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気分転換の方法 [器を愉しむ]

 

 わたしの仕事は、各種の申請書など、書類を作ることである。

 机の上で長い時間かかることも多い。

 2時間3時間と仕事をしているうちに、だんだん頭が煮詰まってくる。 

 そうなったら休みが必要だ。気分転換をしなければならない。

 

 

 わたしの場合、気分転換と言っても、ただ休むだけではダメなのだ。

 

まだ頭の中で仕事の続きを考えている。

 

 だから一時的にせよ、仕事が頭から消えなければ気分転換にならない。 

 有効な方法は分かっている。 なにか別の作業をすることだ。

 手や体を使うことが重要である。

 

 

 以前も書いたが、コーヒーを淹れるのもその一つだ。

 煎茶を淹れることもある。 

 煎茶は手間がかかる。 湯冷ましでお湯の温度を下げる。

 頃合いの温度になったら急須に入れる。 時間を計って湯飲みに出す。

 面倒なものだが、こういった作業をしていると頭から仕事が消えているのだ。

 

 

 湯飲みで3杯も淹れれば20分くらいかかる。 十分気分転換になる。 

 ただ、大きな茶碗では3杯も飲めない。

 それでわたしは、一人用の小さな急須と小振りの湯飲みを使っている。

 以前四日市に行ったときにギャラリー雲母で手に入れた山本広巳さんの急須である。

 

 

 山本広巳さんは、四日市の出身で万古焼きの作家である。

 急須作りを得意にしている。

 今使っているのは、直径9センチほどの小振りな急須である。

 たいへん丁寧に作られていて使い勝手も良い。 

 文章で説明するのはむずかしいので写真を見ていただきたい。

 

 

 仕事の内容によっては、お茶くらいでは気分転換にならないこともある。

 そうなると、わたしは風呂を洗ったり掃除をしたりする。お鍋を磨いたりもする。

 

 気分転換と言うより家事手伝いである。

 

 それなら散歩をしたら、とお考えになる方もいらっしゃるだろう。それはダメである。

 散歩に出かけたら、そのまま半日は帰ってきませんね、確実に。

 わたしは街をぶらぶら歩くのが何より好きなのである。

 

 仕事に煮詰まってくると見るや、妻は嬉しそうに言う。

  「お鍋、お願いね」

 


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コメント 4

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かーちん

ステキな急須ですね。おいしいお茶がいれられそうです。私は玉露が大好きです。長男が受験勉強中、お茶タイムで一緒に飲むお茶がすごくおいしかった。まだ幾日もたっていないのに、その時間がなつかしく感じます。
by かーちん (2005-02-19 16:21) 

ナツパパ

かーちんさん。
おそらく長男君にとっても、なつかしい思い出になると思います。良い思い出が出来ましたね。
急須をお褒めいただきまして有難うございました。ホントに小さい急須なのですが、
使い勝手が良くて愛用しています。「山本広巳」さんで検索してくださると、彼のホームページをご覧いただけます。
by ナツパパ (2005-02-19 20:23) 

jingle

はじめまして。四日市で検索していてたどり着きました。
なんて素敵な急須!私もお茶が好きです。
昨年(山本さんではないのですが)はじめて万古焼の工房を見る機会があり、茶器の綺麗なことに感動しました。素焼きの、茶葉を焙じる道具が特に可愛らしくて・・・。万古といえば土鍋のイメージしかなかったので、新鮮でした。少し高価ですが、気に入った道具で淹れるお茶は格別ですね。
by jingle (2006-03-01 12:00) 

ナツパパ

jingleさん。
はじめまして。ようこそ。
わたしもお茶が大好きですので、急須がだんだん集まってきました。
やはり、お気に入りの急須でお茶をで淹れるのは愉しいです。
常滑焼の朱泥と万古焼。どちらも素敵な急須がありますね。
「ギャラリー雲母」のオーナーのお話では、万古焼は日常用の生産が
多いので、気に入ったものがなかなか見つからない、とのことです。
by ナツパパ (2006-03-01 20:35) 

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