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腹も身の内 ′23 ― 夏・東北旅行記 その7 ― [旅行中  国内編]





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 7月下旬の東北旅行3日目は、結局弘前近傍をかすめた後、青森県秋田県の高速道路を使って、午後5時、山形県鶴岡市に着いた。

 ときおり強雨の中高速道路で4時間は気が張るもので、無事に到着できたのはなによりだった。




 さて、明けて4日目、まずは鶴岡市内の妻の親戚に寄ることになっている。

 妻の実家は北海道で4代続いているが、初代は鶴岡市から渡道した。

 初代の実家とは今でも付き合いがあり、昨年その家の長老が亡くなったこともあって、義母の依頼でお仏壇におまいりである。

 午前中にお仏壇に線香をあげ、当主のご夫婦とお話などをして、昼前に家を辞した。




 この日は、昼ごはんに「アル・ケッチャーノ」というイタリアレストランを予約してある。

 予約の電話を入れると、コースで2時間半かかりますよ、と言われ驚いたのだが、ここの料理を食べたかったので仕方ない。

 昼12時、鶴岡市郊外の店に到着し、さて、食事を...期待も高まるではないか。

 通された卓には、ナフキンと「本日のメニュー」のカード、そして1組のナイフフォークセット。

 ナフキンには「Al chē-cciano」と横文字だけれど、「そういえばあったね」を庄内では「あるけっちゃの」という、それが店名の由来だそうだ。







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 まず始まりは、熱中症予防にかき氷のカプレーゼ...なんとも人を食ったようなネーミングだなあ。

 夏になると庄内地方は暑くなるので、遠路やって来た客に、まず体を冷やして、ということらしい。

 カプレーゼというとトマトバジルそしてチーズのサラダだけど、バジルの乗ったかき氷に液体を噴霧すると、あら不思議カプレーゼの味に近くなる。







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 料理は11種だけれど、やって来る一皿はどれも少量である。

 一口、あるいは二口で食べられるが、一皿ごとに味がくっきりとしていて特徴があるのはさすがだ。

 上から地魚を使ったカッペリーニ、それから庄内浜のお魚のカルパッチョ。







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 前菜が、良い間隔で次々に運ばれてくる。

 上から、旬の岩牡蠣 モロヘイヤのケッカソース、稚鮎と茄子、そして、このあと運転があるわたしはノンアルコールのワインも。

 岩牡蠣はこの店の夏の名物で、7月下旬の一番おいしい時期の岩牡蠣を野菜たっぷりのソースと一緒に食べるととても美味しい。







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「アル・ケッチャーノ」は奥田政行氏がシェフとして2000年に始めた店である。

 以前は、国道沿いの喫茶店を居抜きで買った店で、イタリアンとは縁遠い外観だったが、1年前、現在の店に移転した。

 庄内地方の、豊かで美味しい食材を使って作る料理が評判で、実際とても美味しい。

 今回、庄内に寄ることになって、この店に行きたくて2泊することにしたのだった。

 あちこちで忙しい奥田シェフがこの日在店していたかは不明だけれど、ここは奥田氏の麾下精鋭のマジックを堪能しよう。







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 サーブしてくれるスタッフの、肩ひじ張らない接客が気持ちを和ませてくれた。

 それで、2時間の長丁場を、気持ちがだれずに食事を愉しむことが出来てなにより嬉しいことだった。




 料理は上から、外内島(とのじま)きゅうりのフェデリーニ、フグのリゾットに7種のミックスハーブ、そしてMIDORIのアクアパッツア。

 きゅうりが載っただけのパスタは、きゅうりも瑞々しく美味しいが、パスタの塩味が素晴らしかったなあ。

 ここまで8種類の料理は、すべて野菜と魚介のみで、庄内の海と里の幸の豊かさを実感できたのだった。







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 朝のうち曇り空だったのだが、食事をしているうち晴れてきた。

 山形県はこの日梅雨が明けた...窓の外は田んぼが広がり、青空と一面の緑が素晴らしい...夏だな。







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 肉料理は2種類。まず、庄内豚のグリルとスイカ、そして、本日のメインディッシュ山形牛のほぼ焼いただけ?。

