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ふと、中国旅行のことなど [旅行中  海外編]

 

 

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 梅雨明け間近の東京、それまでの曇りがちの日から、青空が見えるようになってきた。

 すると気温もうなぎ登り...机に向かって頬杖をついていたら溜息がでた。

 

 そうしたら、ふと、昨年末、寒い中国を旅行したときのことが思い出され、そのときの写真を出してみる。

 すると、まだ紹介していなかったあれこれが出てきて...そこで、今回は、季節外れの中国記事である。

 

 さて、冒頭の写真は、洛陽郊外の「白馬寺」門前。

 日本の有名寺院の門前と似て、土産物屋が並んでい、よく見ると線香を売っていた。

 大小長短様々な線香が、あたかも夏の花火のような色合いで並んでいたので、一本買い求めたもの。

 写真の奥に並ぶ、派手な色合いの棒は、すべて線香である。

 

 

 

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 線香は、白馬寺の境内にある香炉で焚くものである。

 白馬寺には、本殿に相当する大きな建物が何棟かあり、その前には、必ず香炉が置いてあった。

 そのうちの一つで線香を焚き、旅行の安全を祈願することにしたのだ。

 

 線香の煙とともに、皆さんで旅中安全を願って頭を下げた。

 そのおかげか、道中ほぼ何事もなく帰国できたのは慶賀に堪えない。

 

 

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 さて、広い境内の白馬寺には、多くの獅子が置かれていた。

 わたしの好きな狛犬とは若干違うものの、お寺の獅子には興味がある。

 そこで、一つ一つをゆっくりと見ていたら、上のような獅子に出会った。

 

 なかなか良い面構えの獅子だが、これはゴミ箱である。

 境内あちこちにこの獅子が置かれ、環境美化に努めていた。

 大切な役目のゴミ箱、境内の雰囲気を壊さぬように、わざわざ獅子の形で作るあたりがニクイ。

 

 

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 白馬寺で、獅子型のゴミ箱に感心してしまい、さあ、それからゴミ箱に興味がわいた。

 あちこちにユニークなゴミ箱があったが、次に訪れた、開封の「相国寺」にも獅子型のゴミ箱があった(写真上)。

 こちらのゴミ箱は、白馬寺のものと比べ、カジュアルな雰囲気である。

 相国寺は、白馬寺に劣らぬほどの大きなお寺、このゴミ箱もあちこちに置かれ、きれいな環境を守っている。

 

 その相国寺も、門から一直線に、何棟もの大きな建物が並んでいた。

 建物の周りには、やはり数多くの獅子がいて、どれもが日本ではお目にかかれないような姿形が面白い。

 

 ユニークな獅子が多かった中で、一つだけ、写真を載せてみようと思う。

 首をかしげた仕草が、厳つい顔立ちに似合わずなかなか愛らしい。

 

 

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ひろころ

お線香、ほんとに花火みたいな華やかさですねぇ♪
香炉のカタチがすてきだわ(´ー`*)ノ
ちょっと宙に浮いてるようにも見えますねぇ☆(右上)

獅子がほんとにたーくさん居たのですね(゚ー゚*)
ユーモラスな表情・仕草の獅子が多いですねぇ♡
ゴミ箱が洒落ててイイです。ニッポンもこの手のセンスを取り入れたらいいのにー(笑)
by ひろころ (2010-07-16 09:38) 

今造ROWINGTEAM

おおー。獅子型のゴミ箱はじめて見た!(゚Д゚)


by 今造ROWINGTEAM (2010-07-16 10:05) 

じゅんぺい

このゴミ箱にゴミを入れるのは勇気がいるような気がします。
手を入れたら噛まれちゃいそう(笑)
by じゅんぺい (2010-07-16 12:36) 

tateichi_m

マーライオンの中国版のような、ゴミ箱が可愛いですね。
中国の狛犬の表情が、可愛らしく感じるのは何故でしょう。
by tateichi_m (2010-07-16 19:39) 

gop

明日は中華のコースです(一番安い2900円(^^;;)
その都度単品を頼んで下さいませ、宜しくお願い致します。

画伯の仕事場を拝見出来るかも。
by gop (2010-07-16 20:00) 

