎさん。
やはり、旧帝国大学ご出身の方は、学士会にお入りになることも多いのでしょうか。
そういう方が、ここで食事をなさるのは、ごく自然なことですね。
おそらく、若い頃から慣れ親しんだ施設だったのでしょう。
わたしの中学校の友人は、東京大学に進学し卒業して、結婚披露宴を学士会館で挙げました。
ですので、一度はここを訪れたことがある筈なのですけれど、まったく記憶になくて、
ロビーはもちろん、今回の紅楼夢も初めての場所のようで、新鮮に思えました。
館内の、いかにも戦前の余裕のある造りがとても素敵で、建て替えは惜しいですねえ。
by ナツパパ (2024-03-26 19:57) 

ナツパパ

トリバンさん。
あはは...そうだ、そうでしたねえ。
湖国でお元気にしていらっしゃると思っていたら、東京単身赴任となってしまい、いろいろご苦労も多いのでは、とつい思ってしまいます。
...それにしてもね、トリバンさんのブログ、ついに、60歳の情報発信、になりましたね。
思えば長いお付き合いなのだなあ、と感慨が湧いてきます。
by ナツパパ (2024-03-26 20:01) 

ナツパパ

johncomebackさん。
以前は、本当にその7国立大学の出身者の親睦施設だったようなのですが、
今は、施設のほとんどは、学士会会員以外でも使えるのだそうです。
なので、わたしや友人のような私学出身者も美味しい料理を愉しむことができました。
旧帝大と言えば、明治より今に至るまで、日本のエリートとして認められたところで、
その出身者が憩える施設は、別世界のこと、と思っていました。
このあと何年か後には建替えられるそうですが、どうなるのか興味があります。
そして、紅楼夢が新しい会館でも続いているのか、も楽しみです
by ナツパパ (2024-03-26 20:07) 

八犬伝

1枚目の古書店、わかります。
書泉グランデを曲がったところの店ですね。
この店の佇まいは、私が学生の頃と変わりません。
スヰートポーヅは、店の前を通る度
次こそ入ってみよう
と思いながら、一度も入ることなく
閉店となってしまいました。
by 八犬伝 (2024-03-26 20:50) 

夏炉冬扇

びっくりの量ですね。何とか食べられたみ゛ようす。
豪傑・お若い。
古書の町ですね。
by 夏炉冬扇 (2024-03-26 21:08) 

Inatimy

学士会館、こんなにも雰囲気良さげなところなのに、取り壊しされるなんて勿体無いですよね。
照明やガラスなど、とても綺麗なのに。
取り壊された後は新しいビル見たなのが建ってしまうのかな。趣のある建物だといいけれど。
by Inatimy (2024-03-26 21:37) 

kuwachan

学士会館建て替えになるんですよね。
先日、学士会館で結婚式を挙げた姉とその話をしたばかりでした。
姉にとっては想い出深い場所なので淋しいそうでした。
by kuwachan (2024-03-26 22:04) 

小肥り

神保町ねェ・・・長く行ってません。
あれは5年も6年も前かな、もっと前かな数日通った。
目的が何であったかが思い出せない。地図だったかな。
「学士会館」ってますと、やはり畏れ多いところなんでしょうねえ。
堅い焼きそば。僕はテーブルビネガーを思い切り(瓶の半分以上)かけて・・・
ちょっとシナ~ッとしたところで頂きます。
昼間のお酒は美味しいですよ。
お正月とお花見と披露宴だけのものじゃありません。
「再開発」の良しあしは10年経ってわかるのかな。
by 小肥り (2024-03-26 22:06) 