 どちらの料理も素材の味を重視してか、ソースもほとんどなくサーブされた。

 塩味のきつい豚肉は、食後スイカを食べるとすっと口中が落ち着くし、牛肉は柔らかくそして赤身肉の味わいが素晴らしい。







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 事前に案内されていた通り、11品食べ終えると2時間と少し経っていた。

 一皿ずつがそれぞれ味に変化があって美味しくいただけたのは流石だったなあ。

 最後のデザートを食べてこれで締めくくり、アルケッ茶という紅茶?と共に満足した。






      ◇   ◇   ◇







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 食事を終えて「アル・ケッチャーノ」を辞し、鶴岡市内の旧市街を歩いてみることにした。

 買い物もしたりして、そのまま駅前にも行ってみた。

 ...ここで不思議なことに、わたしも妻ももう少しなにか食べたい気持ちになったのだった。




 ...あれだけ食べたのに...たしかに11品とは言え、一皿は少ない量だったし、脂はほんの少量だったけれど。

 ...でも...あれだけの食べ物は体のどこに行っちゃたのだろうなあ。







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 それで、駅前の「青森屋」で一休みすることにした。

 この店は、1階は果物店で、2階はフルーツカフェになっている。

 旬の果物を使ったタルトなどが有名で、妻はフルーツサラダ、わたしは果物のタルトを。

 評判通りの美味しさで、果物王国の山形県の味を愉しんで、夫婦で大満足である。




 ところで、わたしはこの時大失敗をしている...のにまだ気付いていないのだった。

 この日泊まるホテルで晩ごはんのコースを予約しているのをすっかり忘れていたのだ。

 何皿かが提供されるフルコースの洋食で、もちろんソースもばっちりつくだろうし、ボリュームもある筈だ。

 ...そして、そのコースが始まる時間は、フルーツパーラーで能天気に、ああ満腹満腹と笑っているときから2時間後。




 わたしが忘れていれば、妻もそれを知るはずも無く...このあとホテルにチェックインしてそれを聞き仰天することになる。

 この記事の題に「腹も身のうち」とつけたのは、ここまでの食事で、ではない。

 このあとにつづく晩ごはんで満腹以上になった、そこまでも含めて、である。

 ここ数年は「腹も身の内」という暴飲暴食から縁遠く生きてきたのに、よりにも因って鶴岡で、しかも夫婦でやってしまった。

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お散歩爺

鶴岡市内の親戚に寄った後はアル・ケッチャーノで
沢山の品戴いて更にフルーツカフェで満足したのに
ホテルでまた夕食とは豪勢な旅行じゃなかったですか(^_^;)。
by お散歩爺 (2023-09-25 10:14) 

よしあき・ギャラリー

お昼のコースで2時間30分、聞いただけで凄いです。
ご紹介の料理、堪能させていただきました。^^
溜息が出ました。
その後は、失敗でもなんでもなく、楽しまれたと信じております。^^v
by よしあき・ギャラリー (2023-09-25 11:15) 

ナツパパ

お散歩爺さん。
はい、たしかに豪勢な旅行ではありました。
とはいいつつも、こちらの胃袋の容量は年とともに縮小の一歩でして。
とりあえず、晩ごはんまでは食べきりましたよ。
...その顛末はこの先で記そうか、と思っております。
by ナツパパ (2023-09-25 11:48) 

ナツパパ

よしあき・ギャラリーさん。
時間はね、思っていたよりの早く経ってしまったんですよ。
きっと美味しい料理とサーブしてくれたスタッフのおかげと思うのですが、
その後に空腹感を感じたのは想定外の出来事でした。
あれだけ食べて呑空腹感は初めて...びっくりしましたねえ。
「青森屋」さんのタルトもフルート盛り合わせも、とても新鮮で美味しくて、
鶴岡においでになったらぜひ、とお勧めできます、駅前にあります。
by ナツパパ (2023-09-25 11:51) 