YAP

う~ん、狛犬とよく似てますが、こちらは獅子。
けど、ここを守るという役割としては同じなのでしょうか。
ゴミ箱のデザインも獅子にしているのは、いいアイディアですね。
これを見れば、ポイ捨てなんてしないで、皆さん、ちゃんとゴミ箱に捨ててくれるのではないでしょうか。
by YAP (2010-07-16 21:36) 

ナツパパ

ひろころさん。
お寺の前の土産物屋さんとか、境内の建物とか、日本と中国では、似ているようで、
違っているところが目立ちましたねえ。
なんというか、やはり中国の方が色合いが派手...それは、仏像にも言えることでした。
なにしろ、原色で彩色されていて、きんきらときれいなこと。
日本の仏像を見慣れた目には眩しいくらいでしたがね、文化の違いを感じられて面白かったです。
by ナツパパ (2010-07-17 08:02) 

ナツパパ

今造ROWINGTEAMさん。
獅子のゴミ箱、面白いでしょう。
わたしも、中国に来て初めて見ました。
これなら、お寺の境内にあっても違和感ないなあ、と感心しましたね。
実際、あちこちにたくさんこの獅子がいたのですけれど、気をつけてみないと分からないほどでしたねえ。
by ナツパパ (2010-07-17 08:04) 

ナツパパ

MORIHANAさん。
nice、ありがとうございました。
洛陽は内陸部の乾燥地帯で、さらにこの頃は零下十度より下がるような寒さ...
それでも、写真を見ると、木に緑が多いですねえ。
実際、白馬寺の境内に入ると、それまでの埃っぽさから、空気が違って感じられましたっけ。
木の力は大きいのだなあ、と思いました。
最後の写真、つい最近の、といっても大丈夫そうですね。
by ナツパパ (2010-07-17 08:08) 

ナツパパ

じゅんぺいさん。
そうです、ここに燃えないゴミを入れると噛まれます
...というのは真っ赤なウソ(笑)
獅子のゴミ箱、どちらもなかなか良いデザインでしょう。
こういう風に、遊び心を持って作ればいいのに...って思いますけれど、
日本は分別が多く分かれているので難しいのかなあ。
うーん、わたしは作り手のセンスの問題、という偏見を持っているのですがね(笑)
by ナツパパ (2010-07-17 08:11) 

ナツパパ

ほりけんさん。
nice、ありがとうございました。
夏は冬にあこがれて、冬は夏に帰りたい...という歌を、たしか小田和正さんが歌っていらしたような。
夏冬の時期になると、つい口ずさんでしまいます。
真冬の中国旅行の写真を見たら少しは涼しくなるかな、と思ったのですが、これがなかなか...
身体の周りの熱気はやはり強かったです(笑)
by ナツパパ (2010-07-17 08:14) 

ナツパパ

甘党大王さん。
nice、ありがとうございました。
このときの中国旅行は、一行仲良くたいへん愉しいものでした。
それに、西安という地も魅力たっぷりで...
また行きたいねえ、なんて言っておりますが、西安は遠いなあ。
いつかは...西安餃子や刀削麺、忘れられませんし。
by ナツパパ (2010-07-17 08:18) 

ナツパパ

tateichi_mさん。
中国の獅子は、日本の狛犬と比べ表情が豊かですね。
また、優しい雰囲気の獅子も多いように思いました。
そのあたりをtateichi_mさんもお感じになったのではないでしょうか。
中国の獅子は、頭や鼻先が黒く光っていたりします。
それはたぶん、人が撫でてそうなったからなのでしょう。
可愛らしさについ、という魅力があるのだと思いますねえ。
by ナツパパ (2010-07-17 08:21) 

ナツパパ

YAPさん。
日本の狛犬が、神社やお寺の入り口に一対だけあるのに比べ、中国の獅子は
建物の入り口前はもちろん、あちこちに置かれていました。
最後の写真の獅子は、欄干の上、つまり擬宝珠の替わりに置かれていました。
そうなると、獅子を装飾のように使っている、とも言えそうですが、獅子があるのは
建物の周りだけですので、穢れからの守り手としての役割も担っているようですね。
それぞれ表情も豊かな獅子がたくさん...いずれ紹介できると良いんですが。
by ナツパパ (2010-07-17 08:25) 