しのぴん

東京は歴史がいっぱい詰まっている感じがするのですが、それらもどんどん消えていくのでしょうか。
by しのぴん (2024-03-26 22:15) 

gillman

大学を卒業して最初の外資系の会社のオフィスが錦町でした。昼休みには神保町の本屋街を彷徨くのがたのしみでした。ランチはスズラン通りのカレーの南海やキッチンジローによく通いました。学士会館もよく覗きましたが会員向け碁会所でお年寄りが碁を打っていたのが印象的でした。懐かしいなぁ。今度、お茶の水のオーディオユニオンに中古LPを漁りに行ったら神保町まで行ってみようと思います。
by gillman (2024-03-26 23:23) 

ぼんさん

以前は時々、この辺りの古書店巡りをしたのですが、ご無沙汰しています。暖かくなったら訪れて見たいです(^_^)
by ぼんさん (2024-03-27 05:23) 

gop

学士会館も耐震工事で建て替えですか。
同じく神保町、現在建て替え中の三省堂。地下にあった老舗ビアレストラン放心亭のドイツビール+カレーは美味かった。
ところが来年末竣工する新ビルに放心亭は入らないそうで・・それでは再開発と言えないなぁ。

by gop (2024-03-27 07:05) 

駄洒落好きな庭師

神保町というと、三省堂書店、名前覚えてませんが地図の専門店、サカタのタネ?の種苗店を思い出します。
by 駄洒落好きな庭師 (2024-03-27 07:41) 

YAP

再開発という名のもとのスクラップ&ビルドは、私が日本の都市部でどうしても好きになれない部分です。
歴史のある建築物が壊され、どこかからコピーしたような特徴のない無機質なビルが建てられ、街の個性が消えていきます。
学士会館にはそんな入会資格があるんですね。
いちおう私はそれを満たしているようですが、そんな案内をもらったことないし、自分で申し込むのかな...?
by YAP (2024-03-27 08:08) 

タンタン

炒飯がメッチャ美味しそうで♪
それにしてもこんな素敵な建物が取り壊されるんですか?
残す術は考えられないんでしょうか。
by タンタン (2024-03-27 10:01) 

おと

学士会館、話には聞きますが、私は入ったことがありません^^
とても雰囲気のある建物なのに、取り壊しとは、もったいないですね。
大盛りの中華、美味しそう~、これを食べきるのは大変ですね(笑)
by おと (2024-03-27 20:07) 

ナツパパ

八犬伝さん。
あ、お分かりになりましたか、そうです、その店です。
こういった雰囲気の古書店は少なくなりました。
一見雑然としていて、でも店内に入ると、それこそ何が出てくるか、ワクワクさせられる、
そういう店で過ごす時間は、本好きのわたしには至福のひと時です。
...ひと時でした、と思わず言いそうになってしまい、慌てましたが、
今でも、そういった店が残っているこの街は好きです。
by ナツパパ (2024-03-28 09:04) 

ナツパパ

夏炉冬扇さん。
はい、なんとか食べ終えることができました。
わたしも友人も、年の割にはよく食べるほうなのですけれど、この時は参りましたねえ。
ここでは、前菜か点心数品を愉しんでから、炒飯か焼きそばどちらかをシェアして
食べるのが良いように感じました。
初めての店は勝手がわからず、思わぬ苦戦をしてしまいます。
by ナツパパ (2024-03-28 09:07) 

ナツパパ

Inatimyさん。
こういった雰囲気の建物は、少し前まで都内各所で見られたように思います。
たとえば、東京駅前の丸ビル、とか、有楽町の三信ビルとか、日本橋にもありました。
それらの建物が、再開発だったり耐震工事だったりで、次々と無くなってしまい、
ついにここもか、という思いがしました。
そういえば、同じ界隈の「山の上ホテル」も取り壊しで休業です。
寂しくなります。
by ナツパパ (2024-03-28 09:10) 

ナツパパ

kuwachanさん。
こういった趣深い建物で結婚式は、すばらしい思い出に残るものと思います。
わたしの友人もここで結婚式そして披露宴を行いましてね、わたしも出席したのですが、
なにしろ、その当時は友人の結婚ラッシュで、一年に5~6回もあったので、
学士会館の中をすっかり忘れておりました。
今回行ってみて、その堂々とした作りに魅了されました。
出来れば残してほしかったのですがねえ...残念なことです。
by ナツパパ (2024-03-28 09:14) 