小肥り

「予約したのを忘れる」・・・なかなかできることではありません。
お昼に美食三昧2時間半コース・・・場所を変えてフルーツ三昧。
残念・・・ここで「The end」らしいけど
次回はどうなってることやら想像力を掻き立てられる。
いかな展開を見せていただけるか
なるほど・・・「焦らしの名人」ですね。
by 小肥り (2023-09-25 13:07) 

gillman

器もいいなぁ。器で味も変わるような…。ぼくはコンビニで買った総菜などのものを一人で食べる時も必ず器に移し替えて食べるようにしています。
それだけで餌から食事に変りそうな気がします。つまらないことですが…。
by gillman (2023-09-25 14:04) 

くまら

我が家、少量づつ出てくる料理
一瞬で消えます(笑)
よくウェイターに苦笑いされます
20代前半で金の無い頃は
ゆっくり慎重に味わいながら食べたけどなぁ~
勿論今の相方ではないけど
by くまら (2023-09-25 14:17) 

めぎ

あはは、食事の一日をお愉しみになったようですね♪
旅なんですもの、いつもと違うことをして当然。
でも、前の2つがあまりに良かったので、最後の宿のは霞んじゃった感じでしょうか。
by めぎ (2023-09-25 14:44) 

(。・_・。)2k

美味しそう〜
こう言うコース料理 久しく食べてないので
羨ましいです
by (。・_・。)2k (2023-09-25 16:20) 

ナツパパ

小肥りさん。
この時は4泊5日の旅行で、一日ごとに泊まる宿が変わり、最後のこの日の宿の詳しい予約内容は
すっかり失念していました。
ホテルに着いて、フロントで夕食の予約時間は...と言われ、仰天しましたねえ。
それでも食べましたよ...少し時間を遅くしてもらって。
本格的な、というものではありませんでしたが、カジュアルな、美味しい料理でした。
by ナツパパ (2023-09-25 16:29) 

ナツパパ

gillmanさん。
>器で味も変わるような…。
わたしもそう思います。
出来合いの食品を、プラスティックの容器ごと出して食べる味気無さに比べると、
手持ちの皿に移して、それなりに形を整えていただくと、一段美味しく感じられます。
老母は自分で食事の支度ができなくなり、昼ごはんなどは時間な関係で、コンビニやスーパーで
わたしや妻が出来合いのお弁当などを買ってくるのですが、皿に移して出すと、
美味しかったよ、と全部食べてくれます。
by ナツパパ (2023-09-25 16:33) 

ナツパパ

くまらさん。
はい、同じくナツパパの前に出された少量の料理もまた、一瞬で無くなります。
カミさんは、もっと落ち着いて食べたら、と言いますが、ちまちま分けるより、口に頬張って食べるほうが、
一層美味しく感じられるんですよねえ。
「アル・ケッチャーノ」の料理は、本当にひと口くらいの量で、これはひと口で食べてくれ、
というレストランの考えでこうなっているのだろう、と思いました。
ですので、わたし、遠慮なくひとくちかせいぜい二口でぱくりとやってしまいました。
...この時は昼で、お酒をね、お酒を合いの手にできなかったのも、痛かったですねえ。
by ナツパパ (2023-09-25 16:38) 

ナツパパ

めぎさん。
最後の晩ご飯は、あまりに長くなるので、稿を改めてお話ししようかな、なんて考えています。
この日泊まったホテルは、独特の考えで運営されているところで、それがとても面白く、
とても新鮮な体験ができました。
館内あちこちに本棚と読書室があるんですよ、そこで置かれている本を読み放題。
本好きのわたしは、あちこちで背表紙を眺めたり、パラパラ読んだり、じっくり読んだり、
そうしていると、自然とお腹も空いてきて、晩ご飯も愉しむことができました。
by ナツパパ (2023-09-25 16:42) 

ナツパパ

(。・_・。)2k さん。
庄内地方は、以前は陸の孤島とまで言われた土地で、どこに行くにも時間がかかりました。
それで、江戸時代からの伝統野菜が多く残り、それがとても魅力的で美味しいんです。
「アル・ケッチャーノ」の奥田シェフはその伝統野菜をはじめ、庄内の食材を自在に使い、
この日もコースを組み立ててくれ、わたしたちもそれを愉しむことができました。
美味しい料理を少しずつ、上げ膳据え膳でいただく楽しさは格別でしたねえ。
by ナツパパ (2023-09-25 16:45) 

ma2ma2

お昼にイタリアンとかだとワインも一緒に飲んじゃいますね。
フルーツショップの名前から林檎が多い感じに思っちゃいますね。
by ma2ma2 (2023-09-25 17:05) 

