薬喰いで舌鼓 [わたしの食欲]
半月ほど前のこと、友人のS君と二人、津田沼界隈を散歩した。
その日は、最初は晴れていたものの次第に北風が強くなり、しかも西の空に黒雲が...
...なにしろ軟弱なオジさん二人組のこと、これはダメだ、と散歩を諦めて、津田沼駅まで戻って...
さて、これからどうしよう、ということになった。
このまま解散もなんか惜しいし、そうだ、寒さに負けないように、薬喰いしませんか、とS君がいう。
オッいいね、ということになって、総武線で両国駅まで戻り、目当ての店までやって来た。
店の脇には、狩猟解禁、そして猪初入荷の看板が掛かり、期待も高まるのだった。
やって来たのは、両国橋東詰にある「もゝんじや」である。
この地で1718(享保3)年から約300年続く老舗で、猪、鹿、熊など、野生動物の肉を食べさせる。
両国橋から見ると、金色の大きな猪が目立つビル...その、1・2階が店になっている(写真上)。
江戸時代、両国橋を挟んで、西の両国広小路(今の東日本橋)、東両国は江戸屈指の歓楽街だった。
見せ物小屋や芝居小屋が並び、人出も多かったのである。
そういう、いわば「悪所」でこそ、精のつく「薬喰い」の店が出来、そして繁盛してきたのだろう。
江戸時代、四つ足の動物を食べることは禁忌だった。
そうであっても、寒い冬、そして激しい労働などの時は、肉類を食べると、身体も温まり元気になるわけで。
そこで、牛や豚などの家畜以外、農耕には害獣の野生動物を食べる習慣が昔からあったそうだ。
それでも禁忌は気になることからか、肉は滋養のための「薬」と称し、「薬喰い」なる言葉も出来たのである。
ここ「もゝんじや」では、猪、鹿、熊などの肉を扱っており、とくに猪の肉は店の看板。
その看板を、猪肉といわず「山くじら」と名付けたのは、江戸人の智恵だなあ、と思う。
(この符丁は、例えば他にも、鹿肉は「もみじ」だったり、馬肉は「さくら」といったりしますよね)
さて、「もゝんじや」は、今でも野生の猪肉を使っており、味噌仕立てのすき焼き鍋が昔から続く味である。
夜に行くとコースになるから、それ相応の値段がするけれど、昼にはランチがあって比較的安い。
今回はそのランチを食べにやって来たのである。
店内は畳敷きの座敷が幾部屋もあり、わたしたちはその一部屋に通された。
昼の定食は3種類あり、その中から猪丼と猪小鍋定食Aをお願いすることに。
畳の部屋で寛いで、そう15分ほど経っただろうか、注文した料理がやってきた。
S君は猪丼を、わたしは猪小鍋定食Aである。
すき焼き風に煮込まれた猪肉と野菜、豆腐が美味しそうだ。
小鍋に入って、まだ熱い猪鍋をアップで。
肉、豆腐、芹、葱、そしてシラタキが、濃厚な味の割り下(ここは味噌味だけど)と一緒に煮込まれている。
その構成は関東風のすき焼きと同じだ。
夜のコースでは、鍋は仲居さんがその場で作ってくれるようだが、昼はさすがに出来合だった。
甘辛く味の付いた肉をご飯の上に。
野生の猪肉はしっかりとした歯ごたえがあって、噛んでいると滋味が溢れてきて美味しい。
脂の部分もしつこくなくて、むしろ甘さを感じるほどだった。
しっかりした味の肉や野菜を、ご飯と一緒に頬張る幸せ。
そうやって食べていると、確かに身体が喜び、元気になっていくように感じた。
「薬喰い」という言葉に身も心も、そして胃も、共感したひととき。
ごちそうさまでした
完食した最後の写真がいいですねえ。
味付けが結構濃そうな色合いですが、ご飯と一緒だととても美味しそうです。
by めぎ (2012-12-22 09:03)
イノシシ、身体が温まりますね。
一度だけ、山梨出身の方が取り寄せして
くださった野生のしし肉をいただきました。
日本の伝統的なジビエ、ですね。
by MORIHANA (2012-12-22 09:05)
鹿と熊は食べたことがありますが…猪は干支が同じなので。
by 茶の間おやじ (2012-12-22 10:36)
野生のものは、何でもそうですが、仕留めた時にしっかり血抜きをしていないと、クセが強いですよね!
