その狛犬凶暴につき．．．なんだけど [狛犬さん見物]
横須賀市の山の手、緑が丘という地に｢諏訪大神社｣がある（写真上）。
１３８０（康歴２）年、横須賀の領主（地頭かな、その頃は）三浦貞宗が横須賀の総鎮守として創建した神社である。
言うまでもなく、信州諏訪上下大社から勧請したもの。
神社に「大」という名前がついているのは珍しいが、「すわおおやしろ」と読むそうだ。
横須賀中央駅前にも｢諏訪神社｣があって、その神社と区別する意味で付けたのかもしれない。
先月のことになるが、Ｓ君と二人、狛犬を見物しにこの神社を訪れたのである。
諏訪大神社は丘の上にあるので、本殿までは階段を上らなければならない。
入り口には｢米軍関係者立ち入り禁止｣の看板が．．．なんかあったのだろうか．．．あったんだろうな、きっと。
本殿への階段脇にも、狛犬が一対置かれていた（写真上・下左右）。
江戸時代の作品で、姿形も表情もよろしく、穏やかで立派な狛犬である。
その狛犬を見ながら、本殿まで進んでいく。
本殿は丘の中腹、階段を上りきったところに建っていた（写真上・上左）。
さして広くはない敷地にこぢんまりと建つ本殿だったが、掃除が行き届き、清々しい境内だった。
目指す狛犬は、本殿の右奥に鎮座していた。
上の写真が、今回目指した狛犬．．．本殿の奥、末社の入り口に置かれている。
狛犬は神社の神様を悪や穢れから守っているもの。
したがって、威嚇していたり、吠えていたり、とにかくおっかない顔立ちの狛犬が多い。
この狛犬は、おっかない、というよりも凶暴、という感じを受けた。
一癖ありそうな顔つき、キレちゃったような目つき、なかなか凄みがある。
そういう姿形までして神社を守ろうという意志は健気だと思うけれど、参拝者にはちょっと。
なんだか見知らぬ侵入者に吠えまくっている犬．．．みたいな表情だ。
でも実物は小ぶりな狛犬なので、小型犬が精一杯吠えまくっているようで、ちょっと可笑味がある。
ふーん、一生懸命なんだね君たち、という感じだろうか。
近くに寄ってつくづく眺めていたら、その血走っているような表情が、妙にユーモラスなものに感じられた。
癒し系の狛犬とは正反対の雰囲気だけど、これからもせいぜいがんばってね、と声を掛けたくなる狛犬たち。
今回も良い狛犬に巡り会うことが出来た。
ただいま、仕事で移動中～です(^-^)/
確かに表情は恐いけど、体つきが丸っこくて怖くはないなあなんて…一生懸命吠えてる狛犬くんには申し訳ないですが(笑)
by じゅんぺい (2009-06-10 13:40)
階段脇の狛犬、頭でっかちといいましょうか、バランスがかわいらしいですね（*^_^*）本殿の狛犬、一見おさるのように見えて、そして顔も面白い！独特ですね～（＾ｕ＾）
by みけり〜の (2009-06-10 14:22)
｢米軍関係者立ち入り禁止｣の看板、残念ですね何かあったのでしょうね。
狛犬怖い顔しているのにね。
by myumyu (2009-06-10 20:19)
凶暴狛犬、タイトルだけを見てどんなのだろうとわくわくしました。でも可愛い感じのポーズですよね。顔が人間ぽいです。人面狛犬ってかんじです。
それにしても米軍。なにがあったんだろうか。気になって気になって…是非、何があったか突き止めてください。笑
by ＨＩＲＯＭＩ (2009-06-10 20:33)
米軍人立ち入り禁止が気になります。
相変わらず、沖縄では米軍関係者の事件があるようですし。
凶暴な狛犬もそのときばかりは守れなかったのでしょうか。
by YAP (2009-06-10 21:22)
アハハハ・・・。
下の狛犬さんは、タイトルそのまんまの狛犬さんですネ。＜笑＞
上の狛犬さんの尾っぽは、九州では見かけないです。
by komaQ (2009-06-11 07:45)
takemoviesさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
港の地域から少し離れるだけで、横須賀は昔からの建物が残っています。
そういう町並み、細い路地や坂道を歩くのはとても面白いものです。
