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どうにもこうにも [くらしの中で]

 

 

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 今冬は大変な寒さが続き、さて春はいつ頃やって来るのか、と思っていた。

 

 ところが、3月に入っていきなりの暖かさで、あっという間に季節が春となったのは、まことに目出度いこと...

 ...ではあるけれど、それまでほとんど出なかった花粉もまた、一気に放出される仕儀となったのは、想定外だった。

 わたしは長年花粉症を患っているので、準備はしていたのに、この花粉の大洪水に押し流されてしまったのである。

 仕事を終えて帰宅した後、ただただ耐えて過ごす日々が続いたのはひさしぶりのことだ。

 

 それでも季節は足早に過ぎていき、東京でも桜開花の便りが聞かれ、わたしの心も浮き立つのだった。

 

 

 

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 そんなこんな、半ば引き籠もりの日々を送っていた中にも、身のまわりに様々な出来事が起こり、

 今回はそれをご報告しようかと思う。

 

 まず初めは上の写真。

 某日、息子がわたしの部屋に来て、写真上の箱を差し出した。

 見ればソニー社製「NEX-6」という最新鋭カメラである。

 

 「爺ちゃんにこれやると渡された」

 

 息子は、もっぱら携帯電話のカメラ機能を使ってい、それで満足しているそうだ。

 なので、このカメラは要らない、のだそうで...お父さんなんとかしてよ。

 

 うーむ。

 

 

 

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 いきなりのカメラ到来...あっけにとられたものの、父の、孫への厚意を無下にするわけにもいかない。

 息子と相談の結果、わたしが使うことになった。

 (売っちまって山分けにしよう、と提案したが、爺ちゃんに悪いといって、息子が頑として応じない...立派である)

 

 ...とはいっても、カメラ好きのわたしのこと。

 最新鋭のカメラが手に入れば単純に嬉しい。

 そこで、いまだ体調は不順ながら、このカメラを手に何処かに行こうと思い立った。

 

 そう思い立って、友人のS君に連絡し、3月の某日、散歩をすることにした。

 さすがに遠くはムリ...以前から行きたかった谷中界隈を少しだけ歩いてみよう。

 当日は暖かい日で、谷中界隈は、墓参の人と桜見物の人とで大賑わい。

 

 ゆっくりと歩きつつ、桜を見たり、狛犬を見たりしていたら、不思議な名前の店があった。

 「旅するミシン店」 ...ブックカバーの店なのだった。

 

 

 

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 「旅するミシン店」で買い求めたブックカバーが上の写真。

 木綿製の製品で、外側には単純な線のイラストが描かれている。

 その地味な外観にくらべ、内側には、ハッとするような鮮やかな生地が使われているのだった。

 羽織の裏地に凝る江戸っ子に似て、なかなかよろしい。

 

 

 

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 春の半日、友人とあれこれ話をしつつ、ゆっくりと散歩をすることはほんとうに愉しいことだった。

 歩いているとき、今年初めてウグイスの鳴き声を聞いた。

 ...ああ、春なんだなあ。

 

 その、なんとも心浮き立つ気分のまま帰宅して、そういえば、納戸に「初鶯」という名前の酒があることを思い出した。

 お酒なんか吞んで大丈夫? と妻は気を使ってくれたのだが、ほんの少しだけいただくことにしよう。

 小振りの冷酒盃に八分目ほど、100ccくらいかな、ゆっくりと愉しんだ。

 

 

 ところが、やはり体調はそこまでの余裕がなかったのだろう。

 翌朝になったら、鼻も目も一気に具合が悪くなった。

 ...いやはや。

 せっかくよくなった体調だったのに、あと少し、ガマンしなければならないようだ。

 

 

 

 みなさまへ

 ご無沙汰いたしました。

 ここ10日ほど、花粉症のあれこれで大変な目にあっていました。

 それが少し良くなったのに、つい浮かれてしまい、また元の木阿弥です。

 それでもこうやって記事を作ることができたのは嬉しいこと。

 あと少ししましたら、みなさまのところに伺いつつ、またブログに戻ろうか、と思っております。

 今回は、ご報告まで。      2013.3    ナツパパ拝