是非とも夜食べに行きたいですね♪
by 駅員3 (2012-12-22 11:38)
冬に鍋はイイですねぇ。
特に年末が良いなあ。
by amo (2012-12-22 14:41)
さすがナツパパ様。すばらしいお店をごぞんじですね。今はもない新宿にあった山くじらのお店を思い出します。このお店では笹肉などもさしてくださるのでしょうか。どちらにしてもぜひ食べに行きたいお店です。
by Oです (2012-12-22 14:42)
領国にこのようなお店があるのですね。
猪肉って食べた記憶がほとんどありません(^_^;)
by たかぼん (2012-12-22 15:04)
イスラム教徒やヒンズー教徒もそうですが、今の日本でも、信仰上の理由で四つ足の動物の肉を食べない人達もいます。
両国といえばお相撲さんですが、こちらも、四つ足がはたき込まれて土俵に手をついた状態に見えることから、本場所中のちゃんこ料理にしない相撲部屋もあるみたいです。
イノシシ肉は独特の臭みがあるので、やはり味噌味が多いみたいです。醤油味でも、生姜を刻むかすり下ろして入れることもあります。
by 北海道大好き人間 (2012-12-22 15:15)
猪さん、お二人の滋養になったことでしょう。(^_^)
鹿肉をもみじですか・・・なんだか花札みたいですね。
by tooshiba (2012-12-22 15:35)
完食後の一枚、潔さ、、、
薬喰いですか、、美味しいから身も心も共感ですね
by engrid (2012-12-22 17:10)
猪肉とか猟で取ったのをフランスではジビエと言いますね!
by ma2ma2 (2012-12-22 17:39)
1枚目の写真、獣さんが逆さづりにされてますよね。う~、なんまいだ。
そういえば、うさぎを1羽、2羽と数えますが、
これも仏教の4本脚の獣を食べてはいけないという
決まりから逃れるためのものだとか。
うさぎの肉を「これは鳥だよ」といって食べたのだとか?
人間、そういう知恵はうんと働きますね。
でも、そのおかげで小学1年生の算数で子どもたちは混乱しております。
算数の世界では「ひき」を使っています。
でも、「ひき」でも「わ」でも○を付けますが。
by HIROMI (2012-12-22 17:54)
最近職場の近くに獣肉を前面に出しているお店ができたので行ってみようかなぁ
by arail206 (2012-12-22 18:34)
食べたことないけど、美味しいんですか。
知りませんでした。
by さとし (2012-12-22 21:27)
大昔・・・仕事で行った熊本の山奥の店でイノシシ鍋と対面しましたよ。
肉には皮がついてました。髭剃り跡のようなザラザラ感触でした。
このお店「ももんじや」は両国橋を渡ってすぐのところですね。
金の看板もそうだし、ぶら下がったイノシシも目を引きます。まだ入ったことがない。
忠臣蔵の吉良邸もこのあたりです。
元々吉良邸は江戸城前の呉服橋にあったのが「赤穂浪士の討ち入りがある」との噂で隅田川を越えて屋敷換え。浪士にとっては討ち入りがしやすくなりましたね。柳沢の悪知恵かな・・・
by 小肥り (2012-12-22 21:43)
ナツパパさんの記事は、いつも新しい知識をくださいます。
今回の記事もまた興味深いことで。
そういう時代背景を理解していると、こういうお食事はさらに深みが増しますね。
by YAP (2012-12-22 21:59)
すっかりキレイに食されてますねw
もみじの刺身食べたことあります(^ ^)/
もう一度たべたいな~
by のんの (2012-12-22 22:21)
良いですね~こういう料理(#^.^#)
父が働いていたころはなぜかよく猪や鴨などをもらって帰ってきていたので
食べていました。
ただ、自宅なので臭みも多少あって・・・(^_^;)
by アルマ (2012-12-22 22:24)
薬喰いとか山くじらとか江戸の人はしゃれていたのですねえ。
こういう専門のお店があるとは初めてしりました。
by れもん (2012-12-22 22:59)
効きそうな薬ですね!