この街には、まだまだ見尽くせない奥深さがあるようで、これからも訪れることに
なりそうです。｢三笠｣にも行っていませんし。
by ナツパパ (2009-06-11 08:04)
MORIHANAさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
横須賀には｢海軍カレー｣なる名物があります。
正確には、名物にしようとしているカレーがあります、というべきでしょうか。
肉屋さんの団体が作るレトルトカレーは美味しいものですが、某店で食べさせてくれる
海軍カレーはガッカリしました。
名物に．．．」という格言は新しいものでも当てはまるものなのでしょうかねえ。
by ナツパパ (2009-06-11 08:08)
じゅんぺいさん。
移動の車内からのお便り、ありがとうございます。
この狛犬の表情は、吠えまくる犬がモデルだと思うんですよね。
血走った表情と怪しい目つき（笑）
でも、それがそのまま止まっているので、見ていると笑いがこみ上げてきます。
ある意味、癒し系の狛犬かもしれませんよ。
by ナツパパ (2009-06-11 08:12)
みけり～のさん。
階段脇の狛犬はとても穏やかないいいお顔でした。
こういう表情で参拝する人を迎えてくれる狛犬は素敵ですね。
一方の狛犬は、やんちゃ盛り．．．自分の元気を持て余してるという雰囲気でした。
でもこれはこれで面白く．．．人格円満より外れちゃってる方が面白い、なんて言っちゃダメ？（笑）
by ナツパパ (2009-06-11 08:16)
c_yuhkiさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
横須賀の街は坂道が多く、時に意外な景色が展開します。
家の間から港が見えたりして．．．
山口百恵さんが歌った「これっきりこれっきりもう、これっきりですか～」という唄が
歩いている間中ずっと頭の中で鳴り続けていましたっけ。
古い歌（笑）、今ではどのくらいの人が知っているのでしょうね。
by ナツパパ (2009-06-11 08:21)
今造ROWINGTEAMさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
わたしの住む東京西郊は畑ばかりの農作地帯で、港町の雰囲気が新鮮の感じられます。
その街をぶらぶら歩くのは嬉しいものですね。
いつか瀬戸内の港町を散歩してみたい、と願っているんです。
きっと素敵な景色があるのだろうなあ、と想像中です。
by ナツパパ (2009-06-11 08:30)
myumyuさん。
宮司さんに伺った方のお話ですと、いろいろあったみたいですね。
いたずらや器物破損など、具体的には仰っていませんでしたけれど。
今でも米軍人の起こす事件はありますから、戦後すぐはもっと頻繁だったのでしょう。
それが、首都東京から１時間で着く街の現実なんですね。
by ナツパパ (2009-06-11 08:36)
HIROMIさん。
威嚇系というか、おっかない狛犬というのは結構多いんですよ。
神社の守り手ですから．．．神様を守る必要があるの？というツッコミは置いておいて（笑）
でも、凶暴という雰囲気の狛犬は初めてでしたねえ。
目つきなんかね、ちょっといっちゃってるでしょう（笑）。
でも、実際見てみると、なんだかかわいい．．．なぜですかねえ、表情が面白いからかも。
この神社の裏手は公園になっているのですが、人目の少ない所でした。
あるいは、その公園でなにか良からぬことも起きたのかもしれませんね。
アメリカの軍人さんが多いところなので．．．というのはわたしの偏見です、きっと。
by ナツパパ (2009-06-11 08:44)
暴行事件で住宅地や墓地への立入禁止令が出る事はありますが（特に沖縄）
神社で恒久的に禁止とは、これも何かの事件絡みでしょうか。
