T君のこと [記憶に残っていること]
先日、年少の友人T君から葉書が来た。
転職の挨拶であった。
「5月末を以て、民主党鳩山由紀夫氏の秘書として、鳩山事務所に勤務することになりました」
「サラリーマンとして日々過ごして参りましたが、政治への思いは忘じ難く‥」と書いてあった。
そうか、そうなったのか、とわたしは思った。
T君と出会ったのは、もう20年以上も前になる。
わたしの友人Nの選挙事務所で、であった。
Nは当時30歳。 職を辞して故郷に帰り、県会議員選挙に立候補していた。
なんの資産も地盤もないNだったので、選挙事務所で手伝う人間も少なかった。
それで、自営業であるわたしが、とりあえず応援に行ったのである。
あの当時、T君は大学生であった。
物怖じしない、元気いっぱいの若者だった。
反骨精神を独特のもの柔らかさで包んだ彼は、選挙という修羅場でも、
人々の中心となって活躍していた。
T君は、大学を卒業してA銀行に勤めた。
有能な彼は、A銀行でも将来を嘱目されていた。
それから2年後、彼はNの秘書になった。
もちろん、A銀行を辞めての転職であった。
Nの政治姿勢や人柄に惚れて、と言うことだったが、仕事の合間としての応援ではなく、
全力でNを支えることを選択したのであった。
T君はいつもそのように行動する。
やらなければならない、と感じることに対して、彼は、片手間に行うと言うことをしない。
必ず全力で行うのである。
今までのキャリアを捨てて、いわば退路を断ってから前進するのだ。
わたしにはとても出来ない。
その事を恥じるつもりはないが、友人にこういった人物がいる、それはわたしの誇りである。
事情があってNが事務所を閉じてから、T君は事務機器の会社に就職した。
Nを支えて15年がたっていた。
その間に培った人脈を一顧だにすることなく、T君はサラリーマンとして全力で仕事を始めた。
そして、時々聞くT君の消息は、猛烈な仕事人間としてのそれであった。
彼は以前、政治を志す者としての夢を話してくれた事がある。
その夢を、ぜひ実現したい、とも。
彼の実家は、G県にある工場である。
大会社の下請けの仕事を続けてきた。
T君のご両親は、地域で信頼されている方々ではあるけれど、資産も地盤も持たない、
と言う点ではNと同じである。
そんな彼が、もしG県で議員になれるとしたら、それは画期的なことではあるまいか。
容易なことではないだろう。
でも、ぜひ夢を実現して欲しい。
T君、がんばれ!
やっぱり!お友達にこの様な方がいらっしゃるんですから、練馬区議会議員を目指すしかないじゃないですか?みんなで応援しますよ。父親の会のAさんがいるんですから当選は間違いなしですよ!
by 真田 繞二 (2005-06-16 19:03)
真田さん。
いつも、コメントをありがとうございます。
父親の会のAさん。彼こそ、その人でありましょう。わたしは、Aさんを応援したいと思いますね。ただ心配は、雨のことで‥‥。
by ナツパパ (2005-06-16 19:39)
僕のことを取り上げていただいたようで、恐縮です。
ご期待にそえるよう頑張ります。
嫁さんに読ませたところ、「こうやって思った通りに行動できるのも、内助の功あってのことなんだけどねー。T君もえらいけど、支えている奥さんはもっとえらい、って書いてないね。」とのことでした。
まったくその通りであります。あらためて嫁さんに感謝。
by Tです。 (2005-07-27 21:26)
Tさん。
コメント、ありがとうございました。
Nから、Tさんがお元気で活躍しておられる、と聞きました。
ぜひ、夢を実現してください。応援しています。
内助の功。そうですよね、Tさんの活躍も奥様の助けが合ってのことですよね。
声を大にして(誰に?もちろん、妻に)、「内助の功は素晴らしい」と言いたいです。奥様に、いつか続編を書きます、とお伝えください。もちろん、奥様中心で。
by ナツパパ (2005-07-27 21:53)