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意欲は満々なのだけれど [身のまわり]





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 上の写真は、小田急線世田谷代田駅である。

 ピカピカした新しい駅が、以前知っていた駅と大いに違って、まごついてしまう。

 ...だいたい駅が地下にもぐってしまっているし。




 そう、近年、小田急線は大変革を遂げ、とくに登戸までの区間は複々線そして一部地下化となった。

 ずいぶん便利になったのだろうなあ、と思う。

 そういう小田急線に、久しぶりに乗って、世田谷代田駅に着いた。




 ...打ち明けていえば、去年もまだ初秋の頃の話である。

 ホームを歩く人も半袖だしなあ...ずいぶん前のことなのだけれど...ここに来たのは訳がある。







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 世田谷代田駅は、下北沢駅と成城学園前駅の間にあって、静かなところである。

 ...もう少し言ってしまうと、とても地味な駅周りなのだった。




 その駅前の通りを北に数分、目指す店「ダイタデシカ」があった。

 この店は、セレクトショップと言ったらいいのか、店主が好みの品物を置き、それに共感した客が店に集い、

 商品を買うことで成り立っている。

 なので、どなたにも魅力的、ということもなさそうだし、そもそも万人受けも目指してないみたいだし、

 ...もっとも、置いてあるものは、わたしにはとても魅力的だったけれど。

 そういう店にやって来たのは、しかしながら、店の商品を買いに来たのではない。







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 この店では、割れた器の補修を引き受けている。

 割れてしまった器を漆でつなぎ、その箇所を金粉や銀粉などで装飾する。

 それは日本古来の方法で、「金継ぎ」「銀継ぎ」と呼ばれているもの。




 以前手に入れた、余宮隆さん作のぐい飲みが、ちょっとした不注意で床に落ち、4つに割れてしまった。

 せっかく気に入っていたのに、このまま没にするのは惜しい...なんとかならないものか...

 ...そこで、インターネットで調べ、この店に行きついたのだった。

 去年の4月に店に持ち込み、9月に出来上がったと知らせを受けて、喜び勇んで受け取りに来たのである。




 補修が成ったぐい飲みは、金継ぎの部分がまた違った魅力を発しているようにも感じる。

 継いだ部分も他のところと違和感ない仕上がりで、満足できるものだった。




 ...これで一杯やったら旨い酒が呑めるだろう...




 ところが、残念無念、夏以来の体調不良である。

 ...お酒なんか滅相もない..と、友人のお医者が目を剥く...だろうと思う。

 で、せっかくのぐい飲みも今や食器庫で待機中...やんぬるかな。







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 一昨年の冬に、日本酒が美味しいなあ、と感じるようになり、とりわけ燗酒が旨い、と思っていた。

 そこで、ぐい飲みやら盃やらずいぶん集めたのに...なあ。

 上の写真もその一部で、使うのを楽しみにしていたのだけど、まあ仕方ない。

 今冬は難しいだろうけれど、次の冬はぜひ...と願うこの頃である。






      ◇   ◇   ◇




 みなさま、あけましておめでとうございます。

 正月も6日になって、新年のご挨拶になってしまいました。

 少し遅れたかな...まあ、まだ7日より前だからぎりぎり、ということでしょうか。

 新年は、独立した息子も大晦日に帰って来たので、家族そろって迎えられました。




 今年はとりあえず健康を取り戻したい、取り戻すための一年にしたいです。

 元来、わたしは、キリリとした空気と真っ青な空の、関東の冬が大好きなのだけれど...

 ...今年は暖かい春を待ち望んでしまうナツパパであります。




 みなさま、今年一年も、どうぞよろしくお願いいたします。







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