関東大震災では被災者が避難したそうで、狛犬も焼けた様ですね。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/kantoujisin_isibumi/yokosuka/kantouyokosuka3.htm
by gop (2009-06-11 08:49)
YAPさん。
今では米軍も軍人の起こす犯罪を日本側に通報したり、引き渡したりするようになりましたね。
ちょっと前までは、なにかあると本国送還、が通常の手でした。
宮司さんが仰っているいたずらや器物破損は結構あったのだろう、と想像します。
米海軍がこれだけの規模で駐留する街で、｢米軍関係者立ち入り禁止｣の看板を掛けるのは、
なかなか良い度胸だなあ、とも思います。
米軍は笑っているだけでしょうけれど、日本の役所がね、なにか言い出すのでは、とつい。
写真の看板は新しいものでしたから、当分下ろす気配はなさそうですねえ。
by ナツパパ (2009-06-11 08:50)
komaQさん。
ねっ、そうでしょう。
おっかないと言うより凶暴な感じの狛犬でしたねえ。
それでも、妙に愛嬌のある顔立ちなので、しばらく眺めていると愛らしく感じられてきます。
お気に入りの狛犬がまた一つ増えました。
九州では、巻いている尻尾はありませんでしたか。
それは初めて知りました。
やはり各地方で色々特徴があるのですね。
by ナツパパ (2009-06-11 08:54)
gopさん。
横須賀は、あの規模で米軍人のいる地域ですから、いろいろあったのだろうと思います。
宮司さんがしびれを切らして掛けたのだろうなあ、と思いますねえ。
｢そのうち外します｣と仰ってから時間もたっているのですが、看板も新しいものですから
まだ残るのだろうかなあ、と思います。
諏訪大神社の情報、ありがとうございました。
震災の被害があったんですねえ。
そういえば階段脇の狛犬さんはちょっと疲れていました。
狛犬は補修をして効果が長持ちしないんですよねえ。
コンクリートで補修が通常ですので、風雨にさらされる野外では劣化が早いんです。
by ナツパパ (2009-06-11 08:58)
凶暴だけれどちゃんと阿吽になっているのがおもしろいです。
by あんこ (2009-06-11 09:00)
あんこさん。
そうそう、狛犬のお約束を守っているあたり、凶暴でキレちゃっていても、根は優等生なのかも（笑）
知らない人に吠えまくっている表情ですがね、頭を撫でられたらすぐ温和しくなってしまうような
そんなイメージもあって、見ていると愛嬌が感じられる狛犬でもありましたねえ。
by ナツパパ (2009-06-11 09:07)
タイトルからどんなに恐ろしい狛犬なんだろうと思ったら・・・（笑）
パグ犬みたいですね＾＾
容姿もですが、やはり目がものを言うというか、印象が決まりますねぇ。
by 飛狼 (2009-06-11 23:14)
TOMOさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
横須賀は軍港なのでたくさんの軍艦が停泊しています。
軍艦というのは機能一点張りですが、それが却ってすっきりと魅力的な外観に
もなるみたいで、人気があるそうですね。
横須賀港の、港まわりの観光船が１時間に一回出ています。
停泊中の軍艦をかなりの近さで見せてくれる船．．．ああ、日本は平和なのだなあ、と思いますねえ。
中東あたりでそういう船が近づいたら、下手をすると警告射撃が来るんじゃないかなあ、
なんて思いますが、日本ではアメリカの軍艦もノンビリ出来るのでしょう。
by ナツパパ (2009-06-12 08:07)
飛狼さん。
あ、そうそう、そうですね、ころころしていてそんな感じですね。
もう少し優しい眼差しだったら、もっと好印象なのに、と思いますがねえ。
なんでこうなっちゃったんだろう、って彼らもストレス感じているのかも（笑）
しばらく見ていると面白い顔立ちなんですけどねえ。
by ナツパパ (2009-06-12 08:10)
甘党大王さん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
