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洛陽名物「水席料理」を食する [旅行中  海外編]

 

 

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 洛陽の名物料理といえば、なにを置いても「水席料理」なのだそうだ。

 「水席料理」とは、水の文字が入っているように、スープを主体にした料理である。

 乾燥地帯にある洛陽、水分補給も考えた宴会料理で、則天武后の時代から名物だったらしい。

 

 市内の散歩を終えて、やって来た「龍鳳楼」という店は人気があるようで、早くも人で一杯だった(写真上)。

 初めて食べる「水席料理」、店の前に立つと期待も高まってくる。

 

 

 

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 西安での餃子料理と同様、今回も個室に通されたら、すでに卓には準備が整っていた。

 一人ずつ区分けされた円テーブルの様子が珍しい...お互いテリトリーは犯さないように...なんて。

 

 

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 「水席料理」とは、正式には前菜8品、スープ料理16品の計24品がコースだそうだ。

 ただし、今回は日本人向けにだろうか、卓上には、野菜の炒め物やご飯など、本来とは違った料理も並んでいた。

 食事が始まり、洛陽の印象など話しながら前菜をつまんでいたら、続々と料理がやってきた(写真上)。

 

 そのどれもが、スープに入った料理である。

 牡丹燕菜という、燕の巣が入った料理も(写真上・上左)、肉と野菜の炒め物も鶏の衣揚げも、スープに入ってきた。

 なかなか珍しいスタイルである。

 

 

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 洛陽が乾燥地帯にある、というのは、一日中観光をしているとよく分かる。

 今回の旅行は真冬で、汗をかかない時期なのに、のどが渇くのである。

 お茶やミネラルウォーターを、いつも手元に置いて頻繁に水分を補給したくなる。

 今回のようにバスの移動で、あまり歩かない旅でもそうなのだから、荷物を持って歩いての旅だったら、

 水分の補給はもっと大事だろうし、体の要求も切実になるだろう。

 

 この「水席料理」も、そんな洛陽の地域性から必然的に生まれた料理だと思う。

 そして、この街でいただくと、本当に体が喜ぶ美味しさのように思われる。

 

 

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 コース料理は、生臭と精進、冷温、甘辛酸、それぞれが組み合わされて出てきた。

 一皿一皿の料理が、はっきりと違う味わいだったのは、流石に長い伝統を誇る料理である。

 スープばかりの料理ではお腹がガボガボになるかな、と思ったのだがおかげで最後まで頂くことができた。

 

 「水席料理」では、卵のスープが出たら、コース料理全部が出ましたよ、ということになっているらしい。

 たしかにこの日の料理でも、卵のスープが出ていたが、当日はそんな意味も分からず、写真を撮らなかったのは残念。

 さて、〆には、ガイド王さんの定番、麺料理(写真上・下右)。

 ちょっと酸味のあるスープに入った実だくさんの麺、おそらく刀削麺だろうが、なかなかの味わいだった。

 

 お肌や胃に優しいスープ料理を堪能した夜はまた、地域性と料理の関係を考えさせられた夜でもあった。

 

 

 ごちそうさまでした


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コメント 33

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ひろころ

燕の巣だー!さすが本場!
全てスープ仕立てというのも珍しいですが
その土地土地に合せたお料理が発展するものなんでしょうね~。
お魚も炒め物も、とっても美味しそうです(^^*)
by ひろころ (2010-03-02 11:14) 

gop

美味そうな紹興酒(宴会用花雕酒..かちょうしゅ)が気になって調べてみると。
淅江省塔牌紹興酒有限公司の商品で、なんと日本にもあり(@@
http://www.takarashuzo.co.jp/products/touhai/mark/index.htm

で、年末お会いした時と比べ体重の方は(^^?
by gop (2010-03-02 18:06) 

めぎ

こうして拝見していると、中国へ行きたくなりますねえ。
スープを主体とした食事、美味しいだけじゃなくて気候と大いに関係があるのですね。
ドイツの食事が脂肪多いのも、寒い気候と関係しているのでしょうけど、暖房などが発達した今ではおなかにつくばかりです。

by めぎ (2010-03-02 20:23) 

akira isida

どれも美味しそうで体に良さそうな料理ですね.

学生の頃,奈良の山奥でデザインサーベイしたとき,祝い事の食事の聞き取りをしていて「かき卵の汁」のことを「とりの汁」と呼んでいて不思議に思ったことがあります.