夏炉冬扇

奥様の家系、歴史をたどると面白そうですね。本になりそう。
お料理も器もいいですね。堪能でしたでしょう。
by 夏炉冬扇 (2023-09-25 17:17) 

ゆうのすけ

どれも綺麗でおいしそうですね。
ノンアルコールのワインでも ぐいぐい行っちゃいそう!^^
by ゆうのすけ (2023-09-25 18:22) 

バク・ハリー

腹も身のうち…なるほどぉ。
もしかして、「アル・ケッチャーノ」さんはホテルの食事時間まで計算に入れてたのかも?

女性は常にカロリー計算をしながら食事していたりするものですが、
旅先などでは、ついついタガが外れてしまうことありますよね。
誰かが言ってましたけど「旅行前はあらかじめ体重を落としておく」って。笑
by バク・ハリー (2023-09-25 18:52) 

なかせ

素敵なフルコースですね!
器もいいな~って思うものばかりです。

ディナーの時間をわすれるほどフルーツが美味しそう
だったんですよね~
たまにはよしとしましょう♪
by なかせ (2023-09-25 20:04) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
鶴岡へは拙宅から車で約3時間、10回以上行き3回宿泊しました。
「アル・ケッチャーノ」は超有名で全国からお客が来ますね。
一度は食べたいんですが、なかなか土日は予約が取れません。
by johncomeback (2023-09-25 20:09) 

八犬伝

私も5年前に「アルケッチャーノ」でランチしました。
その時は、5品のコースでした。
そうですか
移転したのですね。
前の店は風情も何もない店でした。
by 八犬伝 (2023-09-25 21:30) 

しのぴん

窓からの景色が最高に癒されますね~!。
by しのぴん (2023-09-25 23:22) 

たかぼん

お昼のコースで2時間半とは凄いですね。
どの料理も美味しそうです。
お昼食べ過ぎると夜ごはん辛いですよね(^^;

by たかぼん (2023-09-25 23:43) 

Inatimy

カッペリーニが盛り付けられたガラスのお皿、とっても素敵。涼しげでこれいいな。
2時間半も食べていたら、最初の方の料理なんてもう消化されてますよね^^。
何か欲しくなるの、分かる気がします。フルーツサラダだと、
これもすぐに消化しそうなんだけれど中央のクリームが曲者かな。
満腹以上になったコース料理も楽しみにしています♪
by Inatimy (2023-09-26 05:04) 

ぼんさん

ランチで2時間半、優雅で至福の一時ですね。盛り付けも美しく、車運転じゃなければワインをボトルで頼みたいです(^_^)
by ぼんさん (2023-09-26 05:25) 

YAP

旅先ではおいしいものがいろいろあるので、つい食べ過ぎてしまいがちですね。
最近はだんだんと学習して、とにかく量を少なめにと意識するようになり、胸焼けや胃もたれせずにすむようになってきました。
by YAP (2023-09-26 08:05) 

ナツパパ

ma2ma2さん。
わたしは以前ほとんどお酒が呑めな体質だったんですけれど、そこから少しずつ呑めるようになりました。
でも、基本は弱いので、例えば昼のお酒などは覿面に顔に出たりすぐに酔ったりしちゃいます。
記事の店に行くときに、これはお酒欲しくなるだろうなあ、と思いましたねえ。
ところが食後店からの移動で、カミさんは初めてに近いところの運転はイヤだ、と言います。
結果、この日はアルコールフリーのワインになり、よかったと思う反面ちょっと残念な気も(笑)
by ナツパパ (2023-09-26 08:54) 

ナツパパ

夏炉冬扇さん。
北海道で数代続く家で家系を伺う機会が何回かありましたが、東北からの渡道が多く、
一人が渡道して生活が安定すると、そこを頼って数人が渡どうする、というケースが多いようです。
カミさんの母方の先祖もそういった形で北海道に移住したものでしょう。
一方の父方の先祖は富山からの移住だそうで、帯広に入植し、その後広く農業をしています。
秋にじゃがいもを送ってくれるのですが、1箱20kg入りが種類毎に3箱来たことがあり、
嬉しい半面、どうする?と頭を抱えたこともありました。
by ナツパパ (2023-09-26 08:59) 

