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まっすぐ上に飛び上がりたい場合には [乗り物大好き]





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 ここで数年前の写真を取り出してきたのには訳があって...いよいよネタ切れなのであります。

 仕事以外の外出を、ここ3カ月ほど、ほとんどしてこなかった報いがここにきて現れた。




 で、机に頬杖をついてディスプレイの画面を漫然と眺める日々。

 そうしていたら、記事になりそうな写真が何枚か、数年前の、この旅行で見つかったのだった。

 ...やれ嬉しや、と写真を加工して、記事にしてみることにした...が、ちょっと...以上にマニアックな内容である。

 記事化にはいささか躊躇するところもないではないが、読者諸賢よ、これも付き合い、思ってくださいな。







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 ミュンヘン郊外にある「シュライスハイム分館」は、航空機の展示に特化したところである。

 第二次世界大戦前からドイツにかかわりのある航空機が管理展示されている。

 有名な機体も多く、それらを見て歩くのは、わたしのような乗り物好きにとっては至福のひと時だった。




 その中で、ドイツが1960年代~開発をした飛行機が展示されていて、それが写真上・上の機体である。

 この近未来的な外観の機体は、ドルニエ社製ドルニエDo31という名前の飛行機で、試験用のものがここに展示されている。

 上2枚の写真に付けたナンバーは、①エンジン、②エンジンの実物展示、③翼端に付けられたポッドで、それぞれ機体の特徴に関わるもの。







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 二枚目の写真で②のエンジンを拡大したのが上の写真で、イギリス製のペガサスエンジンという、一種「変態的」なエンジンである。

 ところで、二枚目の写真中、①で機体に付いたエンジンの後ろに排気口が見えないことがお分かりいただけるだろうか。 

 普通ジェットエンジンは後ろに排気して推力を得るのだけれど、それが無いのは、ペガサスエンジンの排気口が横にあるから(写真上)。

 この4つの排気口には、通常その先に可動式ダクトがついていて、それにより排気の方向を変えられる仕組みである。

 ダクトを下に向けた場合、下に向かって推力が働くので、機体は垂直に離陸できる(...筈だ)。

 Do31は、このペガサスエンジンを2基使い、垂直離着陸を目指して開発された輸送機である。







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 ただ、輸送機として開発されたこの機体は、ペガサスエンジン2基だけでは推力が足りず、垂直離陸はできなかった。

 そこで、翼端のポッドに、追加で垂直離陸用にエンジンを片側4基、合計8基つけ、それでようやく垂直離陸が可能になった。

 ...すごいことするなあ...だって、翼の端に小型とはいってもジェットエンジンを8基だよ(写真上)。

 合計10基のエンジン推力は、機体に比べ明らかにオーバースペックなのだけど、地球の重力に逆らって飛ぶのは大変なことなのである。

 しかし、そうまでして付けた8基もの翼端のエンジンは、いったん水平飛行に移れば用無しの、ただの重い邪魔者に過ぎなくなる。

 その結果、載せられる貨物はわずか3t、航続距離は1800kmに過ぎなかった(ちなみに、オスプレイは4.5tで航続距離3500km)。




 そこまでして垂直離着陸にこだわったのは、当時のドイツの国際環境が影響している。

 冷戦の最前線で東側諸国と対峙していたドイツは、いざ開戦となった場合、航空基地と滑走路が一番先に攻撃を受けると想定していた。

 滑走路を破壊されてしまえば航空機は飛べなくなり、結果航空優勢は敵のものとなる...近代戦では最悪のシナリオだ。

 そこで、滑走路を使わない、またはアウトバーンから短距離で飛び立てる機体の開発が求められたのである。







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 博物館に展示されている機体の内部に入ると、輸送機としての形は整えられていたが、とても狭い。

 荷物用のパレットが2枚分くらい入るかどうか、車を積み込むことは無理だろう。

 操縦席は60年代の飛行機らしくアナログの計器が多く配置され、窓が大きくとられているので外はよく見えそうだ。




 垂直離着陸は微妙なエンジン操作など操縦が難しく、そのため、ドルニエ社は、この機体用に専用のコンピュータを開発した。

 大変な努力がつぎ込まれているのだが、その努力は報われることは無かったのである。







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 写真上はネットから拝借したもので、試験飛行する、現役時の機体の写真。

