おしまいおしまい 【欧州道楽旅 北欧編 その17】 [旅行中 海外編]
「ムーミンカフェ」でゆっくりして、店を出たらすでに昼近い時間である。
旧市街にいられる時間はもうほとんどないのだった。
そこで、買い物及びウィンドウショッピングはすっぱりと諦め、旧市街を少し歩くことにした。
まずは港に行ってみよう。
旧市街のこの区域はコンパクトで、「ムーミンカフェ」から港まで、歩いても5~6分である。
雨が本格的になってきて、空は暗いけれど、それもまた旅情というものではなかろうか。
港には、2隻のフェリーボートが見えた。
5万トンを超える、これらの船は、エストニアのタリン、もしくはスウェーデンのストックホルムの航路用。
ヘルシンキ、サンクトペテルブルグを最奥として、バルト海は中世以来船運が盛んだった。
その名残が今に残っているものか...乗ってみたいなあ、いつか。
ムーミン再び 【欧州道楽旅 北欧編 その16】 [旅行中 海外編]
ヘルシンキ中央駅の周りは、旧市街の中心部で、繁華街である。
大きなデパートやマリメッコなど有名な店舗が並んでいる。
当然のこと、ここには人も集まり、賑やかな地域...であるのだが、あいにく日曜日。
多くの店舗は休みで、デパートを含め少数の店は、午後からの営業なのだった。
それでもガイド本で探してみると、午前10時ころから開く店もある。
ヘルシンキで行きたかった店もそのうちの一つで、日曜日でも午前9時からの営業とある。
やれ嬉しや、と夫婦してそこに向かうことにした。
写真上は中央駅近くの目抜き通りで、賑やかな商店と広い歩道...ぶらぶらと歩いたら愉しそうではないか。
これで平日だったらなあ。
ヘルシンキ交通事情 【欧州道楽旅 北欧編 その15】 [旅行中 海外編]
さて、一夜が明けて、いよいよ旅行最終日となってしまった。
泊まったホテルは、ヘルシンキ旧市街にはあるものの、中心部からは少し離れている。
写真上がホテルの全景で、小雨交じりのどんよりとした風景は、いかにも北国の雰囲気が感じられた。
ところで、この日は日曜日である。
欧州の日曜日といえば、店はほぼ休みで、店内の見物も買い物もできない。
...なんということ...
ただ、フィンランドでは、日曜日に対する規制が近年緩和され、店を開けても良いようになった。
それでも多くの店は、夏季を除いて日曜日はお休みで、開店するとしても、昼からである。
わたしたちはこの日、午後1時に空港に向けてバスに乗らなければならない。
そろそろ絶望的になって来たけれど、この日はクリスマス直前の日曜日...
...本来は休みの店も開店することがあるよ、とホテルの方が言う。
そうでしたか...と、少しだけ希望が出てきた。
ヘルシンキ市内を観光した 【欧州道楽旅 北欧編 その14】 [旅行中 海外編]
昼食が済んで、わたしたちツアーの一行は再びバスに乗って移動である。
ヘルシンキの旧市内は狭いので、バスはすぐに目的地近くに着いた。
そこからは、10分くらい歩かなくてはならない。
年代を感じさせるビルを見ながら、やや上り坂の道を歩くと、目的地に着いた(写真上)。
ここは、「テンペリアウキオ教会」といって、フィンランド福音ルター派の教会。
もともとこの地にあった大岩をくり抜き、そのまま教会として、1969年に完成した。
内部はフィンランド建築デザインの白眉ともいえるもので、観光地としても人気が高い。
T字路の先に、低く蹲るような入口が見える。
それは、とてもその先に教会があるとは思えない、ユニークな姿だった。
ヘルシンキまで 【欧州道楽旅 北欧編 その13】 [旅行中 海外編]
タンペレ市内の観光が済んで、いよいよ今回の旅行最終地ヘルシンキへ移動である。
ヘルシンキまで120kmほどか、タンペレ観光で乘ったバスで、そのままヘルシンキまで行く。
2時間くらいかな、と添乗員のYさんが言う...そんな時間で行けちゃうんだ。
早く着けるのは、ヘルシンキまでは高速道路があるからで、それは片側2車線の広い道だった。
ここまでくると、さすがに車の通行量も多くて、対向車線は渋滞に近いところもあった。
フィンランドは人口少ないって聞いたけど、首都に近くなるとたいしたものであります。
...その割に、ヘルシンキへ向かう道はガラガラなのが不思議だ。
運転手氏に聞いてみたら、この日、12月21日(土)からクリスマス休暇が始まったのだって。
フィンランドに限らず、ヨーロッパでは、クリスマスは家族で過ごすのが一般的なのだとか。
対面を走る車は、ヘルシンキから故郷に帰省する人々のものなのだろう。
タンペレを見物することになって その3 【欧州道楽旅 北欧編 その12】 [旅行中 海外編]
「オールド・マーケット」の見学というか見物が終わって、わたしたちはバスで移動することになった。
