「吉村順三建築展」に行く [街あるき]
今日、午後2時から4時まで、ぽっかりと予定が無くなってしまった。
その後は、また予定があったので、帰宅、と言うわけにも行かない。
そこで、 「吉村順三建築展」 を見に行くことにした。
上野の「東京藝術大学美術館」で開催されているのだ。
美術館は、東京芸大の正門を入ってすぐ脇だった(写真上)。
平日の金曜日、午後だったにもかかわらず、多くの人が入場していた。
吉村順三に対する人気と関心の高さを物語るものだと思う。
吉村順三は建築家である。
1908年東京生まれ。
1931年、東京美術学校建築科を卒業した。
1962年には、母校の東京藝術大学建築科の教授になっている。
1997年逝去。
代表作には、皇居新宮殿(基本設計)、俵屋新館、愛知県立芸術大学、 などがある。
紛れもなく、戦後建築界の巨匠の1人である。
また、吉村は、大きな公共建築、ビルなどの他に数多くの個人住宅を手がけている。
珠玉のような、と形容したい住宅群である。
わたしは、建築に関しては全くの素人だが、吉村の住宅が大好きなのだ。
鬼面人を驚かすようなところはひとつもない。
日常の生活に即した、さりげない、しかし美しい住宅を設計し続けた。
「吉村順三建築展」は、サブタイトルに -建築家吉村順三の作品とその世界 とあるように、
吉村が手がけた作品の写真、図面、模型を展示してあった。
中野区の自邸、高名な軽井沢の山荘など、写真や手書きの図面が展示されている。
更には、NHK制作の、軽井沢の山荘の映画も上映されていた。
展示を見たり、映画を見たり ‥‥ 気がつけばもう3時半になっていた。
吉村順三の世界、全部とは行かないが、建築に関する世界を、十分に堪能できた。
美術館を出て、ふと見ると、軽井沢にある吉村山荘の設計図が、原寸大で置いてあった。
大きいなあ。
この別荘については、素敵な本が出ています。
「小さな森の家 -軽井沢山荘物語」 吉村順三著 建築資料研究社
関心のある方は、ぜひご覧下さい。 美しい写真と味わい深い文章の本です。
2時間暇をつぶすのは難しいな。
それにしても、いつもデジカメを持ち歩いてるのか?
by Fです (2005-11-18 22:35)
Fさん。
2時間って、中途半端な時間なんですよね。
美術館や図書館仁、よく行くんです。
静かだし、今は、美術館なんか、軒並みカフェを持ってますから、
そこでのんびりコーヒーなんか飲んでます。
カメラですか。
持っているときもあれば、無いときも、といつも持ち歩いているわけではありません。
カードサイズで、きれいに写るカメラを持っているので、それを、カバンの隅に入れておくこともある、そのくらいです。
昨日は、たまたま、それが入っていたわけです。
by ナツパパ (2005-11-19 17:41)
ネットで検索したらいろいろのってました 吉村山荘って有名なんですね 「小さな森の家」本屋さんで探してみます
by ともママ (2005-11-19 21:10)
ともママさん。
きれいな青い表紙の本です。
軽井沢の四季と、山荘の写真が素敵な本ですよ。
by ナツパパ (2005-11-20 15:02)