横須賀で今売り出し中の食べ物と言えば｢横須賀バーガー｣です。
米海軍のレシピで作っている、というハンバーガーなのだそうで。
佐世保バーガーに触発されて、なのかも知れませんね。
米海軍のレシピが、それでは美味しいのか、が今ひとつ分からないのですけれど、
本場の味が愉しめると思いますよ。
お近くにお出での節は一度お試し下さい。
by ナツパパ (2009-06-12 08:15)
口の曲線など愛嬌が感じられる顔立ちですね。
鼻が人間の様な感じに見受けられました。
題名を見てこれはただ事ではないと思ってはやる気持ちを抑えつつも
素早くスクロールして画像を拝見しました（笑）。
by me (2009-06-14 00:59)
くーぷらんさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
三浦半島は鎌倉時代から栄えた土地ですので、神社やお寺などが数多くあります。
それぞれに昔からの由緒があって、歩いて廻るのも愉しいものです。
歴史の浅い関東地方でもこれですから、関西に行ったらもっと愉しいものが．．．
いつかノンビリ神社巡りを．．．と書いて、あまりの爺臭さに愕然としているナツパパです（笑）
by ナツパパ (2009-06-14 16:40)
めぎさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
狛犬というと歴史のある地域もの、と思われがちですが、北海道もにもたくさんあるんです。
どころか、ユニークな狛犬があちこちにあって、わたしなどどこに行こうか迷う位なんですよ。
でも、北海道は広いでしょう。
地図上ではすぐに見えても実際は時間がかかることも多いので、どれだけ廻ることが出来ますか。
今夏から始めようと思っています。
by ナツパパ (2009-06-14 16:44)
meさん。
ちょっと題名を大袈裟にしすぎたかなあ、と反省しているところなのですよねえ。
目つきや顔つきに尋常ならざる勢いを感じてしまったものですので。
しばらく眺めていると、meさんも仰るとおり、とても愛嬌が出てくるんですけれどねえ。
血走っている表情というのは、傍から見ると笑いを誘うものなのかもしれませんね。
by ナツパパ (2009-06-14 16:49)
da-kuraさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
ヨコスカというと山口百恵さん、というのはわたしのような年代の連想です。
今はどうなのでしょう。
軍港地帯なので、目立った観光地は少ないのですが、それでもまた行ってみたくなるところです。
軍艦｢三笠｣にはまだ行っていませんし、そういえば広角レンズも最近は使ってないし．．．
夏頃また行けたらいいなあ、と思うこの頃です。
by ナツパパ (2009-06-14 16:53)
たぶん、概ね、そのようモノでしょう。
じゃOん前編集長が仕掛けた「ご当地グルメ」しかり、
札幌スイーツしかり。仕掛けが選考したものには、
どこか胡散臭さが付きまとっていて、触手がのびません。
本当の名物は、土地の暮らしの中から自然発生的に
生まれ、長年にわたって地域で愛されていなければ…。
by MORIHANA (2009-06-22 20:53)
MORIHANAさん。
やはり．．．どうもそうじゃないかな、と思っていました。
売り出し方が不自然な感じですもの。
話題作り、町おこし．．．最近便利な言葉が増えて、それに乗る街も多いですよねえ。
昔から続いたものを見直せばいいのに、って思いますが、地元に住んでいると却って
その良さを見失いがちなのかも。
横須賀バーガーなる一品もあって、これもなかなかの胡散臭さでした（笑）
by ナツパパ (2009-06-23 07:59)
きょうパパさん。
ｎｉｃｅ、ありがとうございました。
ここの狛犬は面白い顔立ちでしょう。
なんだか目を血走らせて必死．．．なんですが、なぜか笑えてしまうんですよね。
by ナツパパ (2009-07-13 07:51)