目指すところは、市内の「ムーミン美術館」である。
移動時間は10分ほどか、着いた先は大きな建物だった(写真上)。
ここは「タンペレ・ホール」と言って、「タンペレ・フィルハーモニー・オーケストラ」の本拠地でもある。
館内には大きなホールがあって、演奏会も行われ、むしろ、そちらがメインのようだ。
「ムーミン美術館」は、この施設の一角に置かれている。
1986年、ムーミンの原作者トーべ・ヤンソン氏から、ムーミンの資料や原画が寄贈されたのを機に、
まず他の場所にムーミン美術館が作られ、2017年、この場所に移動しあらためて開館したもの。
フィンランドはムーミンの故郷ともいわれ、ムーミンを観光資源の一つとして扱っている。
ここの美術館は、ムーミンに関する多くの展示があって、ムーミン好きには聖地のような場所だろう。
妻は以前よりムーミン好きなので、ここはぜひ訪ねたかったらしい。
隣にいても、彼女の興奮ぶりが伝わってくるのだった。
タンペレを見物することになって その2 【欧州道楽旅 北欧編 その11】 [旅行中 海外編]
広場の見物が済んで、わたしたち一行は、次の見物場所に移動することになった。
広場から歩いて5分ほどか、先頭のガイドさんが、とあるビルに入っていく。
普通のオフィスビルのような外観だけれど、入口の上を見ると、なにやらアーケード形の電飾があった。
そこには「KAUPPAHALLI」と書かれているが、KAUPPAはフィンランド語で店、
HALLIはホールという意味だそうで、店が集まったホール、つまりマーケットですね。
ガイドさんのお話では、「オールド・マーケット」という施設だそうで、1901年開業だそうだ。
わたしも妻も、スーパーとかマーケットとか大好き、とくにヨーロッパのマーケットは見ていて楽しい。
そこで、期待満々で建物に入っていくのだった。
タンペレを見物することになって その1 【欧州道楽旅 北欧編 その10】 [旅行中 海外編]
ロバニエミ駅から「サンタクロース・エクスプレス」に乗って約8時間、わたしたちはタンペレ市に着いた。
到着は早朝5時半、人気のない駅構内は閑散としていて寂しい。
わたしたちは、これから、午前中タンペレ市内を観光する予定である。
駅前に出ると、バスがわたしたちを待っていた。
タンペレ市内を観光したあと、わたしたちはこのバスでヘルシンキまで移動する。
バスはヘルシンキから来ていて、運転手氏は午前2時起きだったんだ、とぼやく...たいへんだったね。
ここからバスに乗って向かうのは市内のホテルで、そこでまず朝食をとるのだそうだ。
そう聞くと、なんだかお腹が空いてくるのは不思議だなあ。
個人的メインイベントだ 車内編 【欧州道楽旅 北欧編 その9】 [旅行中 海外編]
フィンランド国鉄(VR)の寝台列車「サンタクロースエクスプレス」は、そろそろ出発の時間である。
動き出すところを見たいけれど、寝台車の小さな窓は妻が外の景色を撮るために独占中。
そこでしかたなく、通路に出て、駅の景色を眺めたり、ついでに写真に撮ることにする。
通路側の窓は大きいので、こっちのほうが撮りやすいのになあ。
さて、そうこうしているうち、定刻となり、列車はロバニエミの駅を出発したのだった。
客車の列車というと、どうしても出発時にガタンと揺れるものだが、それが一切ない。
この先も停車した駅から出発するとき、一度もそういった衝撃はなかった。
よほど運転が上手か、または、車両同士をつなぐ連結器がしっかりしているのだろう。
列車がロバニエミの街から離れてしまうと、外は森林で、漆黒の闇である。
これからは、それが延々続くのだから、外を眺めるより、他のことを愉しもうと思う。
個人的メインイベントだ 出発駅編 【欧州道楽旅 北欧編 その8】 [旅行中 海外編]
フィンランド北部ラップランド地方で4泊5日をすごして、5泊目は寝台列車である。
ロバニエミ駅からヘルシンキ駅までは、1日2往復の寝台列車が運行されている。
その列車には「サンタクロースエクスプレス」という名前までついていて、人気が高い。
なにを隠そう、子どものころから鉄道大好きのわたしだもの、ツアーの旅程にこの列車で移動があるのを見て、
大げさに言えば、予約の段階から舞い上がる気持ちを抑えきれないのだった。
旅行を重ねて、いよいよその「サンタクロースエクスプレス」に乗車である。
個人的には、オーロラ見物と並んで、この旅行のメインイベント...ワクワクするなあ。
サンタクロース村見物してから市内に入り、晩ご飯を食べたり買い物をしたりして、ロバニエミ駅に着いた。
ホームには、既にかなりの人が駅に集まっていて、それがすべて乗客なのだった。
この先長く、またマニアックになってしまいました。よろしければ続きはこちらです