 Do 31は前述した諸問題に解決のめどが立たず、費用対効果の低さから、1970年に計画はキャンセルされた。

 ドイツ博物館にあるのは、試験用に作られた3機の機体のうちの1機である。




 国情からの要請とは言え、技術至上の、このような機体を開発するのは、外から見るといかにもドイツだなあ、という思いがする。

 第二次世界大戦時の、各種兵器の一種の技術暴走を知ると、その傾向は、戦後のこの時期まで続いていたのだろう。

 ただ、Do31の名誉のために付け加えると、この操縦の難しい機体は、試験中に事故は一度も起きなかった。

 ...奇跡的、という論評もあるけれど、ドルニエ社の開発したコンピュータや操縦性が良く考えられたものだったからでもあるだろう。

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kuwachan

今のロシアとウクライナの状況を考えると今後何が起こるが予想が付かないです。
垂直離陸が必要になるような事態にならないことを願うばかりです。
色々と話題に上るオスプレイは垂直離着陸ができるようですね。
by kuwachan (2022-03-20 16:58) 

しのぴん

この時代に垂直離陸、しかもコンピューター制御まで取り入れてたとは、スゴイ飛行機ですね!。
1960年代だと、最先端のF1ですらアナログ操作の葉巻型ですしね(^^;)。
by しのぴん (2022-03-20 17:07) 

お散歩爺

この飛行機についてやけに詳しいですが、
当時開発に携わったとか?でしょうか?。
海外に行くといろんな事が思い出されますよね。
by お散歩爺 (2022-03-20 17:29) 

ナツパパ

kuwachanさん。
今回のウクライナ侵攻でも、ロシア軍はまず飛行場にミサイルを撃ち込んでいますね。
飛行場や飛行機を破壊して飛び立てないようにするのがセオリーのようです。
冷戦がとっくに終わったのに、こんな大規模かつあからさまな他国への戦争行為があるだなんて、
とても驚きましたし、若干の鬱状態にもなりました。
オスプレイは、ジェットエンジンの代わりに大きなプロペラを使っていますので、
ヘリコプターとプロペラ機のいいとこどりのスタイルですね。
by ナツパパ (2022-03-20 19:11) 

ナツパパ

しのぴんさん。
垂直離着陸というのはとても繊細な掃除優とエンジンの出力制御を求められるそうです。
この時代、デジタルのコンピュータはあったのですが、信頼性が低かったのだそうです。
そこで、ドルニエ社は、信頼性の高かった軍用の真空管も使って、操縦アシストの
コンピュータシステムを作り上げたようですねえ。
いまでしたら専門の会社に作らせるところなのでしょうが、この時代はそういった会社も無くて、
飛行機会社が自力で作り上げるしかなかったのでしょう。
大変な努力と思いますが、結局試作機3機でお終いはあまりにかわいそうです。
by ナツパパ (2022-03-20 19:16) 

ナツパパ

お散歩爺さん。
いえいえ、わたしは根っからの文系で、その道でここまで過ごしてきました。
ただ、乗り物好きの上に歴史が好きで、こういった飛行機の歴史を調べるのが好きなのです。
飛行機の歴史って失敗蹉跌がとても多く、その経緯を調べるのは、個人的にとても面白いんです。
そういう趣味のわたしから見ると、ドイツが開発した飛行機って調査素材の宝庫でして(笑)、
今回もとても面白く調べることが出来ました。
by ナツパパ (2022-03-20 19:21) 

おと

なるほど、垂直離陸の必要があるのですね。エンジンや機体に関する知識は全然ないのですが、航空博物館や海洋博物館など乗り物系、大好きです。技術者たちの作品ですね、美しいなぁと思います。兵器として使うような状況がなければよいのに、と思います。
by おと (2022-03-20 19:31) 

ナツパパ

おとさん。
そうなんですね、その時代の状況がこういった垂直離着陸飛行機を開発させるのでしょう。
それにしても、地上の気圧は1気圧ということになっていて、1気圧なんて大したことないように
思えますけれど、そこから垂直に飛び上がるって膨大なエネルギーが必要なんですね。
そういった命題に挑み、そして惜しくも実用化を逃がしてしまった機体ですが、
そういう経緯も含めわたしこの飛行機大好きです。
by ナツパパ (2022-03-20 19:38) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
僕もネタ切れで10数年前の旅行記を掲載しています。
航空博物館は楽しめますよね。
青森県三沢市の「三沢航空科学館」はお勧めです(^^)
by johncomeback (2022-03-20 20:09) 

gop

VTOL黎明期は構造形態が色々あって興味深いですね。宮崎駿監督が好きそう。
https://www.youtube.com/watch?v=unz6mfjS4ws
https://www.youtube.com/watch?v=ntZDAS4fCPA
https://www.youtube.com/watch?v=xT38UcpHFXY&t=27s

by gop (2022-03-20 21:27) 