江戸時代の人々の洒落っ気は見事だと思います。
by macharun (2012-12-22 23:12)
山くじらすき焼き・・・濃厚な味、味噌味・・・魅惑的な響きの連続です。
もちもちとやわらかそうなご飯の美味しそうなこと。
1年の疲れが吹っ飛びそうですね♪ 量もしっかりあって舌鼓に腹鼓かな。
by Inatimy (2012-12-23 01:34)
徳川慶喜は猪肉も好きで「豚一様」と呼ばれていたのは有名ですね。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31267
昔は青梅に猪豚専門店があって良く食べたものですが。
by gop (2012-12-23 07:11)
馬肉、シカ、ウサギと色々食べましたが、僕は猪だけが苦手で…(>_<)
美味しいのに当たらなかったんでしょうね、ここはチェックしときます♪
by リック (2012-12-23 09:13)
このお店,禁猟の期間はどうしているんでしょうね.閉めちゃうのかな.築地に冬しか営業しない有名なフグ料理屋がありますが.
江戸後期までは醤油は貴重品(くだりもの)だったので,味噌で煮るのが正しいのでしょうね.牛鍋の頃には野田や銚子で醤油が作られるようになりましたから,すき焼きは醤油味なんでしょう.それでも食べ残しの煮汁を集める専門の業者がいたらしいです.
by akira_isida (2012-12-23 09:36)
良薬は口に旨しですね。
by manamana (2012-12-23 10:00)
就職して最初の担当地区が墨田区でした。
得意先の人から「今度行こう」と言われていながら機会に恵まれず、未だに入店していません。家内を誘って行ってみようかな。
by 山子路爺 (2012-12-23 14:13)
あ!ももんじやって 猪だけじゃなかったのでやすね!
いつか行ってみたい店の一つでやす(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2012-12-23 15:37)
猪肉ってどんなお味なのだろうと思っています。ブタの先祖だから似ているのでしょうか?私の福岡市西区の職場のまわりに猪が居て、時々狩りがあるらしいのですが、まだありついたことはありません。
by hideyuki2007y (2012-12-23 17:36)
猪のお肉はよく貰うので
好きです。
でもお店で食べれるところってなかなか無いので
ここは貴重ですね。
by 響 (2012-12-23 17:41)
めぎさん。
江戸風のすき焼きですので、割り下、というか味噌味の汁が甘辛く濃いものでした。
おそらく、それがこの店の伝統の味わいなのだろうなあ、と思います。
わたしはほぼ下戸の身なので、お酒よりご飯に合う、この濃い味は好きになりました。
お勧めの店です。
by ナツパパ (2012-12-23 19:33)
MORIHANAさん。
猪は養殖のものがあり、また豚と掛けあわせたイノブタもあり、様々です。
そのすべてを味わったわけではないのですが、この店の猪肉は味が濃いように感じました。
それはきっとクセにも繋がっているはずですから、濃い味噌味で食べさせることになったのでしょうね。
鍋に合うなあ、と美味しく頂きました。
ほんと、ジビエ、ですよね。
by ナツパパ (2012-12-23 19:37)
茶の間おやじさん。
あ、干支...わたし午なんですが...さくら鍋食べちゃったなあ、うーむ。
鹿肉は軟らかくて美味しいですよね。
この店の昼定食で、猪小鍋定食Bはいささか値段が張るのですけれど、
それは鹿肉の刺身が付いているからなのでした。
1800円の値段に躊躇してしまったのですが、今思うと、そっちにすればよかったかなあ、なんて後悔しきりです。
by ナツパパ (2012-12-23 19:40)
駅員3さん。
なるほど、血の処理が大切なのですね。
ここの店で扱う猪肉は、三重の山中で獲れるもの、と聞きました。
おそらくプロの猟師さんの手で捕まえられ、この店に送られてくるのでしょう。
味は濃かったですが、あまりクセもなく、美味しい猪肉でした。
また行きたいなあ、今度はぜひ夜の部で、なんて思うのですが、さて。
by ナツパパ (2012-12-23 19:43)
amoさん。
年末にナベ、良いですよね。
とりわけ、情緒があるように思います。
この日一緒に歩いた友人とは、明日会う予定なのですが、
何処でなにを食べよう、とメールで相談中です。
ナベ、良いなあ、それにしようかなあ。
by ナツパパ (2012-12-23 19:45)
O先生。
新宿の西口、青梅街道沿いでしたか、以前は「栃木屋」ってありましたねえ。
猪なんかがぶら下がっていて。
以前はきっと、猪や熊、鹿など食べさせる店も多かったのではないでしょうか。
先生、年が明けたら、秩父あたりで鍋、行きましょうよ。
by ナツパパ (2012-12-23 19:48)
たかぼんさん。
猪肉って、やはり特殊なものかもしれないですねえ。
山中にある旅館や料理屋、はたまたまわりを山に囲まれた街の料理屋などでは
出会うこともあるのですけれど、こうやって都会の真ん中は少数派かもしれませんね。
この店の鍋は、誰にでも愉しめる味わい、と思います。
平日土曜の午後2時まで、昼の定食を出していますので、機会がありましたらぜひ一度お試し下さいね。
by ナツパパ (2012-12-23 19:51)
北海道大好き人間さん。
四つ足動物へのタブーは、仏教の影響が大きいのですね。