ナツパパ

小肥りさん。
わたしも友人も、大学を卒業して「学士」ではあるのですけれど、こういう場所に行ってみると、
わたしの得た学士号がなんとなく胡散臭いように感じられ、ちょっと落ち込みます。
今はだいぶカジュアルになっている学士会館ですが、戦前などには、アカデミズムの総本山、
その系譜に連なる権威のあるものだったことでしょう。
そういった序列のあった時代の建物は威風堂々として、いいものでしたし、食事も美味しかったですよ。
by ナツパパ (2024-03-28 09:19) 

ナツパパ

しのぴんさん。
>それらもどんどん消えていくのでしょうか。
わたしもそう感じています。
ここ20年ほどの通信や情報機器の進歩、そしてそのインフラ整備は、
古くからの建物を改装していくのでは間に合わないのでは、という感じを受けます。
それもあって古くからの建物が建て替えられるのではないでしょうか、わたしの偏見ですが。
再開発とか耐震化とかは、名目に過ぎないような、そんな感じも受けるのですがねえ。
by ナツパパ (2024-03-28 09:23) 

ナツパパ

gillmanさん。
ぜひ是非神保町においでになってみてください。
以前と比べ、ずいぶん変わっとはいえ、まだ昔からの雰囲気が残っている街です。
新しい店も、いいところがありますしね、そういう店との出会いは嬉しい経験です。
なにより古書店がまだまだ健在で、以前よりの店も多く残り、そこを訪ねての街歩きは、
春温かくなって、ひと時ぜひおいでになってみてください。
by ナツパパ (2024-03-28 09:27) 

ナツパパ

ぼんさん さん。
今年は暖冬と言われ、春も早くやって来ると予報があったのですが、今のところ、
例年とは異なる寒い春が続いていますね。
ようやくこの週末には気温も上がって、さくらも...という予報ですので、
是非街歩きで神保町においでになってみてください。
少なくなってきましたが、古書店もまだまだ健在ですし、美味しい店もあります。
...なんか煽ってましね、わたし(笑)
by ナツパパ (2024-03-28 09:30) 

ナツパパ

gopさん。
「三省堂」の建物が老朽化や耐震化で建て替え、という記事を見ておどろいたのは、
もう数年も前になるのですね、つい最近と思ってましたが。
来年には新しいあってものが完成で、でも、書店はともかく、館内の店の存続はない場合も、うーむ。
...7階に模型の店があって、けっこう行った覚えがあるのですが、そこもかなあ。
「山の上ホテル」も休業して建て替えだそうですし...諸行無常ですねえ。
by ナツパパ (2024-03-28 09:35) 

ナツパパ

駄洒落好きな庭師 さん。
以前の神保町には、専門に特化した古書店があって、そこを見るのは愉しかったですね。
今でも、芸能や建築など、それぞれに専門書店が残っているのは嬉しいことです。
わたしは鉄道や乗り物が好きなので、「書泉」には若い頃からよく行っていたのですが、
あの建物はずっと変わらず、行くと懐かしい思いがします。
街の様子がすぐ変わるのは東京の特徴でもあるのですが、変わらない場所に出会うとホッとします。
by ナツパパ (2024-03-28 09:38) 

ナツパパ

YAPさん。
そうなんですよねえ、近年建替えられた建物はどれも同じような、不愛想な外観で、
しかも耐震化工事といいつつガラスを多用しているのが、とても気になります。
都市の美観は、その国の最盛期の建物を残している場合に顕著である、と聞いたことがあります。
たとえば、アムステルダムの街並みは、オランダ最盛期のものが残っていてとても美しいですし、
ロンドンでもパリでも、それは同様に感じますねえ。
そういう歴史を東京はいとも簡単に見捨てているように感じられ、そこが残念です。
by ナツパパ (2024-03-28 09:42) 

