オクムラケイコ展に行く [器を愉しむ]
先日のこと、以前よりお付き合いのある作陶家、「オクムラケイコ」さんの展示会を見に行った。
オクムラさんとは、もう25年以上のお付き合いになるだろうか。
もうすぐ結婚する、という頃、妻がオクムラさんの食器に出会って一目惚れし、嫁入り道具に持ってきた。
それ以降、家族で使う日常の器として、ずっと買い求めてきたのである。
オクムラさんは、ほぼ年に一回の間隔で作陶展を開くのだが、今年も案内状を貰い、妻と一緒に訪ねたのだった。
会場は、「ギャラリー・ルヴァン」である(写真上)。
山手線目白駅から北に数分のところ、閑静な住宅街にある瀟洒な建物だった。
「斜里窯」の器を求める [器を愉しむ]
このところ東京のデパートでは「北海道展」が大流行である。
以前は、秋にだけ行われていたように思うのだが、最近は春から冬までやっている。
それだけ北海道の人気が高いのだろう。
北海道と付き合いの深いわたしには嬉しい...北海道のモノがたくさん売れますように、と願うばかりである。
10月初めになるか、日本橋「高島屋」で「北海道展」があり、そこに「斜里窯」が出る、との情報をもらった。
教えて下さったのは、ブログでお付き合いをいただいている MORIHANAさん だった。
MORIHANAさんは、札幌在住、北海道の食や器に造詣が深く、斜里窯ともお付き合いのある方。
一度ご覧下さい、と言う「業務連絡」をいただき、さっそく出かけたのだった。
春を待つ心に [器を愉しむ]
写真は、このところよく使っているカップである。
ご覧の通り、桜の花が描かれていて、いかにも春らしい器だと思う。
ところで、わが家では毎年立春過ぎから、桜の模様のついた器を使い始める。
以前、拙ブログでお付き合いいただいているMORIHANAさんの記事を拝見していて教えられたことである。
秋の夜に [器を愉しむ]
10月に入って、日中の陽差しが柔らかくなってきたのを感じる。
吹く風も乾いて涼しく、いよいよ東京も秋本番、と言えるのかもしれない。
朝晩も、肌寒さを感じるほど。
そろそろ日本酒が飲みたいなあ、なんて思うようになった。
でも、お燗をして頂くほどの気温でもなく...
そこで片口に一合弱の冷酒を入れ、少々の摘みも添えて寝酒に。
今日の用事も済んだし、お風呂にも入ってさっぱりしたし...気分が寛いでくる一刻。
ちょうど塾を終わって帰宅した息子と、今日のあれこれを話ながらゆっくり頂く。
隣で妻も温かいミルクなんか飲んでいて、家族団欒、なのかな。
息子とわたしと妻、お互い厳しい夏をなんとかやり過ごした、ご褒美のような秋の夜だ。
天目湯呑み [器を愉しむ]
上の写真は、鎌田幸二(かまだ こうじ)さん作の「天目湯呑」である。
鎌田さんは、天目(てんもく)という焼物を得意にしていて、酒器・食器を中心に作陶をしている方である。
以前、ある陶器屋さんで個展を開いていたのに偶然行き当たり、彼の作品に魅了された。
欲しいなあと思い...さんざん迷った挙げ句...そのときは酒杯をひとつ手に入れたのだった。
その酒杯は、濃紺の地に銀色の小さな霰が散らされている模様で、見たところ地味だった。
しかし、光が当たると、その濃紺がとても素晴らしい、深みのあるブルーに変わるのだった。
大切なお客様には、その杯でおもてなしをするのが、いつしかわが家の習いとなった。
「まるで夜空を眺めているようだな」...そう仰った方もいらしたっけ。
漢詩にいう「夜光の盃」とは、或いはこういったものを指すのではないかと思った。
「譲ってくれないか」と何度も請われたが、わたしにとっても大切な酒器、お断りするしかなかった。
昨秋、用事で京都に行ったとき、二年坂の陶器屋さんに、上の湯飲みが置いてあった。
灯の下に置いてもらったら、わが家の酒杯と同じようなブルーが浮かび上がった。
値段も聞かずに、この湯飲みを下さい、といっていた。
さいわい、値段は思っていたほどでもなく、無事、わたしのところに来てもらうことになった。
以後、毎日のお茶には、この湯呑みを使うことが多い。
つい、眺め入ってしまうこともあって、そうして眺めたあとは、気分もリフレッシュしているみたい。
湯呑みひとつのことなのに、不思議なものだなあ、と思う。
お茶を愉しく [器を愉しむ]
のどが渇きやすいたちなのか、わたしは始終飲み物が欲しくなる。
自宅で仕事をするときも、なにか飲むものが欲しい。
そういうわたしを知っていて、妻は頃合いを見計らってお茶を持ってくる...
なんてことは全くない ...から、お茶が飲みたければ自分でなんとかしなくてはならない。
まあね、それは構わないのだけれど、冬場などは、お茶を淹れてもじきに冷めてしまうのが難点。
淹れたらすぐ飲めばいいのだが、仕事をしているときなどそうもいかないので。
そこで、最近愛用しているのが上のマグである。
先日、中国で求めた。
蓋がついていて中のお茶が冷めにくいのが嬉しい。
毛沢東氏のふるさと湖南省にある、毛氏も愛用した窯の製品だそうだ。
マグに手書きで描かれた花がきれい...桃か梅だろう。
ピンクの色合いは女性向きなのだろうが、ちょうど季節にぴったりである。
ちゃんと急須で淹れればいいのだが、どうもずぼらなもので、中国茶のティーバッグを使っている(写真上)。
今のお気に入りは、台湾の凍頂ウーロン茶。
このティーバッグはテトラパックになっていて、使用前は頼りないくらいのお茶葉しか入っていない。
でも、中国茶はムクムクと広がるのが特長...あっという間にバッグがパンパンになる。
約2分で出来上がり、2~3煎目も十分に美味しいお茶が愉しめる。
ディスプレイの待ち受け画面とマグを併せると、なんだか中国情緒満点。
それほど中国にハマッているつもりじゃないんだけど、当分はこんな調子の身の回りである。
デビューの時には [器を愉しむ]
わたし自身はお酒が不調法なのだが、わが家にはかなりの数の酒器がある。
お客様にお酒を差し上げるときのため、以前から気に入った酒器をポツポツ集めてきた。
わが家は、夫婦して器好きなので、食器屋さんには通う方だから...
写真上の白磁の杯も、そうやって見つけたものである。
どこかで見覚えがありませんか...
酒呑み志願 [器を愉しむ]
札幌にはどうしても寄りたい店が何軒かある。
時間があれば全部の店に行くし、無ければ優先順位をつけて出かける。
今回はあまり時間がなかったので、先ず出かけた店が「青玄洞」という器の店(写真上)。
わたしの好きな器が並ぶ店なのである。
ふところの財布(...とカード)をしっかりと握りしめ、気合いを入れて、さあ店に入ってみようか。