みち

生まれた頃の飛行機なのですね。
飛行機なのにヘリコプターのように上に飛べるということでしょうか。
ずらっと並んだエンジンは不思議な感じがします。
by みち (2022-03-20 22:22) 

めぎ

いつの間にドイツにいらしてたのかしら~と思いましたよ!
ネタ切れにしてこんなタイムリーな内容…凄いです…
鬱になる気持ち、分かります~こちらでも結構いますよ。だって、ここまで積み上げてきた全てが無になりそうな感じなんですもの。
私は、こんな戦争の影響を受けては悔しい、と思って踏みとどまろうと頑張ってます。だから、花を買って、美味しいものを食べて、好きな音楽を聞いて、散歩して、欲しいカメラやレンズをネットで見てはどうしようかなあと考えて、仕事の間は仕事に集中して…と、いつも通り。
うちのドイツ人は、朝のコーヒーを淹れるときと夕食の支度時の2回しかニュースを聞かない(映像は見ずラジオでしか聞かない)、と決めたそうです。それ以上あれこれ見聞きするとずっと考えちゃうからって。
by めぎ (2022-03-20 23:22) 

ぼんさん

アウトバーンから短距離で飛び立てる機体。と言う話は以前、聞いたことがあったので勉強になりました(^_^)
by ぼんさん (2022-03-21 06:18) 

ナツパパ

johncomebackさん。
日本各地に乗り物系の博物館が出来ていて、それはとても嬉しいことです。
このコロナ禍が沈静化したら、出かけてみたいと思っているところです。
記事のドイツ博物館にも行ってみたい...本館の修復工事も終わったことでしょうし。
今年の夏、車で北海道に行けることになったら(...儚い希望ですが)、三沢に寄りたいです。
by ナツパパ (2022-03-21 09:43) 

ナツパパ

gopさん。
ご紹介いただいた3本の動画拝見しました。
2本目に飛行機など、発想はオスプレイそのもので、しかもジェットエンジンでそれをしているのがすごい。
垂直離着陸は航空機に関わる人には憧れにも似たものがあるのでは、と個人的にそう思います。
このDo31を設計開発した人々は、多くの情熱を抱いていたことでしょう。
自由自在な飛行機、というと、わたしなど、少年ジェッターの流星号をつい思い浮かべてしまいますねえ。
by ナツパパ (2022-03-21 09:47) 

ナツパパ

みちさん。
そうなんです、長い滑走路を使わず、限られたスペースから離陸そして着陸できる機体なんです。
ジェットエンジンからの排気もありますので、街角から...という訳にはいかないのですけれども。
それでも、2000㍍は必要な長い滑走路が不要というのは価値のあることです。
ただ...重力に逆らうというのは大変なことなんですね...とても力が必要です。
あのたくさんのエンジンは、重力への反逆の印です(笑)
by ナツパパ (2022-03-21 09:51) 

ナツパパ

めぎさん。
21世紀にもなって、これほどのあからさまな軍事行動が起こるとは、また起こす人物がいたとは...
それに驚き失望し、そして気がつくと鬱状態になりました...我ながらびっくりです。
この騒動の初期、ドイツの首相が対露に融和的、という報道がありましたが、それはおそらく、まさかプーチン大統領が
大規模な軍事的行動をすることはないだろう、というヨーロッパ人としての信頼からの言動では、と思えます。
ロシアはヨーロッパ議会から脱退し、追放という形になりました。
ロシアはどこに向かうのでしょうね...アジアかな...それはそれで怖いことだなあ、と思うんですよね。
by ナツパパ (2022-03-21 09:58) 

ナツパパ

ぼんさん さん。
記事の飛行機が開発されたころまで、滑走路を使わない飛行機は垂直離着陸機が主流であったように思えます。
その後、垂直離着陸から短距離離着陸に変わっていたように思います。
現在でも、垂直離着陸機能を持つ戦闘機はありますが、着陸に関しては垂直に行っても、
離陸は短い距離を滑走してのものです。
それだけ、地球の重力に抵抗するのは大変なことなんでしょう。
by ナツパパ (2022-03-21 10:02) 