ナツパパ

ゆうのすけさん。
はい、とても美味しい料理ばかりでした。
味の甘辛塩酸でしたか、そういった違い、それから味の強弱もあり、11品を
2時間愉しみ続けることができたのかな、と思います。
その間、思うことは基本飲み物は西洋料理はワインなんだなあ、でしたねえ。
アルコールフリーのワインがあってよかった。
これで、水やジュース相手じゃ、楽しみ半減でしたもの。
by ナツパパ (2023-09-26 09:04) 

ナツパパ

バグ・ハリーさん。
なるほど、女性はそうやって体系の維持を考えていらっしゃるのでしたか。
確かに、旅に出ると食事は外食でカロリーも高め、味も濃いものが多いので、
旅の前後にその対策も大切かな、と高齢者になったわたしもそう思います。
わたしもカミさんも、旅のお前にはそういった準備はしていませんでしたが、
旅を終えて帰宅し、数日間はそれこそ漬物ご飯とみそ汁の食が続きました。
それが美味しくて...体が日常生活への復帰作業をしていたのかもしれません。
by ナツパパ (2023-09-26 09:08) 

ナツパパ

なかせさん。
この日食べたイタリアンは魚介や野菜が主で、オイルやソースも少なめで、
全体的に健康志向な料理ばかりだったように思います。
それでも、食後口直しにフルーツが欲しくなったのでしょうね。
鶴岡の駅前を歩いているとき、この店を見つけ、二人でドタドタと店に入っていきました。
食べる?...なんて相談もなしで(笑)、身体が欲していたのかもしれません。
by ナツパパ (2023-09-26 09:11) 

ナツパパ

johncomebackさん。
あ、そうですね、高速を使えば短い時間で行くことができますものね。
旅行5日目は帰京する日でしたが、日本海側を新潟に行きそこから関越自動車道にするか、
東北道に、村田か福島で合流して帰京か悩み、結局東北道経由で帰京しました。
深い山の中を走る峠を2回越えるのは初めての身にはしんどかったです。
それでも、福島まで思いの外早く着けて、帰京も楽にできました。
by ナツパパ (2023-09-26 09:16) 

ナツパパ

八犬伝さん。
あ、「アル・ケッチャーノ」おいでになりましたか。
そうでしたね、以前の店は国道沿いに、これがあの?と思う外観でしたねえ。
その店で、以前晩ごはんをコースで食べたことがありますが、その時も4~5品でした。
この店に移転して、こういった11品ものコースが始まったのかもしれません。
以前の、ざわざわして、アラカルトもある方が、個人的には落ち着くようにも思えますねえ。
by ナツパパ (2023-09-26 09:19) 

ナツパパ

しのぴんさん。
鶴岡に着いた日は庄内地方に大雨警報が出るほどの雨でした。
翌朝明けて、まだ小雨が降り、親戚の家にお邪魔した時も曇り空でしたねえ。
それが、この店で食べているときに晴れてきて、ふと外を見たら、夏空が眩しかったです。
その様子を見ていたスタッフの方が、今日梅雨明けしましたよ、と教えてくれました。
天気の変化も、この旅のいい思い出になりました。
by ナツパパ (2023-09-26 09:23) 

ナツパパ

たかぼんさん。
そうなんですよ、昼ご飯を食べすぎると、それが残っちゃって大変です。
ホテルで予約してなければ、コンビニで軽い食事を買って食べるとか、街の寿司屋に行くとかね、
そういった方法もあったのでしょうが、この日はヘビーな食事になりました。
でも、そういった食事も過ぎてしまえばいい思い出になりますね。
また庄内に行くときは、「アル・ケッチャーノ」に行ってから、どこかで土地の名物を食べたい、
とカミさんは言います...恐れを知らぬやつです(笑)
by ナツパパ (2023-09-26 09:27) 