そういえば、精進料理は仏教関係で発展したものとききました。
そのタブーが、文明開化と同時に消えてしまう日本って面白い国ですねえ。
いきなり牛鍋ですもの。
これはもう、薬喰いがひろく浸透していた、と見るべきなのかもしれませんよ。
建て前と本音...といったら言い過ぎなのかなあ。
by ナツパパ (2012-12-23 19:56)
tooshibaさん。
あ、そうなんですよ、符丁の元は花札なんですよね。
猪肉の鍋はボタン鍋ともいいますでしょう。
それから、鹿にはもみじですし。
それだけ、花札が江戸の皆さんに普及していたということなのだと思いますねえ。
by ナツパパ (2012-12-23 20:36)
なかせさん。
今造ROWINGTEAMさん。
ヨタ8さん。
kurakichiさん。
みちるさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-23 20:38)
engridさん。
わたしの母方の実家は、埼玉県鶴瀬、というあたりでした。
大正初期頃でも、魚というと塩鮭しかなかったそうです。
川魚も流通は少なかったのでしょうし、ましてや海の魚など。
大正でそうなら、江戸時代には、ほんの少し内陸に入るだけで、魚など手に入らなかったでしょう。
動物性蛋白は結局入手など難しかったのではないでしょうか。
とすれば、野生動物の肉こそ、身体を養い生きていく上で大切なもの。
「薬」と同じだったかもしれませんね。
by ナツパパ (2012-12-23 20:44)
ma2ma2さん。
ジビエって美味しいんだそうですね。
野生動物は雑食で、いろいろなものを食べますし、また運動量も豊富でしょうから、
肉の味わいはとても美味しくなることでしょう。
厳しい冬に向けて、肉で身体を癒す、というのは、洋の東西で同じなのですね。
by ナツパパ (2012-12-23 20:47)
HIROMIさん。
あ、そうでした、兎は羽ですよね。
それは食欲からきていたのかぁ、うーむ。
こういうのって、仏教でいう「方便」ってヤツなんでしょうねえ。
罪な話だなあ。
看板の隣は猪さんでした。
わたし近くで見ましたが、うう、あんまり歓迎できるものではなく...
でも肉は美味しいなんて言って食べるんですから...罪深いのはわたしです。
by ナツパパ (2012-12-23 20:52)
馬爺さん。
ほりけんさん。
Booちゃん さん。
Chiiukokonekaさん。
sugoimonoさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-23 20:54)
arailさん。
あ、それはぜひお試しになってみて下さい。
野生動物の肉はクセがあるのですが、上手な料理人の手にかかると、
そのクセが本当に美味しく感じられるのだそうですよ。
とくに鍋などは、冬の快味、と思いますので、ぜひ!
by ナツパパ (2012-12-23 20:57)
さとしさん。
あ、わたしも初めてに近いのですが、この鍋は美味しいなあ、と思いました。
濃い味付けの鍋で、その味が肉のクセを和らげているのかも知れません。
わたしには、お酒よりご飯に合う味、と感じましたねえ。
さとしさん、八王子にはないかしら。
by ナツパパ (2012-12-23 20:59)
小肥りさん。
江戸中期までは、両国橋を渡るとそこは下総の国で、江戸とは別の国だったのですね。
それが江戸市街の膨張に併せて、国境線の変更があり、結局江戸川までは武蔵国、となったようですね。
とは言っても、隅田川の東側は「川向こう」ですから、江戸市内の人々からは一段低く見られていたのでしょう。
わたしの父方の実家は、長く江東区大島でしたが、「深川出村」と名付けられていたそうです。
深川そして本所は江戸ではなかったのですね。
by ナツパパ (2012-12-23 21:04)
wattanaさん。
ブラザー★ボブさん。
ソニックマイヅルさん。
ぽんもぐさん。
めぇさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-23 21:06)
YAPさん。
あ、お褒めいただき、ありがとうございます。
江戸時代から続く老舗は、それだけで興味津々で、いつかは入ってみたいなあ、と思っていました。
老舗だけに値段のことが分からず躊躇してしまったのですが、昼の定食をいただく分には、
それほどでもない、と分かり、また行きたいなあ、と思っています。
いつかは夜、鍋でお酒を...と思うのですが、生憎わたしも友人のS君もほぼ下戸でして。
昼にご飯で、というのがあっているのかもしれませんね。
by ナツパパ (2012-12-23 21:09)
のんのさん。
あ、美味しいんだそうですね、もみじのお刺身は。
この店の定食にも、一番上のものにはもみじのお刺身が付いていました。
...でも、1800円なんですよねえ。
根が小心者なので、つい気後れしてしまい、安めの方してしまいました。
ブログ的には鹿肉が...と気付いたのは店を出てからでした...うーん(笑)
by ナツパパ (2012-12-23 21:12)
れもんさん。
両国というと「回向院」があって、そこは大相撲の開催場所。
晴天十日でしたか、年に二回の大相撲は大変な人気だったとか。
もちろん女性は入れませんので、男だけで見物に行くのですが、
そういう「男だけ」という場所には、こういう精の付く料理、ちょっと怪しげな(笑)...
