初めての街を歩いてみよう ― ほぼ本州西端旅行記 その3 ― [旅行中 国内編]
食事を終えてお腹いっぱい、元気になったところで、街歩きを始めようと思う。
そこでやって来たのは、市内西寄りにある「菊屋横丁」と呼ばれる地域である。
江戸・明治からの建物が多く残り、萩で街歩きというと、この辺りがお勧めらしい。
通りには、萩焼の店甘味処など、観光客相手の商店もあって、萩の街にしては賑やかな雰囲気である。
しかし、メインの道路から小径に入るとそこは閑静という言葉を具現化したような光景なのだった。
...萩、というと出てくる写真はこのあたりのことか、とつい既視感が現れるのだけれど、それでも素晴らしい。
6月末、観光シーズンには少し早い時期の平日、この高名な観光地は人も少なく静かに街歩きが出来た。
カメラを抱えて歩く身には魅力的な被写体が多く、写真を撮りつつ街の雰囲気を味わいつつ...なかなか前に進めない。
そして...こうやって、誰一人写っていない写真が撮れるのもありがたいことである。