ナツパパ

gopさん。
ご連絡、ありがとうございました。
今晩、楽しみに伺います。
by ナツパパ (2010-07-17 08:26) 

ナツパパ

s-imgさん。
nice、ありがとうございました。
中国は石を多用する文化なので、昔の遺構がずいぶん残っていました。
1000年以上前の石畳や橋を歩いていると、あれこれ感想がわき上がってきます。
それが日常の用に供されているところもまた素敵で...石の持つ耐久性はすごいですね。
by ナツパパ (2010-07-17 08:30) 

ナツパパ

manamanaさん。
nice、ありがとうございました。
中国は共産主義革命で成り立った国ですので、お寺や僧侶は一時無くなったように聞きました。
それでも、国眼底して、人々に余裕が出来ると、こうやってお寺も復活するものなのですね。
白馬寺にも相国寺にも、多くのお坊さんがいらっしゃいましたっけ。
門前にこうやって線香がたくさん売られているのを見ても、参拝者も多そうです。
by ナツパパ (2010-07-17 08:34) 

ナツパパ

ヨタ8さん。
nice、ありがとうございました。
線香を買い求めて、香炉の前にやってきたまでは良かったのですがね、
中国式の拝礼の仕方が分からなくて往生しました。
浅草寺の線香みたいに、悪いところに煙を持って行くわけではなさそうですし(笑)
結局、テレビで見た中国式の拝礼をやってみましたが、中国の方がご覧になったら
さぞ珍妙に思われたことでしょうね。
by ナツパパ (2010-07-17 08:39) 

S小学校のMより

中国旅行、もうずいぶん前のような気がします。いろいろ貴重な経験ができましたが、ナツパパ様の大きな太いお線香のお陰で、さらに安全で思い出に残る旅行ができたのかもしれませんね。久しぶりの中国旅行記有り難うございました。(写真には私たち夫婦2人も出演していますね。)
ところで、8月22日(日)の午後からはいかがでしょうか?
by S小学校のMより (2010-07-17 17:36) 

ナツパパ

ぷりん&りくさん。
nice、ありがとうございました。
中国に行ったときは寒いねえ、なんて言いながら移動していたのですが、
元々寒さには強い北方系(笑)のわたしなので、それは気持ちの良い旅行でした。
今はもう息も絶え絶え...早くも暑さにめげてしまい、これからの夏をどうやって乗り切るんでしょう。
涼しい北海道に行きたいなあ、というのが最大の望みなんです。
でも、あちらも暑そうですねえ。
by ナツパパ (2010-07-18 07:59) 

ナツパパ

うっしーさん。
nice、ありがとうございました。
中国は広いなあ、と思うのは、地図上ではすぐ隣に見えるのに、実際移動してみると、鉄道で6時間とか
飛行機で1時間半とか...飛行機で1時間半あったら札幌行けちゃいますものねえ。
そういう街々を移動しつつのこの旅行、とても愉しいものになりました。
その記憶が、夏に冬の記事、となったのかも知れませんね。
by ナツパパ (2010-07-18 08:02) 

ナツパパ

M先生。
お線香は本当に大きく長かったですねえ、びっくり。
それでも、このお線香は中くらいのものだったんですよ。
背丈くらいのお線香があり、あれには驚きましたっけ。

8月22日、お誘いありがとうございます。
大丈夫です。
また連絡をさせていただきますね。
by ナツパパ (2010-07-18 08:04) 

HIROMI

あれ?あれあれ?
 今日いっぱい、記事にnice押させていただきました。なぜかというと、わたしのブログリーダーが、ナツパパさんの記事だけなぜか、更新を拾ってくれてなかったのです!ありえません!他のソネブロは拾ってくれてたのに!設定も何も変えていなかったのですが、今日いきなり、何回分もまとめて更新を教えてくれたのでした。遅いって!
 狛犬型ゴミ箱、わたしならちょっとゴミを入れるのはためらってしまいます。罰が当たりそうで。
by HIROMI (2010-07-18 17:05) 

