甲府の「くろ玉」

 

 

 

　　　　

　

　わたしは甘い物が好きだから、日々の生活には甘い物が欠かせない。

 

　それで、毎日いただくお菓子は近所で買うことが多いものの、各地からお菓子を送ってもらう場合もある。 

　仕事や旅行で出かけたときなど、その街のお菓子屋さんをのぞいて、お土産に買ってくることが多い。

　そんなわたしなので、全国各地にお気に入りのお菓子がある。

 

　上の写真もそうで、くろ玉という名前のお菓子である。

　

　

　山梨県甲府市にある「澤田屋」というお菓子屋さんが作っている。

　「澤田屋」は江戸末期から続く老舗で、この「くろ玉」も１９２９（昭和４）年から作っている、お店の看板商品である。

 

　直径３センチほどの円く小さなお菓子。

　わたしなら一口で食べてしまうが、普通の方でも二口ほどだろう。

　お腹にも溜まらない大きさなので、軽く甘味が欲しいときなどに重宝している。

 

　青豆のうぐいす餡を黒糖の羊羹が包んでいる（写真上）。

　青豆のうぐいす餡は小豆餡とは違ったやさしい味わいで、それと黒糖の甘さが入り交じってとても美味しい。

　流石に、もう８０年近くも人々から愛され続けたお菓子だけある、と思う。

 

　「澤田屋」は山梨県内に１１店も店を持っていて有名なお菓子屋さん。

　だが、県外にはそれほど知られていなかったように思う。

 

　「くろ玉」もその味わいの割に知られていなかったのではないか。

　一つには、黒一色の無愛想さが、お土産に不向きだったのかも。

　最近、中央自動車道の談合坂Ｓ．Ａ．や双葉Ｓ．Ａ．等でも販売されるようになった。

 

　黒一色の外見に似ず、とても優しい美味しさのお菓子である。

　無添加の原料しか使っていないのだが、真空パックに包まれているから、若干の日保ちはする筈。

　山梨においでになった際のお土産にお勧めする次第である。

 

 

　　　　

コメント 8

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不思議なお菓子ですね。愛想があるような、
ないような。お味も、きっと。だからこそ、食べて
おなかの邪魔にならないのでしょうね。

お菓子を載せたお皿は九谷焼…でしょうか？
こちらは真逆におしゃべりな器ですね　(ёvё)
by MORIHANA (2008-03-20 15:09) 

私は小豆のあんこが得意ではないのですが、これはおいしそうですね。
独特の名前と姿もおもしろいですね。
by YAP (2008-03-20 19:13) 

山梨には「月の雫」なんてのもありますよね。
http://www.okashi-net.com/meika/kk/tukinosizuku.html
by gop (2008-03-21 06:21) 

MORIHANAさん。
見た目無愛想なんですが、中は緑色のきれいな餡が入っている．．．それが好きなんです。
人間にもいますよね、そういう方が．．．やっぱりそういう方が、わたし好きで。
お菓子をそういう目で見てはいけない、とは思うんですが、つい。

お皿は、MORIHANAさんのお見立て通り九谷焼です。
ほんとに饒舌な柄ですね。
でもわたし、小皿ってそういうのが好きなんですよね、食卓のアクセントになるようで。

by ナツパパ (2008-03-21 08:31) 

ＹＡＰさん。
えんどう豆の餡なので、小豆より優しい感じです。
ウグイスあんパンがお好きでしたら、これも好きになっていただけると思います。
お近くにお寄りの節は一度お試し下さい。
by ナツパパ (2008-03-21 08:33) 

gopさん。
ああ、月の雫。
以前はよく買い求めていました。
信玄餅もたしか山梨のお菓子ですし．．．そう考えると山梨ってお菓子の宝庫ですねえ。
探せばまだまだあるかもしれませんね。

by ナツパパ (2008-03-21 08:35) 

くろ玉・・・3年前ぐらいに甲府に行った際にたまたまお店の前を通り、
買い求めました。黒光りして並んでいる様子が大変可愛らしかったので。
しばらくしてから、確かに談合坂Ｓ．Ａ．で販売されていました。
昔からあるお菓子だとは知りませんでした。
私も是非山梨のお土産にお薦めしたいお菓子です。

by me (2009-02-26 22:53) 

meさん。
meさんもお求めになったことがありましたか。
見た目以上に美味しいお菓子だなあ、と思います。
最近は、都内のデパートの名産品売り場でも目にするようになりました。
時々買って愉しんでいます。
by ナツパパ (2009-02-27 08:23)