腹も身の内 ′24 ― 春・北海道旅行顛末記 その1 ― [旅行中 国内編]
4月になった某日、2泊3日で札幌に行くことになった。
わたしたち夫婦にはそれぞれ、今年96歳と95歳になる母がいる。
ありがたいことに目立った病気もなく元気なのだが、それでもいろいろと手助けをする必要がある。
それで、妻は月に一度ほど、札幌に帰省して義母の世話をしている。
その義母が、どうやらわたしのことを思い出し、顔を見たくなったらしい。
かれこれ2年ほどはご無沙汰なので、そろそろ顔を出そうか、ということになった。
そこで、わたしの母をショートステイにあずかってもらい、出かけることになったのだった。
早朝6時45分羽田空港発のスカイマーク便は順調に飛行を続けていて、眼下には雪をまとった東北の山々が見えた。