ナツパパ

Inatimyさん。
>2時間半も食べていたら、最初の方の料理なんてもう消化されてますよね^^。
あ、それはそうですよね、たしかに。
そして、この店に料理はどれも軽い仕上がりで、時間をかけて食べていっても、
胃にもたれるといったことはありませんでしたねえ。
庄内の食品の素材の良さが、味付けなど最小限でも愉しませてくれたと思います。
夜のコースは、これはカジュアルな洋食で、プリフィックスというスタイルでした。
そこで軽いものばかりを選べばいいのに、ついガッツリ系も選んじゃって。
食後の青息吐息は、自業自得でもあったんですよねえ。
by ナツパパ (2023-09-26 09:31) 

ナツパパ

ぼんさん さん。
気が付けば2時間以上が経っていた、という感じの昼食でした。
良い間隔でサーブされる料理、そしてフランクな店員さんのサービス、そしてわたしたちの会話、
それらが混じり合って、とてもいい食事ができたなあ、と思います。
店内も平日だったせいか空いていて、とはいいつつもわたしたちだけ、という状態でもなく、
静かな室内でゆっくりと食事ができたのは、ずっと思い出に残ると思いますねえ。
by ナツパパ (2023-09-26 09:35) 

ナツパパ

YAPさん。
そうなんですよねえ、旅に出ると、ついつい食べすぎてしまいます。
そもそもホテルの朝食バイキングですよ、これがまず第一歩。
ここで自制しないと、昼ごはんが厳しいぞ、と思いつつ食べちゃうんですよねえ、うーむ。
そして、こういう店を知ると、ええい一期一会だ、とつい予約してしまいます。
今回の旅行は食べすぎの旅になりました。
反省したいところですが、思い出が愉しすぎたので、夫婦でまたやらかしてしまいそうです。
by ナツパパ (2023-09-26 09:39) 

みち

『アル・ケッチャーノ』のお店の名前の由来もお洒落ですね。
ランチで2時間半のコース、、、それも素敵なお料理の数々。
贅沢なひと時ですね。の直後にフルーツパラー♪
少量づつだったから、何かがっつり食べたくなるのも
分かる気がします^^
by みち (2023-09-26 19:36) 

kuwachan

鶴岡の「アル・ケッチャーノ」に行かれたのですね。
一度行きたいと思っているレストランです。
田園風景を見ながらのお食事、さぞかし美味しかったことでしょう。
少量ずつなのでするすると入っていきそうです(笑)
ランチで2時間半、ゆったりと過ごせそうですが
車で行くと飲めないですね~。このお食事でアルコール無しはう~ん^^

by kuwachan (2023-09-26 20:12) 

gardenwalker

こんばんは
奥田シェフのレストランに行かれたんですかー!
料理も食器もお店の雰囲気、外の景色まで素晴らしいです!!
山形県の鶴岡って美食の町らしいですね
通過しかしたことないので機会があったら寄ってみたいです
by gardenwalker (2023-09-26 22:14) 

ナツパパ

みちさん。
この日は食べることばかりの午後になってしまいました。
午前中はね、それでも朝から郊外の大山にある漬物屋さんに行ったり、市内の親戚を訪ねたり、
そうやって過ごしていたのですけれど、午後は庄内のそして山形の美味に耽溺していました。
それはそれで素晴らしい旅の思い出です。
...記事の失敗談にしても、振り返れば、面白かったねえ、となっていますよ。
by ナツパパ (2023-09-27 09:07) 

ナツパパ

kuwachanさん。
ぜひぜひおいでになってみてください。
食材の宝庫、庄内を中心に揃えられたものを、本来の味わいを損なわない料理でもてなしてくれます。
以前の店ではここまでの内容でコースはありませんでしたし、時間も2時間はかかりませんでした。
イタリアンの店らしくカジュアルで、それも好きだったのですが。
この店で、奥田シェフのやってみたいことを実現しているのでしょう。
だとすれば、この日のコースも通過点でしょうし、今後はどう変わるのか、それも楽しみです。
by ナツパパ (2023-09-27 09:11) 