「とりの汁」=「最後に出す汁」なんですね.水席料理も同じとは不思議です.

by akira isida (2010-03-02 20:50) 

manamana

スープ大好きなんです。
こちらの料理は、きっと大満足しますね。
日本でも食べられるのでしょうか。
by manamana (2010-03-02 22:02) 

tateichi_m

食べると、もれなく付いてくるオマケ!
体重増を気にしなくて良さそうなメニューですね。
by tateichi_m (2010-03-02 22:29) 

YAP

この仕切られたテーブルがおもしろいですね。
丸いテーブルって、どこからどこまでが自分のテリトリーかわかりにくいですもんね。
料理もおいしそうですね。
地域の気候にあった料理は、ずっと続いている知恵なんですね。
by YAP (2010-03-03 07:49) 

小肥り

会席の水席料理・・・?
何人前かはわかりませんがこれは3皿目あたりで
腹いっぱい、降参・・となりそうだけど。
美食を追求するってことは、まず健啖でないとだめですね。
いちどは追求してみたい。
~(°ω°=)~
by 小肥り (2010-03-03 09:37) 

ナツパパ

今造ROWINGTEAMさん。
nice、ありがとうございました。
洛陽には、このような「水席料理」を出す店がたくさんありました。
それぞれ贔屓があるのでしょうか、どの店も繁盛してましたねえ。
コース料理ではなく、一品や二品くらいで晩ご飯にする方も多いのではないでしょうか。
by ナツパパ (2010-03-03 20:40) 

ナツパパ

MORIHANAさん。
nice、ありがとうございました。
コースで出る料理のうち、鶏肉の揚げ物までスープに入っていたのには驚きましたっけ。
ただ、スープと行ってもサラリとしたものからドロッとした感じまで、バリエーションがあって、
変化を愉しむことができました。
味も甘いのしょっぱいの、辛いの、と様々...流石に長年練り上げられたコース、と思いました。
by ナツパパ (2010-03-03 20:46) 

ナツパパ

ほりけんさん。
nice、ありがとうございました。
水席料理は、結婚式の宴会で出されることが多い、と聞きました。
たしかに、全24品のコースは普段に食べるにはちょっと重すぎますよねえ。
最初に出た、燕の巣入りスープなど、見た目華やか、具だくさん、いかにも宴会向けです。
きっと結婚披露宴にもピッタリだろうなあ、と思います。
by ナツパパ (2010-03-03 20:50) 

ナツパパ

ひろころさん。
中国の4大料理でしたっけ、それぞれの土地柄に合わせた味わいなのだそうですね。
四川料理は辛いそうですし、広東料理は穏やかですしね。
それと同じように、洛陽で発展した料理が水席料理なのでしょう。
その土地土地で全く違った料理になるというのは、いかにも食を大事にする中国人だなあ、と思いますねえ。
by ナツパパ (2010-03-03 20:54) 

ナツパパ

ヨタ8さん。
nice、ありがとうございました。
中国では、南は米食北は粉食、という言葉があります。
揚子江より南は米が取れるので、主食は米やビーフンなど、北は麦が取れるので、
麺とか饅頭などが主食なのだそうで。
で、洛陽は北の地域で、主食はたぶん麺や饅頭なのだと思います。
なのに、この水席料理でもご飯が出てきました。
きっと、日本人に配慮してのことだと思いますが、ほかの料理が美味しくてお米は売れてませんでした。
by ナツパパ (2010-03-03 21:01) 

ナツパパ

ayafkさん。
nice、ありがとうございました。
今回の旅行でも、日本食は、という話は一切出ませんでした。
皆さん中国料理に夢中、とても美味しそうに召し上がってましたねえ。
中国料理は和食に比較的近いですし、4泊5日と短いから、と思ったのですが、
それでも我慢できない方は多いのだそうで。
かくいうわたしも、中国料理の魅力(魔力?)にどっぷり填ってしまいました。
その結果は...いまだにズボンきついです(笑)
by ナツパパ (2010-03-03 21:05) 

ナツパパ

gopさん。
ホントだ、日本でも販売しているんですねえ。
古来の製法を守って...なんてなかなかできないですよ。
良いお酒を飲んでいたんだ...わたしはほんの舐めるくらいでしたが...
なんか惜しいことしちゃったなあ。

えーと、体はですねえ、その後も減らず、かえって...花見までには、と思っているのですがね(溜息)
by ナツパパ (2010-03-03 21:09) 