ハゲアメリカーノ

中国のお線香は日本の花火みたいにいろいろな種類がありますね(^^;
焼香・・・・・どっから火付ければ^^良いのか迷いました(^^;
by ハゲアメリカーノ (2010-07-18 18:08) 

ナツパパ

葛飾時太郎さん。
nice、ありがとうございました。
中国旅行をしていると、顔立ちも使う文字も似ているため、つい同じ文化と思ってしまいます。
でも、やはり中国と日本はずいぶん違うのだ、といつも思いますねえ。
その違いを尊重するのが、そして土地の文化に従うのが、旅人のルールだと思います。
出会ったことに素直に驚く、思いつきの批評は無し、がわたしのスタンスなのですが。
by ナツパパ (2010-07-19 09:15) 

ナツパパ

HIROMIさん。
たくさんのnice、ありがとうございました。

更新の通知がなぜかこの人だけ来ない、という経験は、わたしにもあります。
それで、訪問してびっくり、ということもありました。
なぜなんでしょうねえ、その後は順調ですが。

こうやってご訪問いただけることがとても嬉しいのです。
早いとか遅いとか、良いじゃないですか、ねえ...と、わたしの言い訳も含めて(笑)
狛犬型のゴミ箱は良いアイディアだと思うんですよねえ。
日本の神社やお寺にあっても違和感ないなあ、と思いましたっけ。
by ナツパパ (2010-07-19 09:20) 

ナツパパ

ハゲアメリカーノさん。
そうなんです、わたしも線香の種類にびっくりしました。
なにしろ大きくて長い...わたしの背丈ほどもある線香があったりして。
線香の大きさで願いが叶う率も上がるのかしら(笑)

わたしは線香に火を付けるとき失敗してしまいましてね、袋ごと火を付けてしまいました。
ポリエチレンの袋からは黒い煙が...あれれ、と慌てましたっけ。
線香を持って拝礼の仕方は、中国のガイドさんから教えてもらったのですが、彼もよく知らなくて...
きっと珍妙な拝礼だったんじゃないかなあ、と思います。
by ナツパパ (2010-07-19 09:24) 

ナツパパ

maiさん。
nice、ありがとうございました。
東京は梅雨も明け、いわゆる「梅雨明け10日」の暑い盛りです。
もうね、朝からエアコン付けちゃって、その中で息も絶え絶えで暮らしております。
それなのに、息子はテニスの試合といって、朝早くから寄るまで炎天下で練習や試合です。
それも何日も...でも食欲落ちず、元気いっぱいは親としてはホッとしています。
そんな息子、横顔を見ると、アゴの線がシャープに...うーむ、うらやましい(笑)
by ナツパパ (2010-07-19 09:28) 

ナツパパ

めぎさん。
nice、ありがとうございました。
暑くなりましたねえ。
つい先日までの蒸し暑さも厳しいですが、この高温は身体に応えます。
研修の皆さんいかがでしょう。
お元気で予定を済ませることが出来ますように。

...わたしは、この真冬の中国を見ていて、尚更暑くなっています(笑)
by ナツパパ (2010-07-20 19:44) 

Oです

ナツパパ様
 あのお線香、火がなかなかつかなかったのではないですか。私の買った(別の場所)のものは火が付きにくかったの」ですが。
 でもあのおかげで、旅行が無事に終わったのでしょう。感謝、感謝。
 冬にはぜひ、またご一緒しましょうね。

by Oです (2010-07-20 21:36) 

ナツパパ

O先生。
そうでしたね、なかなか火がつかず、ちょっと困りましたっけ。
きっとそれは、包装紙ごと火を付けたからじゃないかな、と写真を見ていて思うんですよ。
それでも、旅行が無事終わって良かったですよね。
またぜひ!
by ナツパパ (2010-07-21 08:46) 

ナツパパ

たかちんさん。
nice、ありがとうございました。
中国のお寺は、多くの場合、革命後の混乱やその後の文化大革命で相当大きなダメージを
受けてきたと聞きます。
僧侶なども寺から離れたそうですが、その後の改革開放路線のためか、
また勢いを増しているように見えました。
やはり、こうやって祈りの場所が、体制の違いはあっても、必要なのかも知れませんね。
by ナツパパ (2010-07-25 08:45)