ナツパパ

gardenwalkerさん。
山形県の鶴岡酒田を中心とした庄内地方は、以前は陸の孤島と呼ばれていたそうです。
今でも、山形市から来た新庄までは新幹線も通り、奥羽本線もあり、交通便利ですけれど、
庄内は山形市から峠、それも深い山の峠を越えなければなりませんでした。
それで、江戸期以来の伝統野菜が残り、そして広い田んぼや周囲の山々、豊かな海、
それらが相俟って、食材そして美味の集まる地域なのだそうです。
そういった地域も近代化で伝統野菜が減ってきて危機だったところを奥田シェフが救いました。
「庄内パラディーソ」一志治夫氏著に、そのあたりが詳しく描かれています。
https://books.bunshun.jp/articles/-/2287
by ナツパパ (2023-09-27 09:18) 

Cedar

日本人は食事の時間が短すぎる~と友人のイタリア人は言います。
でも2.5Hはコスト高の東京では営業成り立たないかもねえ。
by Cedar (2023-09-27 14:08) 

ナツパパ

Cedarさん。
そうですねえ、我が身を振り返ると、日常の昼食など、せいぜい30分程度です。
それも、自宅にいるときは、前日の残りとかごく簡単なもので済ませることがほとんどですし。
記事のような、昼食に2時間+というのは、旅であればこその愉しみですものね。
それなりのお値段もしましたが、それも旅の思い出、と割り切って愉しみました。
...それにしても、あれだけ食べて1時間後には空腹感...なんか納得いかない(笑)
by ナツパパ (2023-09-28 08:59) 

ぼんぼちぼちぼち

牡蠣の乗っている石をくり抜いたような器が、ユニークでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-09-28 14:55) 

おと

美しいお料理の数々、いいなぁ♪
牡蠣も美味しそう!キュウリだけのパスタ、斬新。
ほんとうに少量ずつなんですね。
お昼は、時間をかけて召し上がっているし、夜にはもう消化されて、ホテルのコースも楽しめたのはないでしょうか^^
by おと (2023-09-29 18:05) 

向日葵

うふふ。。とぉっても幸せそう・・!!
予定外のスイーツはせっかく空いていたお腹をいっぱいに
しちゃったけど、それでも記憶にちゃんと残る程とても美味しかった
のでしょう!?
この後、ホテルのお夕飯、どうやって頑張ったのか?
待て、次回!!乞うご期待!!
by 向日葵 (2023-09-30 02:11) 

ナツパパ

ぼんぼちぼちぼち さん。
もう数年前になりますが、移転前の「アル・ケッチャーノ」でも、この岩ガキを食べたことがあります。
その時も同じ器ででいてきましたので、この器は、夏の岩ガキ専用のものかな、と思います。
ピッタリ収まってとてもいい風景ですね...食べやすかったです。
サーブの方が、岩ガキ二つ持ってきて、まずカミさんにどちらがいいですか?と聞きましたっけ。
by ナツパパ (2023-09-30 09:22) 

ナツパパ

おとさん。
昼ごはんは少しずつの量で、でもそれぞれに味の特徴があって、思い出に残る食事になりました。
食べ終わって、そうですね、1時間くらいでしたか、鶴岡市内を散策したら、空腹感が...
...あれだけ食べたのに?と、カミさんに聞いたら、ワタシもなにかさっぱりしたもの食べたいわ、と。
それで改めてびっくり...でも、そういう食事もあるのかなあ、とフルーツパーラーで
タルトと飲み物なんか楽しんじゃって...次があるのに(笑)
そこで一休みが無ければ、晩ごはんも余裕でしたのにねえ。
by ナツパパ (2023-09-30 09:26) 

ナツパパ

向日葵さん。
>待て、次回!!乞うご期待!!
すみません、ところがね、次稿は泊まったホテルの紹介編なんですよねえ。
...伸ばしますねえ、焦らしますねえ...わたしってばSだったのかな(笑)
今夏の東北旅行記もようやくお終いが見えてきました。
10月初旬まで、季節はもう秋になっているのですが(なっていて欲しい 9/30)、
どうかお付き合いのほど、よろしくお願い致します。
by ナツパパ (2023-09-30 09:29) 

gop

東北まで自走されるのには頭が下がります(私はもはや無理)
それ以上にこのコメント数に丁寧にお返事して其々訪問されるナツパパさんに脱帽です。

by gop (2023-09-30 12:25) 

