リコーGR-Dの愉しさ [カメラ]
わたしはデジタルカメラを何台か持っているが、TPOで使い分けている(..つもり)である。
その中に、リコーGRデジタル、というカメラがある。
いわゆるコンパクトタイプのカメラだが、使い手に親切な装置が少ないカメラなのだ。
例えば、レンズは単焦点の28ミリだけでズームはないし、ブレ防止装置もない。
でも、レンズはとびきり良いレンズで、画像を記録するコンピュータも優れている。
そんなところが好きで、わたしのお気に入りのカメラなんである。
このカメラには同好の士も多いみたいで、その人たち向けに本が何冊か出ている。
先日、本屋さんで見つけたのが「GR-D WORKSHOP」という本(写真上)。
田中長徳氏が書いている。
そう、あのタナカ・チョートク氏である。
古いカメラや趣味性の高いカメラを語らせたら我が国では第一人者で、だから「あの」という
定冠詞もつくような有名人なのである。
その田中氏が、このGR-Dについて様々な角度からの評論を書いている。
その評論は、所謂データや機能の解説は少なくて、このGRで写真を撮る愉しさ面白さを、
フィルム時代から続くGRの伝統を含め、氏一流の丁寧な文で語っているのだ。
氏が、GRで撮ったパリの風景写真多数とともに...
田中氏はこう考えているのではないか。
機能や撮影方法などは自分で勉強してくれ、私(田中氏)はGRで写す愉しさを話すから。
或いは、自分の生活にGR-Dがあることの愉しさを.....
機能一辺倒、ある意味使い捨て...それが今までのデジタルカメラの世界だった。
それが、少し変わりつつあるのだろうか....このGR-Dから。
それは歓迎するべきことだと思う。
デジタルカメラの行く先は、やはり長く使えるカメラだろうと思うから。
わたしは、このGR-Dを長く使ってやりたい。
たとえ機能的に遅れてしまったとしても....それに替わる愉しさがきっとあるはずだから。
だから....仮にこれがリコーのイメージ戦略だとしても、わたしは喜んでそのイメージに
乗ってしまおうと思う。
長く使えるデジカメは賛成だな。頻繁な新製品発売はうんざりだ。
by Fです (2006-08-11 22:56)
Fさん。
長く愛用するためには、性能以外の何かが必要なのかも知れません。
それがなんなのか...伝説みたいなものかなあ、と思う今日この頃です。
新製品発売ラッシュは、確かにうんざりしますね。
by ナツパパ (2006-08-12 16:42)