テリー

ミュンヘンにこんな博物館があったとは知りませんでした。
ミュンヘンもかなり、前に、旅行しましたが、ビールのイメージです。
by テリー (2022-03-21 11:02) 

ナツパパ

テリーさん。
ミュンヘンのドイツ博物館本館は広いところで、展示も充実しているのですが、収蔵物が増えてしまい、
それで、記事の、郊外のシュライスハイムに分館が出来ました。その後、ミュンヘン市内とボンにそれぞれ分館が出来たようです。
このシュライスハイムは航空機、ミュンヘン市内は鉄道や車など、と分類がされているようですね。
ちなみに、訪れたとき、本館は改修工事中で、見たかった展示を見ることが出来ず、相当がっかりした覚えがあります。
by ナツパパ (2022-03-21 11:16) 

八犬伝

はあ、凄い事を考えたものですね。
確かに、滑走路が爆撃されば飛行機は飛べなくなりますものね。
初めてアウトバーンをバスで走った時
なるほど、これなら飛行機が滑走出来るなと思ったものでした。
by 八犬伝 (2022-03-21 14:12) 

英ちゃん

垂直に離陸できると言えば、今はオスプレイでしょう。
オスプレイは、うちの上空もたまに飛行してます(^_^;)
ちなみに私は飛行機より船の方が好きです(^∇^;)
中学生の頃に日本の軍艦のプラモデルも作ってたしね。
しかし、今は電車の方がもっと好きですが(゚∇゚;)
by 英ちゃん (2022-03-21 16:43) 

YAP

お久しぶりです。
しばらくブログから離れていましたが、戻ってきました。
ドイツ博物館は、本館と交通博物館みたいな分館(電車や車がメインのところ)には行ったことありますが、ここは以前のナツパパさんの記事で初めて知りました。
この機体、迫力ですね。
by YAP (2022-03-21 17:41) 

Inatimy

真っ直ぐに飛び上がる=ヘリコプターという発想だったので、昔にこんな飛行機があったとは。
アウトバーンから飛び立つのを考えると、飛行機が完成したらその近辺に保管庫もいるし、アウトバーンへ入る道も要るし、って大変な事業になってたでしょうね・・・。
by Inatimy (2022-03-21 18:29) 

ナツパパ

八犬伝さん。
こういった機体を用意せざるを得ないほど、当時の冷戦は厳しいものだったのでしょう。
以前、もう20年ほど前になりますが、同じこの分館を訪れた折、職員の方から、
なにかあったら東側から10分で攻撃機が飛んできたんだ、と聞かされ、ぞっとした覚えがあります。
そういう状況では、こういった飛行機の開発は切実な要求だったと思いますねえ。
by ナツパパ (2022-03-21 19:14) 

ナツパパ

英ちゃん さん。
オスプレイはジェットエンジンの代わりに大きなプロペラを使っていて、垂直離着陸時はヘリコプターの、
水平飛行時はプロペラ機の良いところを取り入れた機体ですよね。
現代のコンピュータをもってしても、その離着陸時のエンジン操作は難しいようで、
最近はずいぶん減りましたけれど、登場したころは落ちてましたものねえ。
現代でさえそうなのですから、記事の機体が開発さえれたころのエンジン制御などは難しかったことでしょう。
それでも、試験では事故なく飛んでいたそうですから大したものです。
by ナツパパ (2022-03-21 19:18) 

ナツパパ

YAPさん。
こちらこそご無沙汰しました、そしてお帰りなさい。
ドイツ博物館は、20年ほど前初めて訪れたときは記事のシュライスハイム分館があるだけでしたが、
数年前には、ボンとミュンヘン市内に分館が出来ていて、展示も多く分かれていましたっけ。
ミュンヘン市内の分館は鉄道と自動車でしたか。
記事のときは時間が無くて行けなかったのですが、機会があれば、市内の分館にも行ってみたいです。
もちろん、本館とこのシュライスハイム分館にも、ぜひまた訪れたいですねえ。
by ナツパパ (2022-03-21 19:22) 