ナツパパ

gopさん。
わたし、高速道路を何も考えずにドライブするのが好きなんですよね。
なので、例えば東名高速のように途中に大都市があったり道路混雑で運転に気を遣う
そういった高速道路は苦手で、東北道のように、宇都宮以遠は仙台を除き空いている道が好みです。
息子がまだ小さい頃から、カミさんの実家までよく往復して、道路の様子も知っていますしね。
カミさんとなんだかんだと言いながらのドライブは、いい気分転換になりましたよ。
by ナツパパ (2023-09-30 16:33) 

TaekoLovesParis

きれいで美味しそうとお料理写真を眺めていたら、ぱっと現れた窓の外の景色。窓枠がいいアクセントになって素敵な風景写真。こんな中にあるレストランだったら、野菜が美味しいのは当たり前。そのうえ魚介も新鮮ときたら、言うことなしですよね。
夏なので、お皿が涼しげでモダンなガラス皿が3皿続き、目にも楽しいですね。きゅうりのフェデリーニもきっとよく冷えてさっぱりしてたのでしょう。もちろんパンもあったのでしょう?
11品、ストーリーがあるように組み立てられて、素晴らしいわ。
お店のサイトも見ました。地元で手広く活躍のシェフなのですね。
by TaekoLovesParis (2023-09-30 18:27) 

nachic

わ〜ヾ(≧︎∇︎≦︎*)/いいですね!
奥田シェフのお店なら1日潰しても行く価値がある、、って、夜にホテルのレストランも予約してたんですか?ふふふ、同じ日に2つも予約入れておくなんて、ナツパパさんて食いしん坊さんだったんですね。夜のことを忘れてしまうくらい満足感のあるお昼ご飯だったのかもしれないですね。合間にタルトも楽しまれたようで。高級レストランの食事って、沢山いただいてもまだまだ食べたくなるような構成になってるんですよね。
さて夜のご飯は楽しめたんでしょうか。
by nachic (2023-09-30 20:18) 

ナツパパ

TaekoLovesParisさん。
ランチに11品というのは、そして食事に2時間強の時間は、異例なことと思います。
そういうコースで庄内の食べ物を愉しんでもらいたい、という 奥田シェフの志と、
それでもそのコースを愉しみたい、という客の気持ちがこの店を独特のものにしているのでしょう。
そこまでの品数は無いコースもあり、またアラカルトもあるようですから、
そちらを選択するのもいいと思いますが、ここに来たら、ぜひこのコースを、とお勧めしたいです。
by ナツパパ (2023-10-01 09:24) 

ナツパパ

nachicさん。
食いしん坊は大食いでなければ、という話を若い頃聞いたことがあります。
でも、長じていろいろな人と接すると、大食いの人必ずしも食に敏感ということは無かったり、
食が細い方でも食事や食べることをとても大切にされている方も多かったです。
わたしは、というと、若い頃は単なる大食いで、とてものこと食事に敏感という方ではなく、
量があれば満足という人間...あ、それは今でもそうかもしれません。
ただ、この旅行では、美味しいものに多く出会え、それを美味しく食べつくせる胃袋を
持っていることに感謝したい、そう思いましたねえ。
by ナツパパ (2023-10-01 09:28) 

tommy88

コースで2時間半。
飲まないと長く感じます。
でも、飲むならほどよい時間です。
飲んでコース料理は3時間をめどにしております。
飲むのが好きですもの。
ちなみにワインだけの最近です。
猛暑日なら始めの1杯はビールですが。

by tommy88 (2023-10-01 09:56) 

ナツパパ

tommy88さん。
確かに、少しずつの料理を肴にお酒、は素晴らしい時間になると思います。
わたしもできれば飲みたかったなあ...カミさんが、知らない街を運転するのは辛いというので。
カミさんにそう言われちゃうと、すぐにこちらが引き受けちゃうのが弱いところです。
でも昼酒って廻るんですよねえ、すごく...ほぼ下戸の身ですと、最初のビールだけが美味しいです。
by ナツパパ (2023-10-01 10:54) 

ナツパパ

niceをくださいました皆様。
ありがとうございます。
by ナツパパ (2023-10-08 09:39)