ナツパパ

いっぷくさん。
nice、ありがとうございました。
洛陽をはじめ、内陸の各地は味付けが濃いのだそうです。
甘辛酸のどれもが濃いのは、夏暑く冬寒いから、なのかもしれませんね。
この水席料理も、しっかりした味付けでした。
お茶やお酒と一緒に食べないと、ちょっと濃すぎるかもしれませんね。
by ナツパパ (2010-03-03 21:12) 

ナツパパ

飛狼さん。
nice、ありがとうございました。
洛陽で泊まったホテル、朝食はバイキングなのですが、中国料理ばかりでした。
それはそれで美味しかったのですが、油の多い中国料理というのも、朝からでは厳しいものです。
中国の方が、朝はおかゆ、というのが何となく分かりました。
朝食をあっさりのおかゆにしておくと、昼や夜が楽でしたから。
飛狼さんは、ご滞在中、朝ご飯はどうされていらっしゃいました?
by ナツパパ (2010-03-03 21:16) 

ナツパパ

うつマモルさん。
nice、ありがとうございました。
北京、上海、少し小さくなりますが、西安も、大都会でした。
そういう街から比べると、洛陽は小さくて古くて、でもとても良い街でしたねえ。
中国を覆っている発展の熱気、そこから少し離れている感じも、旅行者はホッとできるのかもしれません。
また行きたい街が一つ増えました。
by ナツパパ (2010-03-03 21:22) 

ナツパパ

めぎさん。
風土と暮らしは切り離せないものがあるなあ、と思いますねえ。
今のように暖房や冷房が発達しても、食べるものはその土地にあったもの、が一番のように思います。
なぜか...ある人が太陽との関係を言ってました。
北ヨーロッパのように高緯度の国は、太陽が出ない時間も多く、食べ物はそれを補っている、と。
事実かどうか分からないのですが、そういう見方もあるんだなあ、と思いましたね。
by ナツパパ (2010-03-03 21:26) 

ナツパパ

(u_u)さん。
nice、ありがとうございました。
中国料理には、最後に果物が出るのですけれど、それが真冬でもスイカだったりします。
いや、ほぼいつものように、当たり前にスイカが出てくるんですよねえ。
考えたら香港以南も中国で、あそこらへんはたしか常夏だったなあ、と。
それでスイカかあ、と納得しましたが、サトウキビまで売っていたのにはびっくり。
北の皆さんは南に憧れるものなのでしょうか。
by ナツパパ (2010-03-03 21:30) 

ナツパパ

akira isidaさん。
うーん、偶然とは思いますが、なんだか因縁を感じるようなお話ですねえ。
卵のスープが最後に出てくるって言う習慣は、そう多くはないように思いますし。
でも、長年続けていくうちに、そういう形が一番しっくりくるのでしょうね。
卵は昔は貴重品だったと言いますし。
わたしかき玉汁って好きなんですがね、今まで一番美味しかったのは、浅草大国屋天麩羅店のかき玉汁。
あそこの天丼とかき玉汁、美味しいなあ...食べたくなっちゃいましたです(笑)
by ナツパパ (2010-03-03 21:35) 

ナツパパ

manamanaさん。
日本でも「水席料理」を作る店があるようで、グーグルで検索すると記事が載っていました。
ただ、特別に作っているもののようですね。
最近は、日本の中国料理も本格的になってきて、酢豚春巻きシュウマイだけじゃなくなってきました。
わたしは酢豚大好きなのですけれど、本格的中華料理が安い店も大好きです。
ですので、水席料理の店もたぶんあると思いますねえ。
manamanaさん、発見されたらどうかご一報を!よろしくお願いします。
by ナツパパ (2010-03-03 21:41) 

ナツパパ

tateichi_mさん。
ホントにねえ、食べても太らない中国料理があったらなあ、と思いますねえ。
中国料理だけじゃなくて、西洋料理にもあったらなあ。
現実には、そういう素晴らしいものは無いので、しっかり身につけて帰国しました(爆)。
水席料理だけならまだ良かったのでしょうが、あちこちで食べまくりましたからねえ。
by ナツパパ (2010-03-03 21:44) 

ナツパパ

MERIさん。
nice、ありがとうございました。
水分の補給というのは、生活する上で大切なことだと思います。
まして、湿潤な日本から旅行すると、それを感じますねえ。
旅行中、ガイドの王さんは3リッターくらい入る大きな魔法瓶をいつも抱えていました。
それで折に触れお茶を出してくれるんですよ。
その配慮はさすが、おかげでノドの渇きもだいぶ収まりましたっけ。
by ナツパパ (2010-03-03 21:47) 