それが出来るのだと思いますねえ。
今でも、歌舞伎町などに行くと、怪しげな店けっこうありますものねえ。
そういう店と一緒にしてはいけないのでしょうが、方向性に似たものがあるように感じてしまいます。
by ナツパパ (2012-12-23 21:18)
アルマさん。
あ、やはり捕獲後の処理が素人には難しいのかもしれませんね。
駅員3さんのコメント↑を拝見してそう思いました。
今回訪ねた店は、さすがにこの道300年の老舗だけあって、肉に過剰なクセもなく、
...かといって、全くないわけではなく、その微妙な按配はさすが、と思いました。
豚や牛の肉とは違う、引き締まった肉はじつに美味しく、野生の肉に目を開かされました。
by ナツパパ (2012-12-23 21:22)
macharunさん。
ほんと、そう思いますねえ。
江戸の人々の遊び心には、いつも驚きますし、つい、ニヤッとさせられます。
わたしが好きで見物する、富士塚や狛犬なども、そういった遊び心があちこちに見られて、
面白いなあ、といつも思いますねえ。
猪鍋は、とくに冬にお勧めの鍋でした。
by ナツパパ (2012-12-23 21:25)
Inatimyさん。
濃い味わいは、関東に特有のものだなあ、と思います。
京都など関西の方からしたら、ずいぶん田舎くさい、と感じられるかもしれませんね。
江戸は忙しい街で、身体を使って働く人々も多かったでしょうから、こうやって濃い味わいの、
ご飯のおかずにピッタリの料理が歓迎されたのかもしれませんね。
わたしは東京も外れの生まれ育ちですので、こういう濃い料理は美味しいなあ、と思うんです。
by ナツパパ (2012-12-23 21:29)
gopさん。
豚一とはずいぶんな言われかたをされていたのですねえ。
慶喜さんって、人気無かったのかなあ。
そういって影であれこれ言っていた(...であろう)人たちは、すぐ後にやってきた明治の世で、
牛鍋なんか食べなかったのだろうか。
それはそれ、で忘れたふりをしていたのかもしれませんねえ。
by ナツパパ (2012-12-23 21:32)
リックさん。
猪の鍋って、全国的に見ると、あちこちで食されているようですね。
関西でも丹波地方ではよく食べるのだとか。
ただ、猪って調理が難しいのかもしれません。
猪肉のクセが気にならない方と気になる方、それだけで印象はずいぶん違うでしょうし。
わたしはここの鍋、美味しい、と感じたのですが...もし機会がありましたら、一度ぜひ!
