記念式典を見る [分類できませんでした]
先日のこと、知り合いから電話がかかってきた。
「 某日、暇だったらちょっとつきあわないか 」
「 暇っちゃ暇だけど...なに? 」
「 自衛隊の記念式典があってさ、見に行かないか 」
「 ふーん、そういえば、そういう式典って行ったことないや 」
という次第で、その某日やって来たのは、陸上自衛隊練馬駐屯地である。
この日は、練馬駐屯地創立64周年と第1師団創立53周年を兼ねた記念式典なのだそう。
...それにしても、記念式典というと5年に1度とか10年に一度とか...それくらいの頻度じゃないかしら。
...53とか64とか、ずいぶん刻んだものだなあ。
なに、毎年やってるからね、と知り合いが教えてくれた。
記念式典には、地域の団体や町内会なども招待されるのだけれど、なにしろ毎年のことだから、行く人が少なくて。
それでわたしのところに話が回ってきたのかもしれない。
それはそれとして、ふだん入ることのできない場所に行けるのはこれは面白そうである。
練馬駐屯地は、練馬区の北東にあって、川越街道と環状八号線が交わる場所に存在する。
正門からはいると、広い敷地はお祭りムード全開で、屋台などが並び駘蕩とした雰囲気である。
なるほど、こういうイベントなのだったら、記念式典も毎年になるのだろうなあ。
地域の人や見物客など、早くも大賑わいで、皆さんにとっては年に一度の楽しみなのだろう。
この練馬駐屯地には第一師団が置かれていて、なにしろ首都防衛のための組織だから、装備もすごい。
敷地には、その装備があれこれ展示されていて、最新鋭の戦車も置かれていた。
おそらく、機密の固まりであろう戦車を、こんな簡単な柵を置いただけで良いのかなあ、と思わぬでもないけれど...
...それだけ日本が平和で、自衛隊も国民や地域に気を遣っているということなのだろう。
◇ ◇ ◇
さて、記念式典の会場は、営庭と呼ばれる広場だった。
そこに簡易式の見物席が作られていて、招待客はそこから式典を見物する。
さすがに見晴らしが良く、また式典を愉しむことができそうだ。
この日は、雨が続いたなかの晴れた日、清々しい空気と日差しが気持ちいい。
時間となり、自衛隊員が奥から行進して整列した。
そのまま約1時間、気を付け休めの動作以外、文字通り微動だにしない。
軍隊では当然のことかも知れないけれど、これにはすっかり感心した。
式典は、師団長の訓辞来賓挨拶と続いたが、いずれも簡潔な内容で、聞いていて気持ちがよろしい。
30分ほど続いた挨拶が終わり、その後は駐屯地の所属する各隊の行進ということになる。
おおっ、とカメラを持ち直し、身構えた。
まず軍楽隊(...といっていいのかどうか分からないけれど)がマーチを演奏しつつ営庭を行進し、位置に付く。
そのマーチに乗って、隊員が行進したり、各種の乗り物が走り抜けていくのだった。
迷彩柄の車両は、それだけでも迫力がある。
最後に最新式の10式戦車が、猛ダッシュで観客席前を駆け抜け、式典が終了した。
見物していて、男はいつまで経っても男の子の頃から抜けられないものだなあ、とつくづくそう思った。
概して男の子は、こういう強そうなモノや動くモノが好きである。
この式典を見るわたしはきっと、男の子(ガキンちょ、と言っても良いかな)の目をしていたことだろう。
すっかり満足し、半日を愉しんだのだった。
追 記
このところの陽気で、いささか体調が不安定です。
今回は記事を作るだけでいっぱい一杯なのでした。
そこで、遺憾ながら、今回はniceそしてコメント欄を閉じることに致しました。
連休頃になれば、今まで通りのお付き合いができることと思います。
その節には、小ブログにお出で下さることを心からお待ちしております。
簡単ながらご挨拶まで。