ナツパパ

タンタンさん。
>残す術は考えられないんでしょうか。
それはあるのだろうと思います。
ただ、それをする場合と建て替えるのと、かかる費用はきっと桁違いに違うのでしょう。
東京駅脇の東京中央郵便局は、建て替えの際、外観を残しましたね。
ああいったやり方は、丸の内地区で数軒見ることができ、街の景観が美しく保たれて、
とてもいい方法と思うのですが、一方で、開発するほうは一気に新しくしたのでしょう。
壊されてしまえば二度の元には戻らないのですがねえ。
by ナツパパ (2024-03-28 09:46) 

ナツパパ

おとさん。
>大盛りの中華、美味しそう~、これを食べきるのは大変ですね(笑)
はい、とても美味しくまた素敵な雰囲気の店内なのでした。
初めての店は、どういう盛りで来るのか分からず、思わぬ失敗をします。
この日も、店の様子から、品よく小盛の料理が出てくるのでは?...などと勝手に想像し、
それは見事に裏切られて、こういう仕儀となりました。
おそらくこの店では、点心や前菜を数品皆で楽しんだ後、最後に、例えば炒飯を、
みなでシェアするのが一般的なのではないかな、と思うんですよね。
我々は、それぞれが一人一皿頼んでしまいました...しかも大盛りだなんて(笑)
by ナツパパ (2024-03-28 09:52) 

じゅんぺい

「耐震」となると仕方ないのでしょうね…。
私が勤務している会社は以前、文京区に自社ビルがありましたが「耐震工事か建て替えか」の選択を迫られ、どちらもとらずに「売却して賃貸」となりました。
おかげで港区の一等地にオフィスを構えているわけですが…通勤時間が長くなってしまった私にはあまりメリットはありませんでした(苦笑)
by じゅんぺい (2024-03-28 11:37) 

hideyuki2007y

神保町懐かしいです。学士会館建て替えなんですね。会議とか結婚式で入ったことがありますが、なかなか古めかしい、おごそかな作りの建物だった記憶があります。お食事で入れるのですね。
by hideyuki2007y (2024-03-28 15:30) 

駅員3

ナツパパさん、過分なるコメントを頂き、ありがとうございました。

昭和の匂いがどんどんなくなっていくことに、一抹の寂しさを覚えるのは昭和生まれだからでしょうか。
by 駅員3 (2024-03-29 09:30) 

ナツパパ

じゅんぺいさん。
やはりそうなるのですかねえ。
耐震基準が見直され、また見直され...と、次第に厳しくなる過程で、
昔ながらの建物は条件に合わなくなっていますものね。
外観を保ちつつの耐震補強はとても費用が掛かりそうで、それならばいっそ建替え、
となるのは分かるんです...分かるんですけれどねえ、うーむ。
そうそう、今は自社ビルという会社は減りつつあると聞きますよ。
賃貸に入って賃料を払う方が合理的なのだとか...以前は自社ビルが信用の元だったんですがね。
by ナツパパ (2024-03-29 15:32) 

ナツパパ

hideyuki2007yさん。
学士会館は、たぶん来年度には建て替え工事に入るのでは、と思います。
館内の、レストランとかカフェとか、提要できる食事とか営業時間とか、
ずいぶん短縮されているようです。
今回入った紅楼夢も、今のところ営業を続けているようですが、近い将来には
営業をやめることになると思います。
新しい建物で、さて紅楼夢は引き続き営業するのかどうか、気がかりなところですね。
学士会館には、一般人も入って食事ができるようで、わたしたちが訪れた日も、
多彩な皆さんがいらっしゃいました。
by ナツパパ (2024-03-29 15:36) 