by ナツパパ (2012-12-23 21:35)
akira_isidaさん。
あ、どうしているんでしょう。
わたしまるっきり気付かなかったですが、この前の道をけっこう通るのですけれど、
夏でもやっているように憶えています...ちょっと自信ないんですが。
ここの鍋、味噌味が濃いのですが、その濃さがなかなか良い按配なのでした。
そのあたりが老舗の伝統なのかしら、などと感じてしまいました。
江戸時代は、関東近郊で捕れる野生動物を使っていたそうですが、さすがに今ではムリで、
三重の方の山で捕まえた猪と聞きました。
しっかりとした歯ごたえの肉は美味しかったです。
by ナツパパ (2012-12-23 21:40)
manamanaさん。
うまい!!!座布団5枚!(笑)
薬と言いつつも、身体が要求しての事でしょうから、最初は粗い味わいの食べ物だったのだろうなあ、
などと思いますが、江戸で揉まれて味わいもよくなっているのでしょう。
味噌味の割り下?が本当に猪にあっていました。
by ナツパパ (2012-12-23 21:43)
山子路爺さん。
墨田区には、昔から続く美味しいものがたくさんあるのですが、その地元の方が
行こう、と仰るのですから、美味しい鍋だと思います。
わたしは、グツグツ煮ている鍋ではなく、出来合の小鍋でいただいたのですけれど、
それでもご飯にあって美味しくいただけました。
機会がありましたら、ぜひ一度お試し下さいね。
by ナツパパ (2012-12-23 21:46)
ぼんぼちぼちぼちさん。
ももんじや、ってどうしてそういう名前なんだろう、と調べましたら、ももんじい、って妖怪のことらしいですよ。
人里を離れて山に入ると、ごぞごぞと現れる妖怪、をそう名付けたのだとか。
野生動物は、農耕をしている方々にはおっかないものだったのかもしれませんね。
畑や田んぼを荒らすこともあったでしょうから、憎いヤツと思っていたかも。
そんな野生動物を食べちゃえ、と思ったのは薬喰いの始まりなのでしょうねえ、おそらく。
by ナツパパ (2012-12-23 21:50)
hideyuki2007yさん。
おやおや、福岡は大都市ですが、猪が出ますか。
きっとまわりの山は自然が豊かなのでしょうねえ。
昨年訪れたとき、ああ良いところだなあ、と思いました。
野生の猪肉は、豚肉よりしっかりとした歯ごたえです。
固い肉、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこを噛んでいくと、じつに味わい深い肉で、わたし好きになりました。
by ナツパパ (2012-12-23 21:53)
響さん。
おっ、響さん、猪肉をどうやって調理されていらっしゃるのでしょう。
やはり鍋、でしょうか。
山野を走り回って身の締まった猪は美味しいんでしょうねえ。
想像してお腹が鳴ってしまいました(笑)
東京住まいですと、響さんのような僥倖はほとんど無いので、やはりこの店で
愉しむことになるのだなあ、と思います。
by ナツパパ (2012-12-23 21:56)
okin-02さん。
akihiro-sさん。
ネオ・アッキーさん。
yamさん。
GGIさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-23 21:58)
tanupoさん。
カメラde防犯さん。
pop.jamさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-23 21:58)
両国にそんなお店があったのですね!
僕は自分の干支なので共食い気分になっちゃいそうです・・(笑)
師走の忙しさもこれで乗り切れそうですね♪
by ぱぱくま (2012-12-23 22:30)
いのししは食べたことがありません。
一度経験してみたいです。
by ねじまき鳥 (2012-12-23 22:53)
牛丼・豚丼・鶏丼は食べたことがありますが、猪丼は未体験です。
とんな食感なのか、非常に気になります。
あと、熊の肉はどんな味なのか。。。
興味津々のお店です。
by つぼっち (2012-12-24 01:24)
配偶者様の実家で食べました。
「薬」だったなぁ~。良薬口に・・・。
by hanamura (2012-12-24 21:19)
ぱぱくまさん。
あ、ぱぱくまさんも亥年でしたか。
うーん、やっぱり躊躇してしまいますよねえ。
わたしは午年なのにさくら鍋を美味しいって食べてましたし...うーむ。
いよいよ押し詰まってきて、あと数日忙しい日々になりそうですね。
ぱぱくまさんもどうかお体ご自愛下さいね。
by ナツパパ (2012-12-25 08:16)
ねじまき鳥さん。
ぜひ是非一度召し上がってみて下さい。
味が濃厚で、鍋でいただくととても美味しいんですよ。
野生の肉は、脂の部分もじつに美味しいと感じました。
やはり運動量の差、でしょうか。
by ナツパパ (2012-12-25 08:17)
つぼっちさん。
昼の定食は、値段の関係でしょうか、薄めの肉でしたので、煮込まれた肉はすこし固めでした。
もう少し厚切りですと、鍋で煮込んでも柔らかさが残るようですね。
ただ、丼ですと、薄めの肉がピッタリで、わたしもご飯の上に載せて食べたら、じつに美味しかったです。
濃いめの味わいの肉、鍋にするととても美味しいです。
by ナツパパ (2012-12-25 08:21)
hanamuraさん。
あ、すこしクセがありましたかね。
この日いただいた猪肉は、専門店で下ごしらえしたものだけあって、
妙なクセもなく、美味しくいただけました。
機会がありましたら、この店で一度ご賞味下さい。
両国橋の東詰、金色の猪がとても目立つ店です。
by ナツパパ (2012-12-25 08:23)
イノシシ、思い返してみてもたぶん食べたこと無いと思います。
両国にそういうお店がありましたか。
ぜひ一度は口にしてみたいなぁ^^
1枚目の写真、よーく見るとイノシシが吊り下げられてる様な・・^^;
by kotodaddy (2012-12-25 08:23)
ヤッさんパパさん。
マンチ軍団さん。
響さん。
きゅーさん。
ryo1216さん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-25 08:24)
江戸時代の古地図にも載ってる「ももんじや」さん!