ナツパパ

YAPさん。
中国料理の円テーブルってよく出来たアイディアだと思うんですがね、コースが進むうち
テリトリーが曖昧になってきてしまって。
この水席料理でも、初めは良かったのですが...
食べ進むうち、もう何が何だか分からないくらいの状態になってしまいました。
それが中国料理っぽいと言えばその通りなんですけれど、グラビア的にはちょっと(笑)
でもまあ、美味しく食べtられたのですから良かったなあ、と思います。
by ナツパパ (2010-03-03 21:54) 

ナツパパ

小肥りさん。
中国の方々って、それは悠然と時間をかけて召し上がるんですよねえ。
だから、というわけでもないのでしょうが、どなたも皆健啖でよく食べます。
そういう皆さん向けのコースが、この水席料理全24品、なんでしょうね、きっと。
わたしたちも、ずいぶん時間をかけてゆっくり食べていたように思いますが、
中国の皆さんの足元にも及ばなかったと思いますねえ。
それでも、帰国して家でご飯を食べていると、早く食べて、なんて言われるんですよねえ。
by ナツパパ (2010-03-03 21:58) 

ナツパパ

じゅんぺいさん。
nice、ありがとうございました。
中国の食事、特に宴会料理は残しても良いのだ、ということになっています。
むしろ、残されるくらいの量じゃないと歓待したことにならないのだとか。
かれこれ3回目の中国旅行ですが、そういうしきたりには、まだ慣れません。
いつも、もったいないなあ、という違和感が残るんですよねえ。
文化の違い、と頭では分かるつもりなんですが。
by ナツパパ (2010-03-03 22:02) 

myumyu

さすがどれも美味しそうですね「水席料理」。量も多いですね、ゆっくり紹興酒を飲みながら味わいたいものです。
by myumyu (2010-03-04 11:36) 

ナツパパ

myumyuさん。
ほとんどの料理が、スープに入っていたり、または餡掛けだったりと、お腹に溜まるものでした。
でも、味にメリハリがあって、一行の皆さんとわいわい話をしながら頂くと、結構食べてしまうものですね。
さすがに完食、とはいきませんでしたが、8割方は食べてしまったように思います。
中国料理は、やはり、大勢でゆっくり食べるためのものなんですね。
by ナツパパ (2010-03-05 08:19) 

ナツパパ

PENGUINGさん。
nice、ありがとうございました。
中国を旅行するときは、いつもガイドの王さんが一緒です。
彼の立てる旅程は柔軟で、一行からのリクエストにはいつも対応してくれます。
お仕着せのツアーではないので、そうやって願いを叶えてくれるガイド氏はありがたいですね。
今回も、時間の変更とかトラブルへの対処とか、実に有能にやってくれました。
お気楽旅行も、王さんあってのこと、なんて感謝しているところです。
by ナツパパ (2010-03-05 08:25) 

ナツパパ

hideyuki2007yさん。
nice、ありがとうございました。
関東地方も冬は乾燥するのですが、ここまでスープの多い料理はないですよね。
日本では水が豊富でそのままでも飲めたからでは、なんて思っているのですがね、確証はありません。
中国では生の水は飲まないように、とガイドさんからお達しがありました。
そのため、ペットボトル入りのミネラルウォーターやお茶は必携です。
もっとも、日本みたいに飲料の自動販売機が見あたらなかったので、都市部を離れてしまうと
観光地の門前くらいしか買えなかったんですが。
by ナツパパ (2010-03-12 08:03) 

ナツパパ

くーぷらんさん。
nice、ありがとうございました。
これだけ水分たっぷりの料理が続くのに、不思議とお腹がダボダボにならなかったんです。
皆さん良い感じで最後まで召し上がっていらしたみたいで、わたしも最後まで食べられました。
それが地域性なのかも知れません。
わたしたちはバスで移動でしたので、それほどのどが渇いた、という感じでは無かったのですがね、
知らず知らず身体が水分を欲していたのかも知れませんね。
by ナツパパ (2010-04-05 20:02) 

MarianneAsher

尿から多量の蛋白が漏れるために血中のアルブミンが低下するネフローゼ症候群や、腎臓の働きが低下する慢性腎不全のときにむくみの症状が現れることが多いです。 <a href=https://jamedbook.com/948-2/>https://jamedbook.com/948-2/</a> ワクチンを理解する場合に 感染と発症は分けて考える 必要があります。インフルエンザワクチンを接種してもウイルスが身体に入り込むことは防げません。
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