ナツパパ

駅員3さん。
わたしも昭和半ばの生まれで、思春期から結婚する頃まで、昭和の匂いの中で、
どっぷりと青春時代を過ごしてきました。
なので、今の若い人が昭和をノスタルジックに捉えていることには戸惑いを覚えます。
若い頃に経験したあれこれは、今でも当時の景色や雰囲気と一緒になって残っていて、
それは決して過ぎ去った思い出の中のことではないので。
と、なんか頑固に昔に拘泥するのは年を取った証拠なんですかねえ...うーむ。
by ナツパパ (2024-03-29 15:42) 

みち

神保町は学校を卒業して初めて務めた会社があって9年あまり通った
懐かしい場所です。昼休みに本屋さんをふらふらと覗きました。
どんどん綺麗になってちょっと淋しいですね。
スヰートポーヅのあの素朴な餃子と赤だしの御御御付が好きでした。
学士会館は友人が結婚式を挙げた場所です。改めて観ると重厚な空間ですね。
中華料理が頂けるとは知りませんでした。営業されている間に行きたいです。
by みち (2024-03-31 20:34) 

ナツパパ

みちさん。
わたしも学生の頃から神保町には足繫く通いました。
いろいろな思い出もあるのですが、みちさんからのコメントのお話と重なるものが多く、
お話とても懐かしく拝見しました。
神保町の真ん中を走る靖国通りは、昔々、その上に高速道路を高架で通す計画があり、
それを町を挙げて猛反対して、計画は撤去され、今の明るく空の広い通りと街が残りました。
渋谷から西の246号線を見るにつけ、高速道路の高架って街を壊すなあ、と思います。
神保町がそうならなくてよかった、と先人の努力に感謝しています。
by ナツパパ (2024-04-01 09:49) 

hypo

これは絶対にビールが飲みたくなる料理。
炒飯、堅焼きそばともに美味しそう~。
by hypo (2024-04-04 16:53) 

tommy88

夫が東大出身なので毎月学士会報が届くのですが、今年いっぱいで建替えのため営業を終了するとの事で久しぶりにランチに行きました。という書き込みでなくて良かったです。男二人の珍道中は楽しいです見ていても。様子を見ずに頼んじゃって慌てる様が美しいです。外国で何となく入った店で、娘とやらかしてしまいました。3品出てきただけでテーブルがいっぱいになり、もう一品はテイクアウトにするしかありませんでした。という、娘とのお馬鹿な珍道中を思い出し嬉しく思いました。今年いっぱいの営業ですね。見に行くかな。神田古書店街の旅が好きで、御茶ノ水駅で降りて緩やかな坂を下り、靖国通りを靖国神社めざして歩きながら、面白そうな店を覗いて歩く至福の時間。ただ、飲食店は若者向けの店が多くなってしまいましたが。

by tommy88 (2024-04-07 09:10) 

ナツパパ

hypoさん。
お返事遅くなりました。
そうなんですよねえ、ビールが美味しい品揃えだよなあ、と思います。
上戸の方であれば、躊躇なく楽しむことができて、美味しい思い出になることでしょう。
わたしはほぼ下戸、友人もまたまるっきりの下戸なので、彼との食事にお酒はありません。
それがいつものことなので、その場では違和感ないのですけれど、あらためて写真で見ると、
たしかにこれは一杯やりたくなりますよねえ。
by ナツパパ (2024-04-10 10:42) 

ナツパパ

tommy88さん。
神保町は、わたしにとっても友人にとっても懐かしい場所です。
わたしは大学時代からこの界隈でアルバイトをしていまして、友人の出た大学は神保町にあり、
若い頃の思い出が、両人とも詰まった場所なんです。
古書店を眺めたり、小路の奥の喫茶店や小さな食堂だったり、そういう思い出がこの街で蘇ります。
今はずいぶん、そういった店も減りましたね、寂しいことです。
by ナツパパ (2024-04-10 10:45) 

ナツパパ

niceをくださいました皆様。
ありがとうございます。
by ナツパパ (2024-04-16 10:27)