前を素通りしたことはありますが、未経験ゾーン。
お肉の色がちょっと濃いめに見えるのも気のせいではないですよね。
by nicolas (2012-12-25 14:54)
猪のみそ漬けは美味いです。
by Silvermac (2012-12-25 18:03)
猪肉が、しかも東京で食べられるのですね〜!
「薬」をきれいに平らげたのであれば、
体は絶好調になりそうですね〜。(^^)
by あおたけ (2012-12-25 18:09)
当地でも、猟師の方が営む居酒屋さん有ります。
前職の頃、当時の上司とよく行きました^^
by くまら (2012-12-25 18:39)
kotodaddyさん。
ぜひ是非お試し下さい。
300年続く店、味わいは純正江戸風です。
けっこう濃いめの甘辛さなんですよね。
そのおかげで、猪肉のクセは見事に目立たなくなり、美味しくいただけます。
東京駅~両国駅には、特別製の都バスも走っていて、浅草もルートに入ってますので、
一日愉しむことが出来ると思います。
by ナツパパ (2012-12-25 20:05)
nicolasさん。
味噌を使った鍋ですので、煮込まれた肉は濃いめの色になるようですよ。
もともとは鮮紅食の肉と聞きますが、それを確かめるためには、夜のコースを
試さなければなりません。
友人と二人で夜鍋...はちょっときついですねえ。
どこか綺麗どころに声を掛けて...あ、カミさんのことですけどね、ウン(笑)
by ナツパパ (2012-12-25 20:08)
Silvermacさん。
そうそう、味噌漬けの猪肉、美味しいですよね。
わたしの住む関東地方でも、山の方に行くとそういう料理を愉しめます。
秩父ではお土産で買ってきたこともありましたっけ。
美味しかったなあ。
by ナツパパ (2012-12-25 20:09)
あおたけさん。
この日は北風が強く、寒い日でした。
でも、鍋をいただいてから渡った両国橋、北風が吹き抜けていたのですけれど、
ほかほかと暖かかった憶えがあります。
ただ、隅田川を渡る総武線の写真を撮っていたら、たちまち凍えてしまいました。
持続力はないのでしょうか...それとも、橋にいるわたしたちがいけなかったのかなあ(汗)
by ナツパパ (2012-12-25 20:12)
くまらさん。
吉田健一のエッセイを読むと、金沢は野鳥や野生動物の料理が美味しいと書かれていますねえ。
鶴来の方には有名な料理屋さんもあるのだとか。
海、野、山、と豊富な食材が揃うのは、さすが金沢だなあ、と思います。
いつか、冬の金沢で美味しいものをいただきたい、と野望を抱いているんですよ。
by ナツパパ (2012-12-25 20:15)
miyukimonoさん。
ENOさん。
たくやさん。
johncombackさん。
arashiさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-25 20:17)
メルシオさん。
alba0101さん。
ダミアン88さん。
comomonさん。
ハマコウさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-25 20:18)
新鮮じゃないと美味しくないですよね。
by miata (2012-12-25 20:30)
完食っぷり、見ていて気持ちがいいです(^^)
by 小梅姉 (2012-12-25 20:47)
Merry Christmas♪
by ねじまき鳥 (2012-12-25 22:22)
浅草から両国へ歩いた時
猪初入荷しましたの看板を同じ場所で見ました
見たとき「ギョ!」として訳が分からず見入ってしまいました
あの猪まだあの格好でつつ下がっているんですね・・^^;
でも美味しかったようでなによりです^^
猪冥利に尽きることでしょう
by めい (2012-12-25 23:48)
こちらがかの有名な「もゝんじや」さんですか。
一度行ってみたいですねぇ。
ジビエは割と好きなほうですが、猪は食べたことがあったかなぁ?