ナツパパ

Inatimyさん。
アウトバーンや高速道路を使って緊急時の離発着をする訓練は、たとえばヨーロッパ諸国では、
けっこう頻繁に実施されています。
ただ、それは通常の長い滑走路が必要な機体を使ってするので、高速道路にも長い直線が必要になり、
例えば衛星から見ると、ここで離発着するのね、とすぐに分ってしまうらしいんです。
その点、垂直離着陸ができれば長い直線道路は不要となりますから、緊急時の待機場所を特定されなくても済み、
それがある種の抑止力につながるのでしょうね。
by ナツパパ (2022-03-21 19:27) 

gardenwalker

こんばんは
ドイツのアウトバーンは確かに滑走路になるような真っすぐで
自動車も制限速度はなかったですよね
日本と違って隣国と地続きの大陸は島国の日本とは違う緊張がありますよね
by gardenwalker (2022-03-21 22:37) 

小肥り

イヤ~~~
この蘊蓄。まいりました。とてもついていけない。
好きな世界のはずなんですがね。
垂直離陸か・・・厳しいなあ。シーハリーアーという飛行機、あったみたいだな。
滑走路破壊。わかりやすいですな。ウクライナ戦はどうなるの(?)
国連というのは機能不全(?)事務総長は何してるの(?)
役にたたないなら解散すれば(?)
by 小肥り (2022-03-21 23:24) 

ナツパパ

gardenwalkerさん。
ヨーロッパには、中世頃から、モンゴルやオスマントルコやらの軍隊が侵攻してきて、大変な厄災を受けました。
それは、gardenwalkerさんの仰るように地続きだったからで、陸上を大規模な兵力で侵攻してこられるのですから、
守る方は大変な努力と緊張があったことでしょう。
冷戦が終了して東側諸国との緊張が無くなり、やれやれと思っていたのにこれですものねえ。
いい加減にしてほいしいなあ、と思うのですが、聞く耳持ちませんねえ。
by ナツパパ (2022-03-22 08:59) 

ナツパパ

小肥りさん。
今回の記事を作るとき、相当迷ったんですよねえ、あまりにマニアックに感じられて。
拙ブログにおいで下さる皆さんを置きっぱなしにして、暴走独走...に近いですよね、これって。
記事の中のペガサスエンジンは、世界唯一実用化され使い続けられた、イギリスのハリアーに使われていました。
なので、使い方によっては十分実用になるエンジンだったのですけれど、輸送機相手では出力不足でしたねえ。
それはきっと、設計者も分かっていて、翼端に8基の小型エンジン、となったものでしょう。
ふつうはその段階で試作をあきらめると思うんだけどなあ...そこを作っちゃうのがドイツですねえ。
ウクライナ戦の行方は...どうなるのでしょう...固唾をのんで見ているところですが、うーむ。
by ナツパパ (2022-03-22 09:05) 

北海道大好き人間

米軍の「オスプレイ」よりもずっと前に、垂直離陸出来る飛行機を開発していたとは凄いですね。
ただ、日本もそうですが、先の大戦で敗戦したことにより、それまでに培ってきた航空技術を無き者にされてしまったことは悔やまれます。

by 北海道大好き人間 (2022-03-22 09:52) 

ナツパパ

北海道大好き人間さん。
記事の飛行機が開発されていた時代は、様々なアイディアが実際の機体を作って試されていました。
垂直離着陸機というのは、飛行機にとっては理想ともいえるものなので、たくさんの試行が行われました。
このDo31 もまた、その流れに沿ってのことと思いますが、垂直離着陸に成功したのはさすがだなあ、と思います。
でも、さすがにこの機体では実用は難しかったでしょうし、商業的な採算は絶望的でしたでしょう。
by ナツパパ (2022-03-23 09:09) 

gillman

ここは一度は行ってみたかったんですけど、限られた時間ではやっぱり音楽や美術館に足が向いてしまって…。展示がいかにもドイツ的でメカ指向が強い感じ。
by gillman (2022-03-24 10:20) 

ナツパパ

gillmanさん。
ミュンヘンは素晴らしい美術館があったり、ミュンヘンフィルハーモニー・バイエルン放送交響楽団と、
美術音楽でも第一流の街ですものねえ。
わたしも音楽や絵画が好きなので、同じく限られた時間では迷ってしまいます。
この旅行では、ドイツ博物館を優先しましたので、美術館巡りは駆け足になりました。
記事の分館の展示は素晴らしく、展示の解説文が5~10行くらいでしたが簡にして要を得た内容で、
初心者にもマニアにも納得できるもので感心しましたっけ。
by ナツパパ (2022-03-24 12:43) 

ナツパパ

niceをくださいました皆様。
ありがとうございます。
by ナツパパ (2022-04-19 09:36)