数年前、祖母はフレンチレストランで猪を食べて
美味しかったと言っていましたが……。
by hatsune (2012-12-26 00:50)
miataさん。
確かに新鮮な肉の方が美味しそうなあ、と思いますね。
この店は昔から続く店で、イノシシ始め野生の肉を入手する「ルート」を持っていると思います。
それが、看板の、初入荷なのでしょうね。
by ナツパパ (2012-12-26 08:25)
小梅姉さん。
あ、ありがとうございます。
食い意地が張っているのでしょうか...
出されたものはすべて頂かないと、どうもそのあと収まりが悪くて(笑)
でも、なんか食後の写真って、残骸を見るようで、ちょっと今一つのように感じますねえ。
そろそろ見直しの時期かなあ、などと思ったりします。
by ナツパパ (2012-12-26 08:28)
ねじまき鳥さん。
ちょっと遅れてしまいましたが、クリスマスいかがお過ごしでしたでしょう。
我が家は数十年ぶりに夫婦二人でクリスマスイブでした。
それなりの料理を作ったものの、息子はどなたかさんと何処かで...。
それもまた良い思い出のクリスマスです。
by ナツパパ (2012-12-26 08:30)
めいさん。
イノシシさんの逆さづりはけっこうインパクトがあります。
シャッターの奥にお出でになるのですけれど、近くからはよく見えるのですよね。
そのお姿を見て、おっと舌なめずりをするか、きゃーと引いてしまうか...
初めての人は出来るだけ見ない方が...
でも、その肉を美味しいと食べてしまったわたしたちですから、人って勝手ですねえ
by ナツパパ (2012-12-26 08:33)
hatsuneさん。
フランス料理の店の前を通りかかると、ジビエ、の文字をよく見ます。
野生動物の肉が美味しいのだそうですね。
「ももんじや」の料理もまた、和製ジビエなのでしょうね。
味噌の鍋や刺身、と、調理方法は単純ですけれど、美味しくいただけました。
機会がありましたらぜひ!!
by ナツパパ (2012-12-26 08:37)
comomonさん。
足立sunnyさん。
(。・_・。)2Kさん。
lilacroseさん。
坊やさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-26 08:39)
himaさん。
rezareさん。
ぷちさん。
mphotoさん。
BLITちゃん さん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-26 08:40)
vivianeさん。
soneさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-26 08:41)
イノシシ、、、うちの冷凍庫に眠ってます
ブタなら、なんの躊躇もなくいただけるんですが^^;
やっぱり鍋にするのが一番なのかしら
by 飛狼 (2012-12-26 14:35)
ご訪問&コメントありがとうございます^^
洒落た言葉遊び...現代人もこんな感じの頭の使い方も..
たまにはしなくちゃ...ね(^^)/
by alba0101 (2012-12-26 15:27)
飛狼さん。
おお、飛狼さんちの冷蔵庫には、猪肉があるのですか。
それでしたらぜひ是非ボタン鍋行きましょうよ。
ヤマケンさんという方のブログを拝見していたら、ちょうどイノシシの話
が出てましてね、猪肉は猟師さんによって肉は旨くも不味くもなるそうです。
仕留めたあとの処理が問題なのだそうで...。
肉のうまさが不明なときは、味噌味の鍋が良い、と書かれていました。
せっかくの猪肉、出来れば美味しく頂きたいものですよね。
鍋、それも味噌味の鍋が良いかもしれません。
by ナツパパ (2012-12-26 20:26)
alba0101さん。
江戸時代の方々は、こういった言葉遊びが大好きだったようで、
巧みな符丁や語呂合わせをなさってます。
そのリズム感は聞いていてほんとうに愉しくなりますね。
仰るとおり、そうやって言葉で遊ぶのは愉しいこと、頭の刺激になりますよね。
by ナツパパ (2012-12-26 20:29)
マチャさん。
musselwhiteさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-26 20:29)
フジトモさん。
いっぷくさん。
dendenmushiさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-27 08:26)
アジアンキャッツさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-28 08:18)
furuさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-29 16:50)
oink!さん。
ちくわさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-30 19:13)
ken_jpさん。
aokenさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-31 10:11)
ぼんさん さん。
ふゆんさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2012-12-31 15:32)
code-aさん。
nachicさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2013-01-03 11:01)
kumakichiさん。
nice、ありがとうございます。
by ナツパパ (2013-01-06 11:57)